あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
さて。
新年を迎えると、心機一転「今年は頑張るぞ」と思う方も多いでしょう。
「新年の抱負」として、具体的に何か目標を立てる人もたくさんいます。
この新年の抱負、年末には9割の人が忘れているだとか達成できた人は20%未満だとかいう悲しい結末になることはご存知ですよね。
あなたはどちらでしょうか。
もし達成できない側なら、ある「残念なこと」をしている可能性があります。
新年の抱負に「継続すること」を選んではいけない
新年の抱負に「今年は毎日〇〇するぞ」という継続を選ぶのは悪手中の悪手です。
たとえば、「毎日ジョギングするぞ」「毎日勉強するぞ」などなど。
「毎日」を「毎週」に入れ替えても同じです。
なぜダメなのかわかりますか?
それは、「終わりがないから」です。
一応「今年の目標」なので365日後には終わるのですが、1年間も努力の結果に関わらず続けなくてはならないのは地獄です。
目的=ゴールは必ず設定すべし
ジョギングは何のためにするのでしょうか。
体重を減らすためですか?
体力増強のためですか?
この「何のため」の部分がゴール(目的)です。
ゴールを設定せず「(1年間365日)毎日」と掲げるのはモチベーションが続きません。
人は「何かを達成するため」のほうが頑張れますよね。
「何かを達成するため」という目的が存在するのなら、ジョギングをするにしても距離などを調整することを考えられるでしょうし、体重を減らしたいのであれば食事制限という発想をするかもしれません。
工夫したり別の手段を用いることは、目的を達成するためにとても有効です。
ゴールのない地獄が辛い理由
「何かを達成するため」というゴール(目的)を設定しないと辛いということをイマイチ理解できない人のために、わかりやすい例を紹介します。
毎日満員電車に乗って朝会社に行き、夜暗くなるまで上司に怒鳴られながらつまらない作業をして、クタクタになって家に帰る日々。
毎月の給料は微々たるもので、家賃・光熱費を払ったら半分以上がなくなり、節約レシピで自炊でもしなければ次の給料日前には食事すら満足にできなくなる・・・
どうでしょうか。
「やってられるか!」となりませんかね?
この例では「毎日仕事をする」というのが「新年の抱負」に相当します。
「何のために」が欠けているのでとても辛いです。
正確には「生活のため」という暗黙の目標があるにはあるのですが、毎月翌月分の給料を得るために仕事をしている状態なので永遠にゴールに辿り着けない状態です。
念のために補足しておきますが、この例はあくまで「新年の抱負に継続を選んではならない」の説明のための架空の話であり、実在のモデルがいる話ではありません。
また、当然ながら似たような状況の人を揶揄したり「まだ日本社会で消耗しているの」と煽る意図も微塵もありません。
むしろこのような「顔のわからない圧倒的多数の社会人」によって日本という社会が形成されていますので、感謝と尊敬の念を抱いています。
壮大な目的には道のりが必要
「何かを達成する」という目的が壮大すぎる場合もまず達成できません。
多くの達成できない人は「どうやって?」の部分が欠けています。
だから平気で「億り人になるぞ」だとか言ってしまうわけです。
もちろん「億り人」になれた人はあの2020年・2021年ですらいたのは事実なので不可能ではありません。
ただ、「目標・目的だけを声高に叫ぶ」だけで叶うほど甘い話でないのは間違いないです。
※ちなみに「億り人」とは、億単位の資産を築いた人のことです
現在の資産がどのくらいで、自分の投資能力が年利換算でどのくらいか、そして本業の収入と普段の生活費がどのくらいかを考え、足りない部分を1年で埋められる方法を考える必要があります。
その方法が存在しないのなら絵に描いた餅です。
目的を下方修正して「ミリオンアーサー」あたりにしてはいかがでしょうか。
※ミリオン(100万円)の資産を築いた人のことだそうです
※一般には浸透していません
ちょっと茶化すつもりで「億り人」という例を使いましたが、他の目的でも同様です。
たとえば「ダイエットして30kg痩せる!」はあなたにとって現実的でしょうか。
それだけの運動と食事制限は「あなたの能力」で可能ですか?
また、「そもそも実現可能なのか」という点も考えてください。
身長160cmで体重が90kgならば可能ですし、(適切で無理のないダイエットが前提ですが)60kgのほうが健康的でしょう。
でももしあなたが身長160cmで体重60kgの方ならば、30kgも痩せたら不健康です。
目的に「本当になりたい状態」を設定し、そのために「どうやったらなれそうか」という道のりも併せて考えなくてはなりません。
ここまで読んでくださった方は当然お気づきかと思いますが、要は「新年の抱負」は「今年の計画」です。
目的(ゴール)を設定し、そのための中間目標(マイルストーン)を立て、そのためにやるべきこと(行動計画)を明確にするということです。
当然、ここまでやるには時間がかかります。
お正月休みをだらだら過ごしすぎずにちょっとだけ考えてみてはいかがでしょうか。
最後に
「新年の抱負」を立てるのならゴールを設定してください。
「毎日〇〇すること」という継続系の抱負は、「その先に何があるか」がわからなければモチベーションが続きません。
ゴールを立てたら、次は「そのための道のりと途中目標」を設定します。
どう行けばいいかわからない場所に辿り着くことはできません。
なお、この手の話をすると「そこまで考えなくてもwww」「やりたいことがない」と嘆く人は多いです。
現在の自分自身に何ら不満がない人は現時点がすでにゴール・最終目的地なので幸せを噛み締めながら今年も同じ日々を過ごしてください。
そうでないのなら、「なぜ今の環境に不満があるのか」を考え、「どうすればそれが解決するのか」を想像してみましょう。
「政府が」「会社が」など、外部に問題が見つかるという人がほとんどだとは思いますが、「では、あなた自身は完璧なのか?」と自問自答してみてください。
「一番悪いのは政府や会社だ」と思うのは自由ですが、ご自身が変わることで状況が改善するものもたくさんあります。
そして何より「政府」「会社」を変えるのはあなた一人の力では相当な労力がかかりますが、自分が変わるだけであれば一人でもできます。
※「一人でもできる」と言いましたが、「簡単に」「片手間で」「一朝一夕で」「変わろうと思ったその瞬間から」できるとは言っていません。自分を変えるのも大変です。ですが、政府や会社を変えるよりは簡単です
以上です。
今年こそはよい一年になりますように。