コミュ力(コミュニケーション力)に
自信はありますか?
自信があるという人はかなり少ない
のではないでしょうか。
今の世の中、コミュ力さえあれば
どれだけ楽しく生きていけることか。
仕事もプライベートも何もかもがうまく
いきそうな気がしますよね。
目次
コミュ力は成長する
コミュ力は各々の持って生まれたスキル
ではありません。
これまでの生き方や考え方、環境などに
よって培われた後天的な技術の一つです。
現時点でほとんどコミュ力のない人でも
練習次第で鍛えることができます。
コミュ力の3つの柱
コミュ力というのは単独の能力のこと
ではなく、いくつかの能力が組み合わさった
ものとなります。
1つの能力が秀でていても歪なスキルと
なってしまいます。
1つずつ見ていきましょう。
説明力
自分自身の思っていることや伝えたいことを
相手に理解できるように話す力です。
勘違いしやすいですが、思っている内容
そのものが正しいかどうかは無関係です。
偏った思想や非人道的な発想であっても
「コミュ力」という点では問題ありません。
あくまでそれを相手が理解できるかどうかが
焦点となります。
この力だけが突出した場合
コミュ力は説明力だけが優れていても
いけません。
説明力だけが突出し、後述の残りの2つが
なかった場合、独裁者やワンマンチームの
リーダーのような存在になってしまいます。
聞く力
「コミュ力を鍛える」といった場合、上記の
説明力(自分が話す力)ばかりを重視して
受身になりがちな聞く力は軽視されて
いますよね。
実はこちらもとても重要です。
聞く力とはただ黙って相手の話を聞く
だけではなく相手が何を言わんとして
いるのかを理解する能力です。
「行間を読む」「空気を読む」など
相手の発した言葉だけでなく相手の
隠された本音まで読み取れるのがベスト
です。
この力だけが突出した場合
カウンセラーなど相手を助ける仕事ならば
この力が最重要でしょう。
もちろん周囲から重宝されますし愛される
存在になれますが、コミュ力がある人と
評価されるとは限りませんね。
観察力
空気を読む力と言い換えてもいいでしょう。
同じ人との会話であっても、今すべき話と
そうでない話があります。
自分が中心となって話題を引き出すべき
タイミングや、相手の気持ちをすべて
吐き出させるまで聞き手に徹するべき時も
あります。
このタイミングを見極める力によって
自分の説明力や聞く力を調整して行くことが
コミュ力には必要です。
鍛えるにはアウトプットが必要
コミュ力は3つの柱があり、それぞれの
能力が高い状態で発揮されることが重要で
あることはわかっていただけたかと思います。
知識としてそのことを理解した後は実際に
鍛える、つまりアウトプットしていきましょう。
実際に行動に移すことでゆっくりとでは
ありますが、コミュ力がついていきます。
重要なのは、生まれ変わったようにコミュ力が
突然発揮できるようになると思わないこと。
3つも能力が重なったコミュ力を突然完璧に
発揮できるはずがありません。
ゆっくりと1段ずつ階段を上っていきましょう。
話す力の練習方法
まずは自分が言葉を発するとっかかり
として挨拶からはじめましょう。
なぜか軽視されがちな挨拶ですが
人の印象は最初の数秒で決まるという
ことは多くの場面で語られており、
いまさらここを疑う方はいないでしょう。
人と人が出会ったときに最初に
することはなんでしょうか?
