驚くべきことに、社会人になってもメモを取ると「まじめだねぇ」「すごいねぇ」と言う人がいます。
バイトになるとメモを取る人は激減します。
さらに、ネット副業など個人で行動する場合にも「うまく行っていない人」ほどメモを取らない傾向があるようです。
驚くべきことに、この手の人は紙とペン持ち歩いていておらず、スマホにメモを取っているわけでもないようです。
※正確な統計によるものではなく、私の周囲を見ていて思った感想です
私は自分をバカで無能だと思っています。
だからたくさんメモします。
私は瞬間的に思いついたネタは3歩も歩けば忘れますし、プログラミングのアイディアなどちょっと複雑になると考えている最中に最初に考えていた内容を忘れます。
ここまでのバカは滅多にいないとしても、「同じ間違いを繰り返してしまう人」や「今の生活が地獄なのにいつまでも抜け出す行動が出来ない人」は多いのではないでしょうか。
「メモは全てを解決できる」とまでは言いませんが、かなり状況は改善できますよ。
メモを取るのは頭がいい人に許された特権ではありません。
むしろバカで無能な私のような人こそ、メモを取ることで効率的に行動できるようになります。
目次
メモとは
メモは外部の記憶媒体です。
脳が覚えきれない内容をメモと言う形で残すことで記憶が残ります。
言うまでもない事ですが、脳による記憶は非常にあいまいで判断能力も優れているとは言えません。
メモに残すことで、「自分にとって重要なこと」を取捨選択でき、余計な情報に邪魔されることが少なくなります。
文字は最も素晴らしい道具の一つです。
他人に伝えるだけでなく、過去の自分から情報を受け取ったり未来の自分に情報を渡すことができます。
生身の現在の自分が他人に劣っているのなら、過去の自分から情報を受け取って強化したり、未来の自分に情報を与えて準備をすることで勝負できるようになるかもしれません。
過去から改善方法を受け取り、それを実行してさらにその改善点を未来に送る。
これを一言でいうと「成長」です。
メモは完成品ではない
メモはあくまで覚書です。
ですので殴り書きで十分です。
ただ、そのメモは後で見返す必要がありますので、自分が読める程度には丁寧に書きましょう。
見返す
メモが多くなりすぎる前に時間を取りましょう。
メモの量によりますが、私は1日1回メモを見返す時間を取っています。
ここではメモから今後も必要なことをピックアップしていきます。
今後やるべきことや、より深く考える必要があるものなどを抜き出してまとめていきます。
この精査する時間がないと、結局「メモを書いて満足しただけ」という意味のない行為になってしまいます。
メモの効果を実感できない人はこの「精査する時間」が抜けている可能性があります。
私は「ToDoリスト」と「マインドマップ」をよく使います。
我流で適当に使っているので「フィッシュボーン・チャート」「マンダラート法」などの手法も取り入れています。
「できない人」ほどちょっとでもルールと違うと間違いだと感じて行動をやめてしまうことが多いですが、何をやりたいのかが明確になっておりそれが実現できるのなら、手法そのものがルールに則っていなくてもOKです。
目的と手段をはき違えないようにしましょう。
ToDoリスト
社会人どころか受験生あたりでも知っている「ToDoリスト」。
やるべきことを一覧にしたり付箋に書いたりする王道の手法です。
王道のくせに、というか王道だからこそ、やっている人が少ないです。
現状がうまく行っていない人ほど一足飛びに効果を得たいようで、王道的手法のような誰もが知っている方法を敬遠しがちです。
他にもっと効率よくやるべきことを把握する手法があるならそれでいいのですが、「ToDoリストはみんな知ってるやつだからやらない。でも他に方法を知らないから何の手法も使わず勘で行動する」では効率が悪いのは当然です。
メリット
ToDoリストのメリットは、自分の好き嫌いに関わらずやるべきことが網羅されているという点です。
そしてそれはリストで常に視覚化できているので、残タスクが苦手なものだけにならないように調整できるという点もメリットと言えます。
マインドマップ
脳内の思考をツリー状(またはアメーバ状)に広げていく「マインドマップ」。
一時期「意識高い系」の間で流行したことで拒否感を持っている人が多いです。
また、実際やってみたけど自由度が高すぎて書き方がわからなかったという人もいるでしょう。
「脳内を可視化する」「思ったことをそのまま書けばいい」というのは、それをやったことがない人にとっては何をしていいかわからないですよね。
「何について考えるか」というメインテーマから、ちょっとでも関係がありそうな内容を紐づけていくだけの手法です。
他人に説明するために書くわけでないのなら、どう書いても間違いではありません。
関連しそうなワードに線を引いたり、重要そうなワードを丸で囲って目立たせてみたりしてみましょう。
