高校生や大学生がバカなことをしでかしてニュースになったりTwitterなどSNSで炎上するケースをよく見かけますね。
バカなことをするのは今の時代に限った話ではないので「今の若いモンは」だの「昔はよかった」だのとは言いません。
彼ら彼女らがバカなのは、古今東西いつでもどこでも日本だろうが海外だろうがそういうものなのです。
もちろん、大半の高校生大学生は真っ当な思考をして、周囲に迷惑をかけず一生懸命毎日を生きています。
ですが、ある特定のタイプの人たちがちょうどこの年頃にピークを迎えるんです。
子どもでなく、大人でもなく
高校生・大学生でバカなことをする人たちに共通するのは「自分たちは子どもでなはい」と考えているわりに「大人ほどの分別がない」という点です。
悪質な場合は「自分たちは未成年だから何をしても許される」というケースもありますがそれは非常にレアケースです。
※滅多にないから問題にしないというわけではなく、当記事での「面白いと思ってバカなことをする人たち」とは種類が違うということです
子どもであることに反発する時期
私自身も、当記事を読んでくださっている大人の方々にも、「子どもだと言われることが悔しい時期」というのがありました。
むしろ子どもの頃にその悔しさを一切感じなかったというほうがちょっと不思議ですよね。
一般的に、反抗期を含め心身共に成長過程にある時期の思春期の子たちは子ども扱いされることをとても嫌います。
これが行き過ぎると、「子どもの頃に親や教師から教わったことを忠実に守ること」を恥ずかしいと感じるようになってしまいます。
その結果、「悪いことをするのがかっこいい」「無茶をすることが面白い」と考えるようになり、結果的に大炎上に結びついてしまうことがあります。
大人ではない時期
本人がどう思おうと、高校生・大学生はまだ未熟です。
そのことが悪いわけではありません。
まだ人生経験も浅く、社会人にもなっていない「学校」という狭い社会でしか生きていない以上、知らない事があるのは当然です。
だから学生として勉強しているんです。
もちろんここでの勉強は国語や算数といった科目に限ってはいません。
仲間同士のコミュニケーションや、休日の遊びやバイトからの学びも含まれます。
「社会常識」というのは非常に多岐に渡り、しかも明文化されたルールブックが存在せず、さらには状況や時代によって変化していきます。
我々大人であっても、自分の所属していない世界の常識には疎いです。
彼ら彼女らのような学生が、社会人の常識を知らなくてもなんら不思議はないのではないでしょうか。
だから「全てを赦す」という話ではない
学生の頃は上述のような理由により、間違いをしやすい環境が整っています。
だからある程度は仕方がないことです。
「常識的に考えたらわかるだろう」という当たり前のことが、彼ら彼女らには想像がつかないんです。
ですが、「だから全てを赦しましょう」ということにはなりません。
間違ったらそれは指摘し、必要なら罰を与え、間違った本人は反省と改善をするべきです。
ただ、この「罰」は我々一般人が行うことではありません。
それはただのリンチです。
ネットの世界では特に「一度でも間違った人間は心を壊すまで徹底的に追い込むべき」という傾向があります。
これは明らかにおかしいです。
失敗した人間に立ち直らせるチャンスを与えない社会は間違っています。
最後に
ということで、高校生・大学生の中は「子どもと言われるのが嫌」なので子どもの頃の親や教師からの教えに意図的に反発することがあり、さらには「大人ほどの分別がない」のでつい調子に乗りすぎてしまう人がいます。
もちろん全員ではありません。
極一部です。
信じがたいバカなことをする彼ら彼女らも、社会に出て責任を持つ人間になれば少しずつ分別をわきまえられるようになります。
※残念ながら極一部に成長できない人もいるようですが
成長過程にいる若者を、成熟した大人のものさしで「改善の余地なし」として完膚なきまでに叩くのはやめましょう。
彼ら彼女らは子どもです。
適切な罰をしかるべき機関や親・教師がやれば十分です。
※あくまで「遊びの延長でやらかした」程度のバカなことに対しての話です。悪意をもって起こす「おぞましい事件」については話が別です