「うさぎとかめ」という童話をご存知ですか?
あの「足の速いうさぎが休んでいるうちに足の遅いかめが追い抜いた」という有名なアレです。
現実で何も成し遂げていない人がたまに「俺は亀タイプだから」とヘラヘラしていますが、間違って理解しているようにしか思えません。
本当はすごいかめ
あの童話のかめは「愚図でのろまな無能」ではありません。
現実世界の何も成し遂げていない自称「才能のない人」とは大きく違います。
かめの何がすごいのか、わかりますか?
「休まなかったこと」です。
「うさぎとかめ」の童話で注目すべき点は「かめは休まずに努力したからうさぎに勝った」という点です。
「愚図でのろま」という部分にだけ共通点を見つけて喜んではいけません。
現実世界の自称「俺かめタイプだから」さん
現実世界で「俺かめタイプだから」と言っている人は、たしかに童話のかめと同じ愚図でのろまで才能がないし経験も少ないし能力も足りていないことが多いです。
たしかにそこまでは同じです。
ただ、才能がある人や経験がある人などと比べて明らかに休みが多く、行動量が少ないです。
しかも現実では童話のうさぎほど休み続けている人はほとんど存在せず、「才能・経験がある上に慢心せずに行動する」タイプばかりです。
だから自称かめタイプの人は、自分ができない言い訳に「かめタイプ」と言ってはなりません。
「うさぎとかめ」は人の何倍も頑張っているのに結果が伴っていない時の慰めに使うべき童話です。
「俺だって自分なりに頑張っているんだから自称かめタイプでいいはずだ」と言う方にはこちらの記事も見ていただきたく思います。
現実世界で「うさぎとかめ」を再現できるのか
現実では「うさぎタイプ」に見える人たちの行動量はすごいです。
仕事としてやっている人はもちろんのこと、趣味の世界であっても才能や能力がある人は行動することを楽しんでいることが多く、さらに新しい技術を吸収する事にも興味を持っていたりします。
楽しんでいるので長時間続けることもできるため、単純な時間だけを見ても自称かめタイプより多いです。
自称かめタイプの愚図でのろまな人が勝負するには、うさぎタイプ風の人以上に「効率的に行動する」か「行動の総量を増やす」しかありません。
ここで注意しなくてはならないことがあります。
うまくいっていない人は「効率的に上手くなる方法」を知りたがりますが、短時間で上手くなるのはそれなりに苦痛が伴うという点です。
「効率的かつ簡単に」というのはほとんどのジャンルで不可能です。
そして、どんなに効率的な上達方法を知ったとしても結局反復練習は必要になります。
知識として知っても、それを実践できるようになる練習は必要です。
努力という才能()
上記の話をすると「努力できるのも才能だよ」と真顔で言いだす人がいます。
たしかに世の中には「努力を努力と思わず楽しんでいる人」が存在します。
この手の人は確かに才能があると言っていいでしょう。
ですがそんなのは一握りの限られた人たちで、普通は成功者であっても頑張って努力しています。
「努力する才能がない」と言い訳を口にする人は、「何の苦労もなく努力を続ける力」を才能だと思っていませんか?
もしそうであるならば、その才能はなくても努力自体はできます。
病気やケガ、その他家庭環境などのっぴきならない状態であればできないことはあるでしょう。
そういう場合は問題を解決してから努力してください。
解決できないタイプの問題があるのなら、目的・目標を変更してください。
最後に
愚図でのろまで行動しない人が「俺かめタイプだから」と言うのは童話の本質を理解できていません。
童話のかめは休まずに行動し続けました。
うさぎよりも圧倒的に行動量が多かったから勝負に勝てたんです。
自称「かめタイプ」の人で行動が伴っている人はほとんどいません。
というか、行動が伴っていたら「かめタイプ」でもそこそこの結果は出ます。
「うさぎタイプ」に見えている人以上に行動をすれば超高確率で結果が出ます。
なお、今この瞬間だけうさぎタイプより行動してもダメです。
うさぎタイプがこれまで積み重ねてきた行動量を超えなければ勝てません。
積み重ねてこなかった人は今からその総量を超えるだけの行動をしなければならないことを忘れないでください。