カルピスが「睡眠の質が不足している」というCMを放送していますね。
パッケージを見てもどれが商品名なのかわからず、CM内でも商品名を誰も口にしていません。
商品名は「届く強さの乳酸菌」W(ダブル)だそうです。
「機能性表示食品」ですが希望小売価格が128円(税別)と手に取りやすい価格となっています。
これを飲むだけで睡眠の質が上がるなら安いものですね。
※特定保健用食品ではなく、疾病の治療目的の商品でもありません
睡眠の質不足
どんな美女でも眠気と戦う顔はブサイクですね。
国民的女優クラスですらこうなのですから、我々一般庶民は人前で眠気と戦う姿を見せるわけにはいきません。
ところで最近は「睡眠の質を向上すること」がやたらともてはやされていますが、多くの人はそもそも「睡眠の量」そのものが足りていません。
また、「眠い中頑張る」ということがすごいこととされる風潮もあります。
絶対に眠くない中適度に頑張ったほうが質のいい仕事・勉強ができます。
ちゃんと寝ましょう。
引用:YouTube アサヒ飲料公式YouTubeチャンネル
CMソング 元ネタの曲のタイトルと歌手は?
「スイミン スイミン スイミン スイミン 睡眠不足♪」が元ネタの歌詞です。
CMでは強引に「の質」をねじ込んでいます。
歌っているのはCHICKS、タイトルは「スイミン不足」です。
いつの頃からか「すいみん不足」というひらがな表記になりました。
藤子・F・不二雄大全集の4枚目5曲目に収録されています。
中年以上の方なら「キテレツ大百科」のテーマソングとして覚えている方も多い事でしょう。
ところで、キテレツ大百科には「ブタゴリラ」というあだ名のガキ大将が登場しますよね。
今の時代、ブタもゴリラもダメそうですし、そもそも小学生は下の名前もあだ名もダメなので「熊田くん」と呼ばれるのかもしれません。
個人的には漫画やアニメの世界に現実のルールを持ち込まないで欲しい派ですが、特にテレビでは「フィクションと現実を区別できない人たち」に忖度した対応をするケースが多い気がします。
困った時代ですね。
元曲は政治・社会を...
キテレツ大百科のテーマソングとしての「スイミン不足」は、原曲の歌詞を一部変更しています。
本来の曲はCHICKSというバンドによる「レディース・ルーム」というアルバムに収録されています。
※すでに廃盤になっておりプレミアがついて高くなっています
原曲では、「私」を悩ませているのは「あの子」や「みんな」だけでなく、「社会」や「政治」となっています。
アニメ版の明るい曲調のまま、社会や政治に不満を漏らし、そして最後には...
公式で視聴する方法がほぼないのでここでは紹介できませんが、当時の社会情勢を考えて視聴するとなんとも言えない気持ちになります。
まぁ、今も当時と比べて社会や政治が格段によくなったとは言い難いかもしれませんが...
最後に
カルピスの「届く強さの乳酸菌」W(ダブル)のCMで使われている曲の元ネタはキテレツ大百科の「すいみん不足」です。
そしてこの「すいみん不足」はアニメ版がオリジナルではなく、原曲は社会風刺の強いものとなっています。
原曲を歌っているのはアニメ版と同じCHICKSで、アニメ版の編曲もこのバンドが携わっています。
原曲もアニメソングらしいかわいい(そしてちょっと下手な?)声のまま歌っているので、いわゆる「反逆のカリスマ」的な歌手の社会風刺ソングよりも影が濃くなっているように感じます。