私も含め、多くの人は何か新しいスキルを得ようとするとき、できるだけお金をかけずに得ようとします。
特にお金を稼ぐためのスキルについてはその傾向が強いですよね。
たとえばFXや株取引などの投資について、週刊誌で稼げるという記事を読んでたいして勉強もせずに参加した経験がある人は多いのではないでしょうか。
結果的に遠回りどころか間違った方向に進むことになります。
素人の考えは的外れ
この世のあらゆるスキルには王道が存在します。
定石と言い換えてもいいでしょう。
その王道をなぞっただけではお金を稼げるレベルのスキルにはならないですし、下手くそなモノマネにしかならないのも事実です。
そのため、素人は王道を避けようとします。
ですが、その考えがすでに間違っています。
王道がなぜ王道なのか。
それは基礎が詰まっているからです。
これまでそのジャンルで活動してきた諸先輩方が必要だと思った基礎技術が詰まった道が王道と呼ばれているのです。
守破離
最近見直されてきた考え方に「守破離」というものがあります。
これは古武道などで教えられてきた伝統的なものです。
「守」は師の教えを守り、その通りにやってみせること。
「破」はその教えの足りない部分、間違った部分を見つけ、自己流を試すこと。
「離」は師の教えから離れ、我流を突き詰めること。
ジャンルや師によって考え方は違いますが、大雑把に言えば上記のようになります。
王道を学ぶというのは、「守」にあたります。
まずは師の教えを息をするように実践できるようになってから、違うと思う部分を改善していくべきです。
素人はその王道・基礎を蔑ろにするから失敗するのです。
「守」を簡単にやる方法
お金を払って師事することです。
その道ですでに結果を出している人に、指導してもらうことが最短です。
ただし今の時代、怪しげなネットコンサルが跋扈しています。
その中には、教えるものを実践していない人や実践したが結果がでなかった人など、胡散臭い講師がいます。
ですので教わるのであれば、最低でも
・今現状そのスキルを披露し続けていること
・情報の売り切りではなく、質疑応答が可能であること
が必要です。
重要なのは自分が欲しいスキルを先生が持っていることです。
私は過去にイラストのネット講座に入ろうとしたことがありますが、その講師は恐ろしいことに一度も自作の絵を公開しませんでした。
挙句の果てにどうでもいいギャグのためにプロの漫画の無断転載をするというあるまじき行為をしました。
少なくとも、絵を習いたいのであれば絵が描ける人に習うべきです。
ネットで調べれば無料なのになんで大金を払うの?
今の時代、情報だけならネットで無料で手に入ります。
ですが、その情報は本当に正しいのでしょうか。
素人の自分に情報の真偽を確かめる術はありません。
実践して確認しようにも、多くの場合は1回の試行では真偽は確かめられません。
その情報を身に着けるためには当然練習が必要で、最初の1回が失敗したのは情報が間違っているのか自分が未熟だから失敗したのか判別できません。
星の数ほどもあるネットの情報を1つ1つ確認していたらいつまでたってもスキルは身につきません。
さらに多くの情報は鮮度が存在します。
昔はそれが正しかったとしても、今は違うということは多いです。
また、ネットでの情報発信は誰でもできるため、実戦経験もないのに聞きかじった情報を紹介しているだけということもあります。
さらに、調べる際に「自分の苦手なこと」は無意識に避ける傾向があります。
「努力を重ねること」を避けたいですよね。
その結果「誰でもできる」「初心者が3か月で」などの売り文句にひっかかってしまうんです。
お金を払って先生に習えば、自分が避けている部分を指摘してくれますし、「この部分は何度も練習する必要がある」などと指摘してくれるでしょう。
最後に
本気でスキルを手にしたいのであれば、そのスキルを持っている講師にお金を払って習うべきです。
情報だけならネットにいくらでも転がっていますが、素人は真偽不明の情報を選別できないので遠回りしたり間違った方向に進んだりします。
講師の選定基準としては
・今現在そのスキルを披露していること
・情報の売り切りではなく質疑応答ができること
この2つは必須です。
さらに付け加えて
・結果が出なかったら返金してくれること
があればベストです。
(努力をすれば)結果が出るのであればお金を払う価値はありますよね。
ネットのコンサルが怪しいと思ったら返金対応が記載されていなくても「うまくいかなかったら返金はされますか?」と聞いてみましょう。
教える技術に自信がある講師ならば、「〇〇を××頑張ってそれでも結果が出なかったら返金します」と約束してくれるかもしれません。
逆にのらりくらりと返金を拒むようであれば、信用に値しないと考えてもいいでしょう。