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風立ちぬ 外国語(フランス語・イタリア語・ドイツ語)の意味は?元ネタ・原文を紹介!

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「風立ちぬ」は飛行機に魅了された日本の少年の成長物語です。

 

子どもの頃にはイタリア人のカプローニ伯爵と、成長してからはドイツでユンカース博士たちと話をしています。

 

一部外国語が翻訳なしで使われていますね。

 

それぞれ原文と意味を紹介していきますのでご覧ください。

 

なおあらすじを丸々紹介することはできないため、二郎側の日本語はカットしていますのでご了承ください。

 

 

 

タイトルの元ネタでもあるフランス語

 

Le vent se lève, il faut tenter de vivre.

 

最初に表示される文章はイタリア語です。

 

これはポール・ヴァレリーというフランスの詩人の「海辺の墓地」の一節です。

 

意味は「風立ちぬ、いざ生きめやも」で、ジブリ映画「風たちぬ」の原作ともいえる堀辰雄の小説「風立ちぬ」にも引用されています。

 

タイトルとして「風立ちぬ」そしてキャッチコピーとして「生きねば。」が使われています。

 

 

カプローニ伯爵との出会い

 

主人公の二郎は少年時代に夢でカプローニ伯爵に出会います。

 

飛行機に乗るカプローニ伯爵が何事か叫んでおり、二郎少年は日本語で返答しています。

 

Ehi!(よう)

 

Mah tu chi sareti?(キミは誰だ?)

 

Un ragazzo gifpponese?(日本人の少年か?)

 

Come mai ti troi qua?(なぜここにいる?)

 

Un sogno?(夢だと?)

 

Fermo li.(そこで止まれ!)

 

Non muoverti!(移動するな!)

 

この後、カプローニ伯爵は自分の飛行機に二郎少年を乗せて自分の夢を語っています。

 

 

二郎と菜穂子の出会いの汽車はフランス語

 

菜穂子が

Le vent se lève,

これに対し二郎が

il faut tenter de vivre.

と続けています。

 

これは上述のポール・ヴァレリー著「海辺の墓地」の

Le vent se lève, il faut tenter de vivre.

です。

 

堀辰雄の訳は「風立ちぬ。いざ生きめやも。」です。

 

 

ドイツでのやりとり

 

二郎が成長しドイツへと研修に行った際、ユンカース社側はできるだけ自社の情報を漏らさないようにしています。

 

ユンカース博士が来るまでに技師に止められるシーンはこちら

Japaner, komm nicht näher!(日本人よこれ以上近づくな!)

Euer Platz dort drüben!(あっちがお前の場所だ!)

Geh zurück!(戻れ!)

Moment mal!(ちょっと待て!)

 

 

飛行機内の機関室のシーンは

Wer ist da!(誰だ!)

Hier ist der Zutritt verboten!(ここへの立ち入りは禁止だ!)

Das ist unser Stolz.(これが私たちの誇りです)

Da besteht Lebensgefahr.(危険だ)

 

 

夜、二郎と本庄が外を歩いている時にスパイらしきものを追いかけるシーン

Dieser Japaner!(日本人か!)

Da drüben!(そっちだ!)

Geh zurüch nach Japan!(日本に帰れ!)

 

 

軽井沢の宿で

 

二郎が菜穂子と再開した軽井沢の宿に偶然いたドイツ人のカストルプのセリフ

 

ココハ Der Zauberberg(魔の山)

※「魔の山」はドイツ人小説家トーマス・マンの小説タイトルで、結核の治療のためにサナトリウムに滞在する物語

 

 

カストルプの歌

 

ピアノを弾きながら歌うシーン。

 

歌い出しとタイトルは「Das gibt's nur einmal」、邦題は「ただ一度だけ」です。

 

作詞・ロバート・ギルバート、作曲・ウェルナー・リチャード・ヘイマンです。

 

 

最後に

 

以上、「風立ちぬ」に登場した外国語をわかる範囲でまとめてみました。

 

同時に喋っているシーンや途中で言い淀んだセリフについては聞き取れないため掲載しておりません。

 

二郎が日本語で返していることや、アニメ映像があることで言葉がわからなくてもなんとなく意味は通じますね。

 

 

 

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