人生がうまくいっていない人はよく、成功者に対し「挫折の経験がないから脆い」とドヤ顔で分析しますよね。
大きな勘違いをしているようですが、成功者で挫折を一度も経験したことがない人は滅多にいません。
成功者は脆い?
「高学歴の学生」や「有名企業の会社員」なのに罪を犯してしまった人がニュースになると、「挫折経験がないからおかしくなった」としたり顔で口にする人が未だにいますよね。
「挫折したことがないからちょっとした失敗で崩れ去る」と思っている人は多いようです。
でも、本当にそうでしょうか。
一度も失敗せずに成功できた人なんて、この世にいるんでしょうか。
そもそも成功者は挫折経験がないのか?
「偏差値の高い大学に入学する」という初期段階の成功についてすら、失敗を繰り返した上で成し遂げた人ばかりです。
ここで言う失敗とは、模試でのA判定以外だったり、難問に対する誤答だったりを含みます。
「模試は本番じゃない」と思うかもしれませんが、それを言うならそもそも入試自体も別に人生を左右する一発勝負ではありませんよね。
「東大以外は大学に非ず。現役東大卒以外は成功者に非ず」とか言い出すのなら話は別ですが、現実の成功者は現役東大生だけではありません。
また、社会に出たらもっと話が簡単になります。
会社員の経験がある人なら誰でもわかると思いますが、上司と意見が食い違ったりすることは当たり前にありますし、長い年月働いていればうっかりミスをすることだってたくさんあります。
成功者と呼ばれるきっかけとなる「何らかの偉業」は当然ながら難度も桁違いです。
失敗を繰り返すことでしょう。
失敗を繰り返しながら成功をつかみ取ったのはエジソンだけではありません。
その失敗の中には致命的に見えるようなものもあり、挫折しかかることもあるはずです。
人生がうまくいっていない人にないもの
成功している人の多くは挫折の経験(失敗した経験)があります。
その上で、彼ら彼女らは「挫折から立ち直った経験」があるから成功しているんです。
これが「人生がうまくいっていない人」に足りないものなのではないでしょうか。
成功している人もたくさんの壁にぶつかり、時には「どうしようもない」と途方に暮れたこともあるはずです。
でもそこで「終わった。もう何もしない」と人生を投げずに「どうすれば乗り越えられるか」「乗り越えられないなら迂回する道はないか」などの解決策を考え、目的を見失わずに進んだからこそ今があるんです。
運だけでなんとかなっているように見える成功者も、白鳥のように影で必死に足をバタつかせています。
運だけの人であってもその運をつかむためにすさまじい量のチャレンジをしています。
「人生がうまくいっていない人」は挫折でモチベーションが落ちた後に「自分には無理だ」と諦めて行動をやめていませんか?
「何をやってもダメだった」という人であっても、「この世の全ての方法を試したけどダメだった」というわけではないでしょう。
要は、試行回数が足りないんだと思います。
成功者が必ず持っているもの
「目的」を持っているのは当然として、ほぼ全員が「モチベーションの回復方法」を持っています。
「成功者は強烈なモチベーションを持ち、それが減ることもなく目的に邁進するもの」というのは非成功者の妄想です。
モチベーションは失敗や外部の誹謗中傷などによって簡単に減ります。
それは成功者でも同じです。
成功者は気力がなくなったときにリフレッシュする方法やもう一度立ち直る方法を持っているから、途中で諦めずにまた進むことができるんです。
「人生がうまくいっていない人」はモチベーションを軽視する傾向があります。
モチベーションを増やすことや減らさないことなどに意識を持たず、自然のままに任せているように見えます。
モチベーションは失敗などで減ります。
つまり、勉強や練習などの成長しようとする行動をすればゴリゴリ減るんです。
ちなみにモチベーションの維持・増加の方法は人それぞれです。
人がうまくいった方法でも自分にはあわないということはたくさんあります。
モチベーションさえ確保する方法が見つかれば、挫折からも這い上がれますし、壁を乗り越える方法を探すこともできます。
最後に
「成功者は脆い」という人生がうまくいっていない人の主張は誤りだと思います。
少なくとも、私ごときの成功体験への道にすらたくさんの壁があり挫折がありました。
誰からも成功したと思われるような人たちは私なんかよりももっと大きな結果を残しています。
大きな結果を得たということは難度の高いことをしているはずです。
難度が高いということは壁がたくさんあるということで、乗り越えられず挫折感を味わったであろうことは容易に想像がつきます。
時には壁を登るのを諦め、迂回したこともあるでしょう。
「成長は失敗の積み重ね」という言葉が示す通り、成功者(=成長した人)はたくさんの失敗をしています。
だから成功者は脆くもありませんし、挫折経験がないなんてこともありません。
挫折這い上がれるのはモチベーションがあるからです。
どうしようもないと思える状況でも、一つずつ根気よく問題点を潰していけば最終的には這い上がれます。
折れかけた心を修復する方法、どん底でも行動できる方法、それがモチベーション管理術です。
結局のところ、モチベーション=やる気さえあれば後は改善行動を繰り返すだけです。
成功者は全員100%確実にそれを知っています。