ある有名YouTuberが食事のマナーが悪いことで炎上しました。
SNSや（私のような）個人ブログだけでなくちゃんとした（？）週刊誌なども取り上げているようです。
そんな中、件の人物が過去に「マナーよりマネーの稼ぎ方のほうが大事」と言ったとか言わないとかいう記事を見ました。
この人自身は抱腹絶倒の超絶面白ギャグとして言ったのでしょうから別にどうでもいいんですが、当記事では「それ比較対象じゃないよね」という話をしたいと思います。
最近に限った話ではないのですが、二者択一ではないのに「AとB、どっちが大事なの！？」と迫ってくる人がいます。
これ、意味ないですよね。
目次
マナーよりマネーの稼ぎ方
これが（一般的には）比較対象にならないことは説明するまでもありませんね。
念のために説明すると、「マナーを守らないこと」で「マネーが稼げる」わけではないですし、正しいマナーを学ぶこととマネーの稼ぎ方を学ぶことは二者択一ではなく平行してできます。
たとえば「食事中に肘をついたり迷い箸をする」ことと「お行儀よく食事をする」ことで、お金稼ぎへの差はほとんどありません。
もちろん、彼の場合は炎上することで知名度が上がり視聴回数が増え収入に繋がるという側面はあります。
残念ながら、YouTubeは「炎上してナンボ」という側面は否定できません。
彼は炎上が大好きなようなので、正しいマナーを実践することはマネーを稼ぐためにはマイナス要素のようですね。
二者択一ではない
マナーが悪い事への炎上に対して「マナーよりマネーの稼ぎ方が大事」と言った場合「マネーの稼ぎ方を取ったことでマナーを捨てた」ということになりますよね。
両立できないものですかね。
マナーを守った上でマネーを稼ぐことは難しいんでしょうか。
24時間365日、常にマネーの稼ぎ方を考え実行し続けなければならない場合はマナーを学ぶ時間が取れない可能性もありますが、一般的にそこまで必死な人はいません。
炎上した彼もそうですが、みんな「自分の時間」は存在します。
休息の時間、趣味の時間は存在します。
その時間に他人を不快にさせない程度のマナーを学ぶことはできるはずです。
だから「マナー」と「マネーの稼ぎ方」は二者択一ではありません。
よくある「二者択一ではないのに比較されるモノ」
よく話題になる「AとB、どっちが大事？」、ほとんどが「どっちも大事」で片付きます。
お金と健康どっちが大事？
言うまでもなく、どっちも大事です。
どちらかといえば健康ですが「健康でさえいればお金は不要」にはなりません。
というか、完全な自給自足のお金が一切介在しない世界でなければ、お金がないことはそのまま健康にも悪影響になりますよね。
この質問の最大の問題は「この質問をお金を稼げない言い訳に使う人が多い」という点でしょうか。
私と仕事どっちが大事？
どちらも大事ですが、こんなことを言う異性よりは仕事が大事な気がします。
大切なパートナーに苦労させたくない、パートナーに不足ない生活を送って欲しいなどの欲求を満たすためにはお金が必要です。
お金が必要だから仕事をします。
もし「キミが大事だよ。だから24時間キミといるために仕事をやめてきた。どうだい、素敵だろ？」なんてヤツがいたらフられます。
この質問とは直接関係ありませんが、「仕事も大事だし相手も大事だし、直接外部から収入を得ることにならない家事も子育ても大事だし、パートナーと共に過ごす時間はどんな瞬間も全て大事」です。
外見と内面どっちが大事？
どっちも大事です。
個人的には「内面が伴わない状態で外見だけ頑張っている人」はカッコ悪いと思います。
私はそういう状態のことを「ハリボテ」だと感じます。
もちろん「内面がしっかりしていれば薄汚い外見でもいい」ということにはなりません。
清潔感やTPOは大事です。
そして中身も同等に大事です。
この「外見or内面」については、外見がいい人を見て「きっとこいつは内面がダメなんだろう」と言い出す人にも違和感がありますが、当記事の趣旨とずれるので割愛します。
最後に
「マナーよりマネーの稼ぎ方が大事」という不思議な比較は、彼の「抱腹絶倒の超絶面白ギャグ」だと思うのでどうでもいいのですが、世の中にはこの手の「二者択一にならない比較」が溢れています。
「お金と健康どっちが大事？」「外見と中身どっちが大事？」などがたまに話題になりますが、「どっちも大事じゃん」と答えると空気が読めないヤツ扱いされます。
もちろん「両方大事なのはわかった上で、あなたはどっちを重視する？」という話題なら意味があります。
が、この手の話題は質問者と違う方の選択肢を選ぶと水掛け論的なナンチャッテ議論に発展したりします。
めんどくさいですよね。