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本当に好きなら毎日続けられる の嘘と真実 現実はそんな簡単なものじゃない

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スキルを上達させるには毎日続けるのが王道です。

 

ですが実際には毎日続けるという一見簡単そうに見えることができずに悩む人はとても多いです。

 

そしてそのことを知らない人に相談すると、決まってこう返ってきます。

「本当に好きなら毎日続けられるでしょwww」

と。

 

安心してください。

 

「毎日続けられる」というのはそれ自体がとんでもない才能です。

 

最初からそれができるのは極一部の人だけで、今できるようになっている人の多くは創意工夫によって続けられる態勢を整えています。

 

 

 

 

この記事を書こうと思ったのはイラストの上達に苦しむツイートを見かけたからです。

 

その方は私からすると十分上手い絵を描く方なのですが、上達のために毎日絵を描く習慣をつけたいと悩んでいました。

 

そのツイートに対して、「好きなら毎日続けるのは当たり前。続けられないのは好きじゃないから。辞めちまえ」という心ないリプライがありました。

 

これによりツイート主は現在完全なスランプに陥っています。

 

 

「本当に好きなら毎日続けられる」の嘘

 

どんなに好きなことでも、上達を意識した練習を毎日続けるのは困難です。

 

何かを習得しようとした場合、必ずストレスが溜まります。

 

なぜなら、何かを習得するということはできないことをできるようにすることだからです。

 

できないことを行うのは自分に対する劣等感を刺激することになります。

 

好きなことだとしても、常に向上しようとし続ければ常に自分の未熟な部分を見ることになるので辛いんです。

 

また、「好きなこと」というのは実は曖昧な表現で、「スキルを獲得した理想の状態が好き」であったり、「他者によって作られた作品が好き」だったりします。

 

どちらも「今の自分の実力で出来上がる未熟な作品」が好きなわけではありません。

 

 

イラストの例で言えば、漫画やアニメなどを見るのが好きで自分も描けるようになりたいという人が最初からプロ並みの絵を描けることはあり得ませんよね。

 

なかなか上達しない自分の絵を前に、一度も劣等感を意識せずに毎日楽しんで描ける人はいません。

 

 

毎日続けることの重要性

 

私は「毎日続ける」は何かを会得する上で欠かせないと思っています。

 

人によっては違うのかもしれませんが、私は1日でも休むとそこからズルズルと堕落してしまいます。

 

私はロシア語を勉強中ですが、1日10単語覚えると決めていましたが7日目に休んだことでそれ以降休む機会が増えました。

 

外出自粛により運動不足になっているので筋トレでもしようと考えたのですが「2日やって1日休む」というルールがあわず「2日やって2日休む」になり、今は「思い出した時に1日だけやる」となっています。

 

「休んでもいい」という前例ができるとどんどん逃げ癖がついてしまうわけです。

 

 

ではどうするか

 

これは私の方法で万人に合うとは限りません。

 

「絶対にこうすべき」という話ではなく、「こういう方法もあるよ」という提案です。

 

合わないなら別の方法を探していいんです。

 

当然自己流に改編してもいいですし、いろいろな人の主張をミックスさせてもいいんです。

 

前に進めるならなんだっていいんです。

 

 

敷居を下げる

 

私は、限界までルールを簡単にしています。

 

イラストであれば、ペンタブを使って一本の線を引く。

 

ロシア語であれば過去に覚えた単語を使った神経衰弱を10枚分だけやる。

 

筋トレなら猫を1回だけ上げ下げする。

 

他人から見たらやっていないに等しいことでもいいんです。

 

他人に見せるためのものではありません。

 

自分に「今日もやった」と言い聞かせるためのものです。

 

なお、私の場合は最初のとっかかりが億劫なだけでいざ始めると「もうちょっとだけならやれる」「せっかくだからあと5分だけ」と考えられるようになることが多いです。

 

 

ながら法

 

賛否両論というか否定的な意見のほうが多いかもしれませんが、私は「ながら法」をよく使います。

 

動画を流しながら反復練習をします。

 

このときはできるだけ思考が少ない練習を選びます。

 

イラストであれば、「直線を繋ぐ練習」や「正円を描く練習」、他には「目」「指」などの毎回ほとんど変わらないパーツを無意識で描けるように繰り返します。

 

※ただしハンコ絵は嫌われる傾向にあるため気を付ける必要があります

 

ながら法は「受け身でできる楽しいコト」とあわせるのがオススメです。

 

・好きなドラマやアニメ、バラエティ番組などの動画を見ながら手を動かす

・ゲームをしながら音声化したテキストを聞く

 

もちろんこれらは単独で行った方が精度が高く習熟度も上なのは間違いありません。

 

ですが「ながら法」は気力がないときでもできます。

 

「やらないよりはやったほうがいい」というものです。

 

「そんなことするくらいならやらないほうがまし」という状況はほとんど存在しません。

 

「間違ったやり方で目的と違う方向に進む方法」はやらないほうがましですが、習熟のペースが遅いだけで正しい方向に進んでいるのであれば気にする必要はないと思います。

 

 

それでもやる気が出ないなら

 

スランプなどで「ながら法」すらできないときもあります。

 

そういうときは、目的の再確認と計画の練り直しをしてみてはいかがでしょうか。

 

自分がどうなりたいのか、そしてそうなった暁にはどんな世界が待っているのか。

 

これは一般的には妄想と呼ばれるものですが、誰に見せるわけでもないので好き放題自分の好きなように思い描いてください。

 

スキルを得た結果、今よりずっと楽しめる自分が想像できたら、とてもポジティブな気持ちになれるはずです。

 

そして、今の状況とその理想の状況を比べ、どうすればそこに辿り着けるのかを考えます。

 

つまり目標を立てて行くのです。

 

最終目標だけでなく、中間にいくつもの目標を立てます。

 

目標の数はいくつでも構いません。

 

 

壁を階段にする

 

これはよく「壁を階段にする作業」と呼ばれています。

 

今と理想のギャップが大きすぎて越えられない壁に見えたとしても、途中の目標をいくつも細分化していけばそれは階段になります。

 

自分が登れるくらい緩やかな階段になるまで目標を細分化すれば誰でも目的を達成できるようになります。

 

 

最後に

 

「本当に好きなら毎日続けられる」は毎日続けたことがない人の空想です。

 

実際には好きなことであっても上達を考えた時点でストレスが溜まるので、毎日続けることはとても苦痛です。

 

ですので、1日の最低限やるべきことを極限まで簡単にしたり、好きなことと並行してやるなどの工夫をしましょう。

 

それでも動けなくなったら目的を再確認するのもいいでしょう。

 

本当にやりたいことは何か?

 

そしてそれを実現するためにはどうしたらいいか?

 

楽しい将来を想像しながら成長していく自分を思い描けば、また歩き出せるかもしれません。

 

仮に「目的としていたことまで嫌になった」のであれば、一端離れましょう。

 

誰も強制していないので、目的がなくなったのなら無理をして続ける必要はないです。

 

またやりたくなったら戻ってくればいいだけの話です。

 

 

 

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