経済が縮小した2020年から、自宅でラクに稼げるというネット副業に注目が集まっています。
ですが、実際に始めた人のほとんどが稼げずに撤退します。
それはなぜでしょうか。
初心者の段階では技術的に未熟であるにも関わらず、改善方法がわからないからです。
改善や分析は奥が深く、それこそ「死ぬまで」成長していくスキルです。
そのとっかかりとしての考え方を紹介します。
ボトルネックはどこか?
ボトルネックという単語は社会人なら聞いたことがあるかもしれませんね。
ボトル(瓶)のネック(首)部分、つまり細くなっている部分を指しており、転じて「流れが滞っている部分」のこととなっています。
ネット副業(に限らず、全てのビジネスにおいて)で稼げるようになるためには、このボトルネックを改善していくことが必要です。
あなたのネット副業において、流れが滞っている部分はどこでしょうか。
そこを拡大すれば流れがスムーズになる部分はどこでしょうか。
そこを改善してください。
手順の例
まず、どうなると収入が増えるかという点を明確にしてください。
そのための流れはどうなっているでしょうか。
ネット副業では、この「流れ」というのは客(視聴者・閲覧者)に相当します。
数が増えること(により、低単価であっても薄利多売的に収入が増えること)と、一人ひとりの満足度が上がること(により、より高単価の収入が得られること)が考えられます。
ブログやYouTubeにおいて、初心者の場合はまず前者の「数が増えること」が重要です。
どんなに質の高い記事や動画があっても、見てもらえないのなら無意味です。
もちろん質が高ければTwitterなどで拡散され、バズる可能性もあります。
ですが、それも大前提としてある程度の数が見込めないとコスパの悪い「賭け」になってしまいます。
数が増えない理由を探す
ブログは多くの場合google検索で閲覧者がやってきます。
YouTubeはYouTube内の検索が主なルートです。
閲覧者・視聴者が増えていないのであれば、検索でヒットするように改善しましょう。
どうすれば検索でヒットするかの答えは明確です。
検索でヒットさせる
その「記事または動画が答えになるような問い」で検索した際に、検索一覧の上位に表示されればいいのです。
そのためには、まず記事・動画が「なんとなく作ったもの」ではダメです。
相手が何を解決したいのかを想定し、その答えが書かれていなくてはなりません。
※純粋な疑問への答えだけでなく「検索者が期待している答え」というケースもありえます
たとえば当記事で言えば「初心者がネット副業で稼げないのはなぜか」という問いに「ボトルネック部分を探して解決する」という答えが書いてあります。
この「問い」と「答え」が明確でなければ、客が何の単語で検索するかもわからなくなり、内容が曖昧になったり間違ったタイトルで訴求してしまうことになります。
次に「ライバルが多すぎる」という状態もダメです。
もうブログもYouTubeも成熟期であり、大手や有名人が参入してきています。
せっかく検索者の問いに対する答えの記事や動画を用意しても、大手・有名人などの知名度の高い相手に同じ内容で勝負しては検索上位に表示されません。
だから記事・動画を作る際にはまずその「問い」で検索してみて、ライバルがどの程度いるか、上位表示されているものがどの程度の相手なのかを確認すべきです。
つまり
ブログ・YouTubeで稼ぎたい人のボトルネックがpv/再生数の場合、自分が提供する記事・動画が検索者の「問い」への明確な「答え」になっているか、その「問い」で検索して上位表示できる状況なのかをチェックする必要があります。
初心者の多くは自分の書きたいことで書き始め、本文が終わってからタイトルをつけ、特にライバルチェックもせずに投稿してしまいます。
もちろんそれでも運がよければうまくいくこともあるでしょう。
ですがそれは「目隠ししてスイカ割りをすること」と同義です。
事前にライバル状況をチェックすることで、目隠しなしとまで行かなくとも「味方の声を頼りにスイカ割りをする」程度には達成率が上がります。
※質を考えなくていいとは言っていない
上気のような主張をすると、なぜか「え?質は最悪でもいいの?」と極端なことを言い出す人がいます。
違います。
「記事の質より検索上位に行くことを」というのは「検索上位に行けば質なんてどうでもいい」ということにはなりません。
そもそも検索者の「問い」に明確な「答え」を提供できることが重要と言いました。
この部分は「質を重要視してそこに注力する」には当たらないと思います。
「明確な答え」を用意するのはブログでもYouTubeでも「練りに練った質」ではなく「最低限の質」だと思うのですがいかがでしょうか。
最後に
ということで、ネット副業で稼げない人は自分のボトルネックを見極め、そこを重点的に改善してください。
今回は例として視聴者数・閲覧者数がボトルネックのケースを取り上げましたが、当然ながら答えが別のケースもあります。
たとえば「検索上位にヒットするのに再生数が増えない」という場合、その検索ワードの答えが手に入りそうに見えないとしたらサムネやタイトルを変える必要があるかもしれませんし、もしかしたらそもそも「その検索ワード」そのものが間違っている(そういう問いを持つ人が少ない)のかもしれません。
ボトルネックというのは誰もが共通する問題点なのではありません。
自分のボトルネック、弱点はどこか。
それを調べ改善するのが分析です。
その分析をせず何も考えずに「ただ数を増やせばいい」「ただ質を上げればいい」というのはリスクが高いです。
それが偶然改善すべきポイントでうまくいくケースもあるでしょう。
ですが毎回その偶然に頼っていては再現性が得られず、何度も遠回りをするハメになります。