ジブリ作品の中でも一二を争う名作、もののけ姫。
その名作に実は序盤にとんでもない悲劇があることはご存知でしょうか。
かわいそうすぎる隠れたヒロインの名前はカヤです。
カヤとは
カヤというのは、もののけ姫の序盤、アシタカの故郷に住む少女です。
アシタカを「兄さま」と呼んで慕い、村の掟を破ってまで見送りにくる健気な少女です。
カヤは村で決められたアシタカの許嫁です。
周囲の大人が勝手に許嫁にしたにもかかわらず、カヤとアシタカはお互い憎からず思っており幸せな日々を過ごしていました。
しかし・・・
少なすぎる登場シーン
タタリ神が現れるタイミングで馬に乗ったアシタカとすれ違う3人の少女の一人として初登場します。
その後、タタリ神がこの3人の少女に向かって突撃してくる際には刀を抜いて転んだ少女を守ろうとします。
アシタカが間に合って窮地を脱した後は村人たちの下へ逃げており、無事にアシタカがタタリ神を倒した際に迎えに走っています。
アシタカが呪いを解くために旅立つ際、村の掟により見送りは禁じられていたにも関わらずカヤはアシタカの元へ向かいます。
御守りとしての息を吹き込んだ「玉の小刀」を贈って
「いつもカヤは兄さまを想っています」
と告げ、これに対しアシタカは
「私もだ。いつもカヤを想おう」
と答えます。
ここがカヤのピークであり、最後です。
忘れ去られたカヤ
アシタカは西へと旅をして「たたら場」へと向かいます。
ここがもののけ姫のメイン舞台となっており、メインヒロインである「もののけ姫」ことサンと出会います。
もうカヤのことは誰も覚えていません。
大切な玉の小刀が・・・
カヤが贈った大切な玉の小刀。
御守りではありますが、当然「私のことを忘れないで」という思いもあったはずですね。
にもかかわらず、アシタカはこれをサンに贈ってしまいます。
ただの「御守り」としか見ていないようです。
その後のアシタカ
アシタカは結局村を出てから一度もカヤのことを口にしていません。
心の中では想い続けている可能性はゼロとは言えませんが、サンと口づけをするなど親密になっています。
※口づけというより負傷したアシタカへ口移しで食事を与えただけですが
その上、結局サンと添い遂げることはできないのですが、アシタカはたたら場に住むことを決めています。
サンは森に住み、アシタカはその近くのたたら場に住みます。
カヤがいる故郷の村ではなく、サンのいる森の近くのたたら場を選んだのです。
カヤの罰 「おしおき」とは
故郷の村もカヤも劇中では一切登場しません。
そのため、おしおきどころかカヤが見送りをしたことが発覚したのかすらわかっていません。
一部の「考察」や「二次創作」ではアシタカを想う少女のオシオキは盛り上がる材料となっているようです。
最後に
もののけ姫のサブヒロイン、カヤについて紹介しました。
許嫁であることも劇中では語られておらず、出番もほぼないことから「カヤ?誰・・・?」となる人もいそうですね。
サンがメインヒロインであることは間違いないですが、アシタカを想い続けたカヤも幸せになっていて欲しいですよね。