「言葉の解像度」という単語を最近耳にすることが多くなりました。
特にTwitterなどで意識の高い人が使っているイメージがありますね。
意味はわかりますか?
実際に使っている人の中にも意味を理解せずに使っていたり、実際に使いこなせていない人もいます。
意味を理解したら胡散臭い意識高い系の単語ではなくなります。
解像度とは
一般的に「解像度」と言った場合、画像や写真の精度を指します。
スマホやPCの画面の性能表示でも使われていますがこちらも同じ意味です。
縦×横のピクセル数(ドット数)で表現されることが多いですね。
言葉の解像度とは?
言葉は画像でも写真でもありません。
言葉には縦も横もありませんよね。
どうやら、「言葉の解像度」というワードにおける「解像度」という単語は「精度」を意味しているようです。
つまり「ある言葉がどれだけ鮮明に説明できているか」を表すようです。
言葉の解像度の高い文章と低い文章をいくつか紹介してみます。
例1
A.
喫茶店でコーヒーを飲んだ
B.
昨日の仕事帰りに、スターバックスコーヒーの銀座EXITMELSA店でキャラメルマキアートのトールを頼み、テラス席で彼女と飲んだ
この2つの文章であれば、Bが言葉の解像度が高いと言えます。
例2
A.
金持ちになりたい
B.
ロシア語を習得し旅YouTuberとしてロシアの大自然を紹介し、毎月再生数1億回を越える人気コンテンツを作り仕事をせずに暮らしていける程の収入を得たい
この2つの文章であれば、当然Bのほうが言葉の解像度が高いです。
...つまり長い文章のこと?
それでだいたいあってます。
もう少し具体的に言えば、その状況が想像できる文章と言えます。
ちなみに高い・低いというのは相対的なものです。上記の例のB以上に詳細に説明した文章と比較すれば、Bの文章も言葉の解像度が低いと言えます。
意識高い人たちが使いたがる理由
夢が叶いやすくなるからです。
上記の例2をもう一度確認してみてください。
Aの「金持ちになりたい」という夢だけを持っている人は果たして金持ちになれるでしょうか。
そもそも何をすべきかの指針がないので、どうやって大金を得ればいいかわかりませんよね。
そんなふわふわした状態であれば、容易く怪しげな勧誘にひっかかるでしょう。
一方のBのように具体的にどういう形でお金持ちになりたいかが決まっていれば、やるべきことは明確になります。
少なくともBの文章だけでもロシア語を学ぶ、YouTubeに動画を投稿し始める、ロシアのビザを取るの3つをやるべきであることは想像ができますよね。
言葉の解像度が高ければ高いほど、やるべきことが明確になります。
「そんなこと誰でもできるだろ」というレベルまで言葉の解像度を高くすれば夢は高確率で叶います。
最後に
ということで、Twitterなどで最近よく見る「言葉の解像度」とは、「言葉の精度」と言い換えることができます。
単語そのものに解像度があるわけではなく、「具体的な表現」を指したワードです。
夢を叶えようとする際、「言葉の解像度」が高ければ高いほどやるべきことが明確になります。
ちなみに、夢を叶えたい場合は解像度を上げるだけでなく下げることも重要です。
ガチガチに決めたルートがうまくいかなくなったとき、最終的にどうなりたいのかという夢・目的があいまいだとおかしな方向に進んでしまうことがあります。
本文の例で言えば、YouTuberになりたいのかお金持ちになりたいのかがはっきりしていないと、「動画投稿が面白い」とか言って需要のないひとりよがりな動画を連発することになってしまいます。