ジブリ映画「猫の恩返し」では、主人公のハルが一匹の猫を助けたことから物語が始まります。
冒頭に行われた「猫の恩返し」では庭にまたたびが生えたり学校の下駄箱にねずみが大量に入れられたりしましたね。
その後、ハルと猫の王子との結婚が強引に進められる際にはハルの脳内に直接語りかける「天の声」が聞こえてきます。
この天の声の主は・・・
天の声の主は白い猫の
ハルを助けようとアドバイスを送っていた天の声の主は白い猫のユキです。
この猫は、ハルが過去に助けた(?)ことのある野良猫です。
小学生だったハルは偶然出会った汚れた白猫に魚型のクッキーをあげたことがあり、その時の子が成長してきれいな白猫のユキになっています。
猫にクッキー・・・虐待?
動物を飼っている人には常識中の常識ですが、人間の食べ物を猫や犬にあげることは禁忌です。
仮に「魚型」であったとしてもクッキーはクッキー。
クッキーには大量のバターと砂糖が含まれているので特に弱っている動物にあげるのはやめましょう。
ちなみに、原作ではクッキーのエピソードは存在しないそうですよ。
王子の交通事故の原因はユキ
物語冒頭でハルが助けた黒猫の王子。
この王子の恋人がユキで、王子が人間界(さらに言えばハルの街)に来ていたのは、ユキが昔食べた「魚型のクッキー」のためでした。
つまり王子が交通事故に遭いかけた遠因はユキと言えなくもありませんね。
ユキ、黒い説
天の声としてハルへアドバイスをしていたユキですが、「王子と結婚する予定だった」と言う点を考えるとやや意味合いが変わりますね。
ユキはその表情と喋り方でかわいらしさがありますが、内心はハルのことを「泥棒猫」と思っていたかもしれません。
ユキにとってハルは恩人ではありますが、自分の婚約者を譲れるかというと話は別です。
終始穏やかなムードでしたが、心の内はドロドロしていたかもと考えるとイメージが変わりますね。
最後に
「猫の恩返し」に登場する白い猫・ユキについて紹介しました。
ハルを助けようとした天の声はユキの声です。
過去に助けたことで心の繋がりができてテレパシー的なものが使えるようになっていたのかもしれませんね。
クッキーを猫にあげるというエピソードや、王子を巡っての三角関係だった点に注目するとややギスギスした感情になりかかりますが、そもそも「猫の恩返し」はノンフィクション作品ではありません。
この物語はフィクションであり、現実の生き物や食べ物は架空であり、実在の物とは関係ありません。
ジブリアニメに現実のルールを持ち込ませず、難しく考えないで楽しく視聴しましょう。