もののけ姫の終盤、生き物の命を司る神であるシシガミが登場します。
シシガミの首は不老不死の力があるとされているためエボシたちに狙われていました。
このシシガミの最後はどうなったのでしょうか。
簡単にまとめますのでご覧ください。
シシガミの最後は死んだのか?
シシガミはエボシに首を撃たれた後に巨大な生き物に変貌します。
ただ、この変貌そのものは首を撃たれたことが原因ではなく、むしろ「首を撃たれてもものともせずに変身を続けた」と考えられます。
シシガミが変身した巨大な生き物
シシガミはエボシに撃たれた後に半透明の黒い液体を飛ばしながら巨大な人の形をした何かに変貌します。
これはデイダラボッチです。
このデイダラボッチは「涼宮ハルヒの憂鬱」に登場する神人に似ているだとか、TV版エヴァンゲリオン終盤の巨大な綾波レイに似ているだとか話題になりますね。
TV版エヴァンゲリオンの最終回はもののけ姫の公開の1年前だったりします。
ただ、パクリかどうかと話題にする人は当時からあまりいません。
それはもともと世界各地に「巨人」に対する信仰が存在し、デイダラボッチもその他の作品の巨人もその信仰がモデルになっているからであろうと考えられます。
ダイダラボッチ
デイダラボッチのモデルは当然ながらダイダラボッチです。
ダイダラボッチとは元々日本各地で古来から伝承されてきた巨人です。
伝承のダイダラボッチは山を作ったり川や湖を作ったりという自然の地形を司る神という扱いです。
もののけ姫のデイダラボッチも森を守りそこに住む生き物に神聖を付与したり命を吹き込んだり逆に吸って命を終わらせるなど自然とともに生きる神でしたね。
最終的にシシガミ・デイダラボッチはどうなったのか
シシガミとデイダラボッチは同じ個体であり、昼の姿がシシガミで夜がデイダラボッチです。
「本来の姿」はデイダラボッチ側だと考えられ、生命力等もシシガミの時より高いようです。
首を落とされた状態でも(首を取り返そうと暴走気味になっていたものの)デイダラボッチとして生きていられています。
しかし、アシタカとサンに首を返してもらう直前にで朝を迎えてしまいデイダラボッチの姿を保てなくなりました。
首がない状態ではシシガミの姿で生きることができないようで、そのまま消滅してしまいます。
なお、デイダラボッチ状態で暴走したことで森の木々の大半が枯れたものの、消滅直後には急速に芽吹いています。
これは生を司るデイダラボッチの最後の力と考えられます。
シシガミの森が元の状態に戻るにはこれから長い年月が必要ですが、サンを筆頭に生き残った動物たちが復興させていくのでしょう。
最後に
ということで、シシガミの最後は死んだという解釈でよさそうです。
シシガミが変身した巨大な生き物はデイダラボッチで、シシガミの夜の姿です。
首を撃たれたことが原因ではありませんがシシガミの姿でいるためには首がなくてはならず、デイダラボッチでいられる夜のうちに首を取り戻せなかったことで消滅しました。