「やってみたいこと」というのは誰しも一つや二つあるものですよね。
でも、実際にそれをやってみた人となると極端に減ります。
多くの人は「やりたいんだけど...」と理由を語り行動しません。
当記事では「どんな状況でもやったほうがいい」とは言いません。
「みんなそうだよ」と言って自分の行動できないことを正当化して心の安定を図るのも一つの手です。
理想的には常時アグレッシブでポジティブで精力的に次々と新しい挑戦を繰り返して成功させればいいのでしょうが、それができる人は少ないです。
一般的に、人は時間も気力も限られているのでどれをやるかを取捨選択する必要があります。
その取捨選択の基準を理解すれば「やりたいこと」をやったほうがいいのかわかるようになります。
その過程で本当にやりたいことすらも始めることができず先延ばしにするという悪癖も修正できると思います。
正しい判断
「やりたいことが始められない」と後悔する人の多くは、状況を正しく認識できていません。
やることのメリットとやらないことのデメリットなどを正しく天秤に乗せることができておらず、なんとなくやらないのです。
ですので、正しく状況を理解し「やるべきかどうか?」を判断できるようにすべきです。
そうすれば、仮にやらないという判断をしたとしても後悔はしないはずです。
「同じ状況に何度出くわしてもおそらく自分は同じ判断をした」というのであれば、仮に何か問題が生じたとしても仕方がないと納得できるはずです。
やれないわけではない
まずきちんと把握すべきなのは、やらない理由のほとんどはたいしたことがないということです。
多くの「やりたいことが始められない」という状況は、実際には「やってやれないことはない」ですよね。
「モチベーションが」「時間が」「環境が」など、何らかの「やれない理由」は浮かぶものの、実際に「それは絶対にやることができないのか?」と問われればそこまでのことではないはずです。
本人にとっては一見真っ当な理由でやれないのだと考えるかもしれませんが、実際には「やれない」ではなく「やらない」だけです。
当記事内ではこの二つは明確に区別します。
それぞれの意味は以下の通りです。
やらない・・・実行可能かどうか無関係に、自分が行動しないこと
やれない・・・そもそも実行そのものが不可能であること
まずは「やろうと思えばやれる」と理解しましょう。
その上で「そこまでしてやるべきか」と判断します。
やろうと思えばやれるというのは当然ながらそれなりの代償があります。
遊ぶ時間が減るかもしれませんし、金銭的な支出があるかもしれません。
翌日の仕事に支障が出る程疲れるかもしれませんし、やってみて失敗した姿を他人に見られたら恥ずかしいと感じるかもしれません。
それらのデメリットと比較して、「それでもやりたいか?」と考えられる段階になれば、「同じ状況に出くわしても高確率で同じ判断をする」という状況を作り出せます。
もちろん「やる」が正しくて「やらない」が間違っているわけではない
状況を正しく判断し、やるかどうかを判別すれば「なんとなくやらない」は回避できます。
ただ、勘違いしてはならないのが「どんな問題があってもやる」が常に正しいとは限らないと言う事です。
たとえば、2020年に海外移住をスタートさせることは「やってやれないことはない」ですが、デメリットが多すぎたので延期するのが正解だったはずです。
※延期したことで浮いた時間で現地の言語を勉強するなど「海外移住」関連でやれることはあるはずですが
また、病気や怪我などののっぴきならない事情を持つ人も「やらない」が正解のケースが多いでしょう。
治療に専念しなければならないタイミングで無茶をすると余計悪化することがあります。
きちんと病院に行き、適切な診断を受け、治療や支援を受けましょう。
最後に
やりたことがあるけどはじめられない人の多くは、ちょっとでもその道筋に問題があると「できない」と言い出します。
「不安だから問題がないか調べる」というのは一見間違っていないように見えますが、やらないための言い訳探しになっていないかは注意すべきです。
見つかった問題点は「本当に絶対に一歩も動き出せないほどの問題」でしょうか。
その問題を避ける方法はないですか?
本当はただやりたくなくて、言い訳を探しているだけではありませんか?
本当にそのやらない理由(デメリット)は、目的達成(メリット)が割に合わなくなるほどのことでしょうか。