個人的にはマインドマップはフィッシュボーン・チャート(特性要因図)の亜種だと思っており、自分が使う際もフィッシュボーン・チャートの要素を一部流用しています。
メリット
頭の中でごちゃごちゃと考えていることが整理されます。
情報が視覚化されることで脳内で堂々巡りするような同じことを考えて煮詰まる状況は激減します。
「考えても考えてもうまくいかない」というような状況でマインドマップを使うと状況が変わります。
考えていることを全てマインドマップ上に書きだそうとすると、ただ同じところをぐるぐる回っているだけで新しい思考をしていないことがわかります。
つまり「考えても考えても」ではなく、同じ問題をただただ脳内で悲観し続けているだけだったりするのです。
実例
ここからは私個人が使っている「ToDoリスト」と「マインドマップ」の例を紹介します。
「考えが甘い」だとか「そんなのできるわけがない」といった批判はお受けできません(笑)
職場や日々のルーチンワークのようにすでにやるべきことが決まっている状況ならToDoリストから書きますが、「今後どうしようか」といったフワっとした内容から入る場合はマインドマップを先に書きます。
マインドマップ風
マインドマップのプロさんからは「こんなのマインドマップじゃない!」とお叱り受けるかもしれませんが、本来他人に見せるべきものではないので「自分ではこれで考えがまとまるから大丈夫」です。
私は現在ジョージアに住んでいますが、今後(新型コロナウイルスが収まってから)ウクライナを中心としたロシア語圏に移動しようと思っています。
生活費の概算は10万円。
これは実際にウクライナで生活していた時にかかった額より気持ち高額で、衣食住全てを含みます。
収入の柱はイラスト+ゲーム制作の同人活動、そして現地で何らかの「日本っぽいお店」を開きたいと考えています。
当記事では何度か話題にしていますが、ウクライナでは日本食を好む人が多く、コスプレを含めた日本のオタク文化も需要が高いです。
一方でやはり日本から遠く離れているということもあり供給が少ないです。
※私は専門的知識で言っているわけではありません。もし「お、ビジネスチャンスか?」と思うのなら必ずご自身で調べてください。失敗しても私は責任が取れません。
起業ビザはとても安く取得できますが、やはりロシア語はある程度必要ですし、私は現地の美女と一緒に働きたいのでロシア語で日常会話をしたいです。
現時点ではまだ日常会話すら覚束ない状況ですので起業そのものには「信頼できる現地の共同経営者」の確保が必須です。
ToDoリスト風
私のToDoリストは大きいToDoから小さいToDoへと分割させています。
各リストはさらに細かくなりますが、他人が見ても意味の分からない単語になりますので割愛しています。
ゲーム作り
・システム部の強化
・・TD/複数アクション
・・TD/マスターアクション
・・RPG/錬成システム
・・RPG/トロフィーシステム
・新ジャンルに挑戦
・・SLG
・・ローグライク
イラスト
・画力の強化
・・アニメ塗り
・・素足表現
・・手表現
・・髪表現
・・布表現
・・背景/無機質表現
・駄目そうなら諦めてイラストレイターと組む
ロシア語
・単語を2300個覚える
・・動詞700
・・名詞900
・・形容詞400
・・その他300
・現地人に短文作文の添削してもらう
・・アプリ経由
・買い物など現地人と接する際はロシア語を使う
ワクチン
・打つ
書き足したり削除したりする
メモはあくまで覚書であり、完成した作品ではありません。
ですので途中で考えが変わったら修正しても大丈夫です。
ToDoリストは付箋など付け外しが可能なものが便利ですが、私は部屋が汚くはがれた付箋が迷子になることがあるのでノートに書いています。
ノートに書く場合は追加のための余白を残すことと、終わったリストを一本線で削除し「何を終えたか」が可視化できるのが重要だと思います。
マインドマップは定期的に新しく書き直すのも有効です。
前回のマインドマップを敢えて見ずに書いて前回気付いていなかった足りない項目をあぶり出したり、前回と同じマインドマップを書くことで初心に戻って気持ちを奮い立たせたりします。
最後に
ということで、考える力が弱かったりすぐに忘れるような私のようなバカで無能な人はメモを取りましょう。
片っ端からとりあえずメモして、空いた時間に見返して重要なモノだけをピックアップしたり、ToDoリストとマインドマップで行動指針を立てたりしましょう。
そうすることで、無能な人間でも多少はマシになります。
具体的に言うと「社会不適格者の私でも会社に所属せずに海外に住む」くらいならできるようになります。
うまくいかないからすべてを諦めるのではなく、うまくいかないなりに工夫して自分なりになんとかやっていきましょう。
そのためのツールとして、自分の記憶と思考をサポートするメモはとても有効です。
最初はうまく使いこなせないかもしれません。
でも繰り返していくうちに自分なりの使い方がきっと見つかります。