漫画やアニメが好きな人の中には「絵を描けるようになって自由に生きたい」と考える人も多いでしょう。
会社員が嫌だからという理由が先にあって、絵を描いたりして自由気ままに生きたいという道を想像する人もいるかもしれません。
その生き方、できます。
もちろん「片手間」とは言いません。
「今のまま」でもたぶん不可能です。
でも「頑張れば」できます。
イラスト初心者がイラストを使った同人活動で生計を立てたいのなら、頑張る必要はあります。
ですが自分一人が辛うじて生きていく程度の生活費を稼ぐだけならば才能に恵まれていなくてもできます。
目次
どんな人に向けた記事か?
当記事は、会社勤めが嫌でどうにかしたい人に向けた記事です。
※もちろんパートタイムもアルバイトも含みます
会社に雇われずに生活できればいいという人を対象にしています。
そのため「超有名アニメーター・イラストレーターになりたい」という人が読んでも意味がありません。
また「イラストを描いて億り人になりたい」という人の参考にもなりません。
もっともっと手前の低い位置の話です。
「会社で働かなくていいならなんでもいい」「絵を描いて生活費が得られるならなんでもいい」というような人であれば当記事が参考になるでしょう。
「ギリギリ生活できるレベルだけど、そのためのお金を絵で稼ぐ」という状況でもいいという人に向けて話します。
ちなみに、絵で生活費を稼ぐということは常に絵を描き続けることを意味します。
しかも練習を続けるのではなく本番環境に身を投じ続ける状態です。
一回一回が真剣で、しかも毎日何時間も絵に向かい続けるので当然画力も上がります。
結果として多くの人は徐々に収入が増えます。
初心者のためのロードマップ
まず、現状の画力に関係なく「とりあえずゲームを作る」ことを目標に掲げましょう。
練習はいくら頑張っても1円にもなりません。
だからとりあえず完成品を作って世に出しましょう。
1か月または2か月でサクっと作って出してみましょう。
やり方や進め方がわからないでしょうから、1作目はそのあたりの「絵以外の部分」を学ぶためのチュートリアルだと思って作ってみてください。
2作目からはやり方を理解しているので絵に注力できますし、1作目で力不足だと感じた部分に注力することもできます。
CG集・漫画よりゲームをおすすめする理由
「絵も描けないのにプログラミングもするの?」と思うかもしれません。
ですが、絵が描けないからこそ差別化が必要なんです。
画力がないのにCG集のような「絵の魅力で勝負する世界」に挑んではいけません。
セミプロのような神絵師に素人が挑んでもどうにもなりません。
プログラミングは確かに難しいです。
だからこそ、差別化ができます。
なぜか世の中では「簡単な副業」「簡単に稼ぐ方法」などを調べる「素人のくせに片手間で稼ごうとする人」が多いです。
これは逆です。
素人だからこそ、メインのジャンルにプラスアルファの付加価値をつける必要があるんです。
ちなみにゲームといっても「RPGツクール」や「ウディタ」などを使えばプログラミング言語がなくてもゲームっぽい何かは作ることができます。
日本語を理解でき、ネットでわからないことを検索できる技術がある人ならば誰でも作れます。
ゲーム販売を続けていく先の遠い将来、RPGツクールやウディタでは実現できないゲームを作りたくなるかもしれません。
そうであったとしても、RPGツクールやウディタで学んだアルゴリズムをプログラミング言語に落とし込むだけなのでゼロからプログラミング言語を学ぶより圧倒的にラクです。
逆算式練習
まず「ゲームを作る」という目標を立て、そのために動きましょう。
動き出せば、自分に足りないことがたくさん見つかります。
素人はこれを「壁にぶち当たった」「もうだめだできない」と辞める理由にしてしまいます。
逆です。
壁があると感じたということは、それがあなたに足りないことです。
だからそこだけを練習するんです。
ゲームを完成させるために必要な練習だけをピンポイントで行えば最速でゲームを作り上げることができます。
イラスト(CG)に関しても、2シーン目・3シーン目・・・と絵の枚数が増えるにつれ、そして2作目・3作目・・・と作品が増えるにつれ、描けるようになるシーンが増えていきます。
全ての構図を自由自在に描けるようになるには時間がかかりますが、ゲームを作ることができる画力は最短で手に入ります。
絵が描きたい人にゲームをすすめる理由
ゲームの方が単価が高いのが最大の理由です。
ゲームなら基本CG30枚の作品は1430円(税込み)が一般的です。
CG集では1000円以上の値段はかなり強気な価格設定です。
漫画では1ページに何コマも存在し、その大半に人体が登場するので描くのがとても大変です。
しかも間延びしないようにそれぞれのコマでポーズや構図を変えていかなくてはなりません。
初心者には大変です。
しかもそんな大変な作業を経ているのに、30ページの漫画を1430円で売るのは超強気価格です。
ゲームはシステム作りに労力がかかりますが、RPGツクールなどは操作方法さえ覚えれば後はラクですし、その他のジャンルのゲームも一度完成させてしまえば2作目以降は流用が可能です。
いくら稼げばいい?
「生活費を稼ぐ」とは具体的にいくらを指しているでしょうか。
私は10万円で十分だと思っています。
ただし、日本では額面10万円では生活が厳しいです。
ですので「外こもり」との併用をオススメします。
2020年から続く例のアレで今すぐにどうこうすることは難しいですが、今主流のアレは感染力こそ高いもののかなり弱毒化されているようです。
次の変異株かその次か、そろそろたいしたことない変異株が主流になるでしょう。
海外の物価の安い国に行けば、光熱費ネット代込みで3万円前後の個室はゴロゴロしていますし、食費も安いです。
保険を含めても10万円でお釣りがくる国はたくさんあります。
ネット環境さえあれば、ダウンロード販売をすることができます。
生活費を安くするには物価の安い国が最善です。
食費を削ったりしなくても安く過ごせます。
その一方で同人作品を買ってくれるのは日本人なので日本価格で収入が入ってきます。
ついでに言えば、海外は外出するだけで異世界的な刺激を得られるので創作活動にも好影響です。
なお、言うまでもありませんが私がオススメしている「同人作品」は二次創作ではありません。
※もちろん二次創作を許可している作品は例外です
最後に
イラスト初心者が同人で稼いでいきたいのなら、ゲーム制作を強くオススメします。
CG集はセミプロレベルの絵師と画力で戦うことになります。
これは近代兵器に竹やりで立ち向かうようなものです。
漫画は単純に描く量が増えるので初心者向きではありません。
ゲームはプログラミングが必要ですが、RPGツクールなどのツールを使えばプログラミング言語を知らない人でもできます。
絵と違いゲーム(の大半)は技術を習得するのに何年もかかりませんし、神絵師の腕を食べる必要もありません。
ゲーム制作は知識さえあれば作ることができます。
練習を繰り返さなくても使い方さえわかれば何度でも同じものが作れます。
もちろん「面白いゲーム」を作るにはセンスが問われますが、そもそも同人ゲームにそこまでゲーム性は求められていません。
ということで、イラスト初心者はゲーム制作に取り掛かりましょう。
全く描けない人もとりあえずゲームを作っていき、必要なシーンをピンポイントで練習してください。
人体を自由自在に描けたり、どんな構図でもどんなパースがかかってもすらすら描けるというレベルになる必要はありません。
そのレベルになるまでに年単位の時間がかかります。
時間が有り余っているのならその王道のルートを進めばいいですが、そうでないのなら見切り発車でいいので自分に必要な技術をその場その場で手に入れていきましょう。