努力というのは凡人が成り上がるための一番わかりやすい方法です。
ですが、世の中には「努力することも才能」などと口にする人がいるようです。
努力ができず、生まれ持った才能もなく、ついでにやる気もないのであれば状況は改善しません。
今の環境を楽しんでください。
努力は才能が必要なのか
努力自体に才能も資格も必要ありません。
ただし「気づき」は必要かもしれません。
「どうすれば努力できるのか」を考えれば動けるようになります。
そのことに気付いていない人が努力を苦手としているのではないでしょうか。
目標を明確にしないから努力ができない
「努力」というのは「目標に向かって行動する」ことです。
努力ができないと考えている人は「どの程度まで成長したいか」という目標を設定していません。
だからそのジャンルの第一線を走る「天才」と呼ばれる人たちを見て「オレはあんな風になれない」と壁の高さを感じて行動することに尻込みしてしまうのです。
ですががそもそも「努力は才能」などと言って行動しない人はそこを目指す段階にありませんよね。
最終的に第一線級になりたいのだとしても、まずは初心者を脱して初級者・中級者クラスに成長することを目標にするべきです。
そのためには基礎を学ぶ必要があるかもしれませんし、技術を自在に操れるように繰り返し練習が必要なのかもしれません。
目指す目標によってするべき努力が異なります。
目標を持たなければ何をすればいいのかわからないので努力(行動)ができないんです。
目標は大きすぎると動けない
ある漫画でのセリフにこんなものがあります。
「バスケのゴールは届く場所にあるからシュートの練習をしたくなる。もしゴールが100メートル上空にあったら誰も投げようとすらしない」
このセリフは暴利の金貸し(悪役)が口にしたものですが、的を射た表現ですよね。
壮大な目標を掲げても、それが非現実的すぎる夢に思えるのであれば行動しようという意欲がわかず、努力する気にもなれないでしょう。
最終目標を壮大にするのはいいですが、その場合には第一目標・第二目標といったような中間目標を作るべきです。
第一目標は簡単に
私は目標を立てるとき、「これなら絶対できる」というレベルの簡単な第一目標を立てます。
たとえば私は今ロシア語を勉強しているのですが、第一目標はアルファベット(キリル文字)を覚えることでした。
これをいきなり「毎日10個単語を覚える」にしていたら3日で諦めることになったはずです。
「努力すること」を諦めている人は救えない
今の状況が辛いという人の中で「努力ができない」と諦めている人について、おそらく救える人はいないでしょう。
ご両親も政府も上司も友達も、誰も「自ら行動しない人」を助けることはできません。
本人が変わるために行動することを拒絶している以上、どうにもなりません。
そういう人は変わることを諦めましょう。
深層心理で「努力するくらいなら今の状況がマシ」と思っているはずなので、それを自覚して今を楽しむようにしましょう。
ただし「努力」にはたくさんの方法があります。
自分に合った方法なら苦痛は少ないかもしれません。
労力をさほど感じずに行動できる方法もあるかもしれません。
ただ漠然と「努力ができない」と言って諦めるよりは、「どうすれば努力できるだろう」と考えるほうが行動できる可能性は高まります。
それを考えるのも面倒と言う人は...諦めましょう。
最後に
努力は凡人が成り上がるための一番簡単な方法です。
特に今が地獄のような環境の人は、努力で状況を改善することが可能です。
ですがそういう人に限って「努力できるのも才能だよ」などと言って行動することを放棄しています。
「努力するくらいなら今のままでいい」という人に「努力しないのはダメ」と言っているわけではありません。
そういう人は今を楽しんでください。
「努力はしない。でも今の状況は嫌。白馬の王子様が私を舞踏会に連れて行ってくれたらいいのに」と考えているひとは、どうか目を覚ましてください。
ちなみに「白馬の~」は「宝くじが当たったらいいのに」や「政府が貧困階級に都合のいい法律を作ってくれたらいいのに」などと言い換えても同じです。