「教え魔」は昔から迷惑な存在として忌み嫌われていますね。
私自身、申し訳ないことに「教え魔」気質の人間です。
特にあるワードを口にする人に対してよくやらかしてしまいます。
おそらくそのワードの意味が違うのでしょう。
日本語って難しいですよね。
目次
教え魔の発動条件スイッチとは?
私を含め、多くの場合「どうすればいいんスかねー」「もっとうまくなりたいっスわー」などの独り言で迷惑行為がスタートしがちです。
教え魔はこの言葉を「今の状況を改善したい」「改善する方法がわかっていない」と判断します。
そしてそのジャンルにおいて自分がその人より優れているのであれば、「こうすればいいよ」と教えようとします。
教え魔の大半は「上達したいのなら努力は必要。最速で上達するためには苦痛を伴う努力を避けるのは愚か」と考えていたりします。
※「苦痛を~」は極端な表現ですが、大半の教え魔は「上手くなりたいなら練習はすべき」と考えています
言葉の意味が違う
「どうすればいいんスかねー」「もっとうまくなりたいっスわー」
これらの言葉は、基本的にはただの雑談であり、本気で上手くなるつもりはないんですよね。
中には「いや、上手くなりたいとは思っている」と言う人もいますが、その人たちも「辛い努力をせずに」「苦痛な反復練習を伴わずに」などの条件がつくはずです。
一方、教え魔や意識高い人は「上手くなるためには努力が必要であり、その過程において多少の苦痛は当然」と考えています。
だから話がかみ合わなくなるんです。
「どうやったらそんなにうまくなれるんスか」はやり方を聞いているわけではない
(努力してまで)上達しようと思っていない人はこの言葉を「どうすればいいか」という意味では口にしていません。
この言葉はおそらく「相手を称賛するセリフ」です。
「そんなに上手にできてスゴイネー」くらいの意味です。
だからやり方を説明しようとすると「せっかく褒めてやったのに教え魔うぜー」という反応になるのでしょう。
同じ日本語だからと油断してはいけない
ということで、教え魔側とそうでない人たちでは、「うまくなりたいっス」という言葉の意味が違います。
これを意識していないと、同じ日本語を使っているはずなのに意思の疎通ができずお互いが不快な気持ちになってしまいます。
こういう状況では「空気を読む」という表現が使われますが、教え魔は相手が何を求めているのかを単純なセリフ以外からも読み取る努力が必要そうです。
教え魔を撃退する方法
「撃退」というとやや物騒ですが、とりあえず「全てを投げうってまで上達する必要はない」ということを相手に伝えましょう。
教え魔は相手が上達できなくて「困っている」と思っています。
「私は今の状況でも楽しいので大丈夫」と言ってくれれば気付けるかもしれません。
また、「エンジョイ勢なので」というのも一部の人には効果があります。
教え魔をイラっとさせる方法
教え魔(に変貌する可能性のある中・上級者)に、「俺もそのくらいうまくなりたいっスわー」と言っておきながら「エンジョイ勢っス」はイラっとします。
中・上級者のほとんどは長期間または高濃度の練習をしています。
努力もせずに同レベルになりたいと言われたらイラっとするのは当然です。
褒めているつもりだとは思いますが、こちら側としては努力を蔑ろにされ舐められていると感じます。
別に「努力したんだスゴイネ」と褒めてくれる必要はないです。
ただ「俺は努力しないけどお前程度のレベルになりたい」というのはやめて欲しいです。
ですので、ガチ勢にならないのなら「お前みたいにうまくなりたい」は避けたほうがいいです。
最後に
教え魔は厄介な存在です。
私自身が教え魔気質の人間ですが、困っているように見える人を助けようとして迷惑がられることが多いです。
悪気があるわけでなく、むしろ「良かれと思って」の行動です。
教え魔の中には私のように相手のセリフを正しく受け取れていない人が多いです。
「うまくなりたいっスわー」がただの雑談であり、本気で(必死に努力して)上達したいというわけではないのだと理解できない人が多いです。
ですので教え魔が喋りだしたら「エンジョイ勢なので今のままでも楽しいよ」と言ってください。
善意で教え魔に豹変する人たちはそれで気付けます。