そう、挨拶ですよね。
コミュ力を鍛える正しい挨拶の方法
語先後礼という言葉をご存知でしょうか。
ビジネスマナーとしても語られることが
多いですよね。
「おはようございます」などの挨拶の
言葉を発した後におじぎ(礼)をする
というものです。
この方法で挨拶をするととても印象が
よくなります。
挨拶の場面では、お互いをすでに視界に
捉えている状態よりも一方的にこちらが
相手を見ていることが多いですよね。
その場合、礼先後語にしてしまうと、
相手がこちらを見たときに礼が終わり
かけとなってしまいせっかくの礼が
きちんと見てもらえません。
せっかくなのでしっかり挨拶している
姿を見てもらいましょう。
学生・友人パターン
上記の語先後礼は上司や教師など目上の
人相手の場合だけには限りません。
たとえば学生で友達に挨拶するような
ときにも、「おはよう!」と声をかけた
あと相手がこちらに目を向けたタイミングで
手を振ったり笑顔を見せたりしてみましょう。
特に気になる人に挨拶する場合、緊張で
表情が硬くなってしまっていることが
あります。
相手からは機嫌が悪そうに見えますので
注意しましょう。
コミュ力が低い人は相手が挨拶を返す
タイミングですでに別の方向を見ている
ことがあります。
相手としては名前を呼ばれていない場合は
自分にかけられた言葉なのか判断に
迷います。
結果として返事をしてくれないという
ケースもあります。
私がしていたやべぇあいさつ
私は現在ジョージアという国で
生活しています。
海外です。
私のいる国では、日本以上に相手の目を
見て挨拶することが重要です。
私はもともとコミュ障なので声が小さく
挨拶の言葉を発した瞬間にはすでに別の
方向を見ており、手を振ったとしても
相手がこちらを見たときにはすでに腕が
地面と水平になるくらいまで下がっていました。
「なにやら外国人(現地人にとって私は外国人)が
オハヨウという単語らしきへたくそな現地語を
発したぞ」
とこちらを向いたら、虚空を見つめ
手を横に突き出している私がいたという状況です。
そんな私を見て「あいさつしている」と
判断してくれる人は少ないです。
というか、下手したら外国人うんぬん以前に
精神状況になんらかの問題がある人
にすら見えて警戒されるでしょう。
私自身、海外で長く生活するまで
自分がしていたこのクレイジーな挨拶に
気付いていませんでした。
コミュ障の方は私のような挨拶に
ならないように気をつけてください。
聞く力の練習方法
相手の好きなことを訊ねてみましょう。
最近は趣味を持たない人が増えていると
いいますが、実際には「人に言いにくい」
趣味が増えているだけです。
もし相手がそのタイプのようであれば、
まず先に自分がちょっと特殊な趣味を
カミングアウトするのがいいでしょう。
実際に特殊な趣味をもっていなくても
かまいません。
「最近ちょっと○○ってのに興味が
あるんだよね」
という流れであれば詳しくなくても問題
ないです。
学生の場合
学生など限られたコミュニティの場合、
この「特殊な趣味」は場合によっては
拡散され恥ずかしい思いをしてしまう
こともあるでしょう。
弄られてもいいようなネタを選択する
のがおすすめです。
オススメ書籍
説明力といえばこの本。
たくさんの人がおすすめしているので
「またか」と思われるかもしれませんが、
数多く紹介されるのはそれだけ重要なことが
書かれているからです。
なぜか王道を避けたがる人がいますが、
「王道に勝る近道なし」です。
この本でイマイチ理解できなかった人は
こちらがオススメです。
これこそ「伝え方」がどれだけ重要かを
示していますね。
文章ではわかりにくくてもイラストに
するとイメージがしやすくなります。
相手の脳内にイメージできるような
言葉を使えるようになりましょう。
念のために伝えておきたいこと
当記事や上記で紹介した書籍で語られている
方法は「絶対にやらなくてはいけないこと」
ではありません。
また、「あなたに100%適している方法」
とも限りません。
そして繰り返しになりますが「今この
瞬間からコミュ力お化けになれる」
という方法でもありません。
ブログ・YouTube・書籍などあらゆる媒体で
「これだけで!」「1日たった〇〇分で!」
「チート級!」「裏技!!」などと煽りに
煽った言葉が使われている昨今、即効性の
ある(そして努力の必要もない)方法が
存在しているかのように錯覚している方が
とても多いです。
コミュ力は一朝一夕で身に着くものでは
ありません。
あなたのお友達のコミュ強さんは生まれた
時から実践を繰り返してきたから今の能力が
あるんです。
(私のように)コミュ障な人は一歩一歩
ゆっくり前進するしかありません。
その過程では恥ずかしい思いをすることも
あるかもしれません。
コミュ強になりたいのならがんばりましょう。
そしてもう一つ。
コミュ障でも実はそれほど困りません。
私は今でもどちらかと言えばコミュ障寄りですが
一人で焼き肉や回転ずしに行けますし
そもそも海外に一人で来て数年間日本に
帰らず生活できています。
もしコミュ強への道の途中で辛くなったら
無理せずに休みましょう。
そしてまた目指したくなったら頑張りましょう。
最後に
コミュ力は生まれ持った才能ではありません。
後からでも鍛えられます。
3つの柱「説明力・聞く力・観察力」を
それぞれ高めていけば円滑なコミュニケーションが
取れるようになるでしょう。
頑張りましょう。
そしてコミュニケーションを楽しみましょう!
そして無理そうなら無理しないでください。
現代は「コミュ強だけが人権を持った世界」
ではありません。
コミュ障でも生きていけます。
無理なく楽しい生活を送りましょう!