コミュ障・引っ込み思案な人は「こんなことをして笑われたら恥ずかしい」という思いで行動できずにいますね。
私もそうです。
今も決して完治したとは言えませんが、海外を一人旅することができるようになり、自分の好きな国に定住できる程度にはコミュ障・引っ込み思案は治まっています。
コミュ障・引っ込み思案はすぐに完全に取り去ることはできませんが、トレーニングでなんとかなります。
試してみてください。
人はそんなにあなたを見ていない
(私もそうですが)コミュ障・引っ込み思案は他人の目を気にしすぎです。
それは「相手の気持ちを考えられる」という長所ではありますが、考えすぎてあなたの行動を縛ってしまっているのであれば残念ながら短所でもあります。
実は、他人はそこまであなたに注目していません。
「そんなはずない」と思いますか?
では、実験をしてみましょう。
他人の恥ずかしい瞬間を思い出してください。
想像ではなく現実にあった出来事で恥ずかしい出来事・他の人が笑った出来事です。
どうですか?
意外に思い浮かばないですよね。
一人の知人に限定し、その人が立ち上がれないくらいたくさんの「恥ずかしい瞬間」を思い出してみてください。
ね?
自分のことならば思い浮かぶかもしれませんが、他人のことでは思い浮かばないんです。
これは「他人はあなたの失敗をそれほど重要視していない」ということです。
コミュ障・引っ込み思案を治す方法
上述の通り、他人はあなたにそこまで注目していません。
それを理解した上で、コミュ障・引っ込み思案を治すためにすべきことは次の3つです。
・失敗に慣れる
・目的を持つ
・準備をする
一つずつ説明します。
失敗に慣れる
失敗そのものは誰も記憶に残しません。
とはいえ、失敗の瞬間は目立ってしまうものです。
慣れましょう。
意図的に失敗してみてください。
「わざと転ぶ」ではなく、今現在のあなたにとってギリギリ難度が高くて失敗する可能性が高いことに挑戦してみてください。
失敗することを前提として挑戦するのですから失敗しても気落ちする必要はありません。
失敗するだろうと予想できている状態ならば、周囲の目もある程度予測できるのでパニックにもなりにくいはずです。
目的を持つ
コミュ障・引っ込み思案の最も辛い場といえば「パーティー」ではないでしょうか。
あれ、何で辛いと思いますか?
目的があいまいだからです。
目的もなく、しかもアドリブで「なんかうまいことやろう」と考えても、何ができればゴールなのかがわからなければ頑張りようがないですよね。
「出身地が同じ人を3人見つける」「肉より魚が好きな人を2人見つける」などの目的を持って参加してみてはいかがでしょうか。
出身地や好きな食べ物を訊ねる際に声が震えようと顔が赤くなろうと関係ありません。
目的は「出身地」「肉or魚」を聞き出すことです。
それが聞き出せればその日の目的は達成できています。
これを繰り返していると、震えていても気にならなくなり、最終的に震えなくなります。
準備をする
前項でも触れましたが、コミュ障・引っ込み思案はアドリブでうまくやろうとして失敗してさらにコミュ障・引っ込み思案を悪化させています。
アドリブでうまくいくほうがすごいんです。
入念な準備をしましょう。
パーティーに誰が来るか、どんな集まりなのかを把握していれば用意する話のジャンルも決めやすいです。
どうしてもわからなかったらとりあえず自分の話です。
出身地、好きな食べ物などの当たり障りのない話は初対面同士でちょうどいいレベルの雑談です。
理想はこの話を振ってすぐに相手の話にすることです。
相手の出身地、好みから、その話の中で気になることや相手がこだわっていそうなことを質問していきましょう。
入念な準備をしてさらに相手に話させるように仕向ければ、こちらが多少震えていても相手は楽しそうに自分のことを語るので大丈夫です。
相手が話下手だったらどうするか?
どうもしません。
相手が話下手ということは、相手はこちらがコミュ障・引っ込み思案であることを見抜いています。
見抜いていますが、茶化したりはしません。
同じような悩みを持つ者として普通に接してくれます。
最後に
コミュ障・引っ込み思案は自分のことを他人も注視していると勘違いしています。
特に失敗した瞬間など、その場の全員が自分をあざ笑っていると感じてしまいます。
そんなことないので大丈夫です。
どうせ他人はあなたの失敗なんぞものの数分で忘れます。
コミュ障・引っ込み思案を治すには、場数を踏むのが手っ取り早いです。
意図的に失敗を繰り返して周囲の目に慣れましょう。
人が集まる場に行き、話をする機会を作りましょう。
数をこなせばそのうち慣れます。
また、荒治療ですが「大勢の前で喋る」というのも効果的です。
1000人規模の会場の司会をして大失敗してみましょう。
10人の前で話すことなどなんでもなくなります。
ちなみに1000人規模の会場でアップアップしてぐだぐだな司会進行をしても、あなたは死にません。
死ぬほど恥ずかしいかもしれませんが、物理的にも社会的にも殺されるほどの大問題にはなりません。
大丈夫です。