「小学校ではあだ名が禁止されている」というニュースがネットで盛り上がっていますね。
「傷つくあだ名はいじめに発展する」という理由だそうですが、その同じ記事の中で「あだ名を禁止している学校でもいじめの数は減っていない」とも書かれていました。
意味がなさそうです。
あだ名禁止賛成派の意見
「学校・クラスという小さな社会で村八分にされることを考えたら嫌だとは言えない。だったらいっそ一律で禁止してくれたほうがいい」と呟いている人がいました。
これは賛同する人もいるかもしれませんね。
特に前半の「嫌だと言えない」というのは実際にいじめられていた人たちやその現場を見ていた第三者の人たちは納得できるのではないでしょうか。
精神が未熟な人は、嫌がっている姿に快楽を覚える倒錯した感情を持っているケースがあります。
そういう人には笑いながら「やめてよ」と言う程度ではむしろ火に油を注ぐだけです。
親や教師、そして第三者は「嫌なら嫌って言えばいいじゃん」と思いますが、それができない環境というのは確かに存在します。
あだ名禁止反対派の意見
「一律禁止だと堅苦しい」という人は多いようです。
あだ名には愛称と蔑称の2種類が存在します。
「愛称」はほとんどの場合、相手への親しみを込めた名前です。
それすらも禁止されれば、よそよそしい世界が出来上がりそうですよね。
「逆に発見が遅れるのでは」という意見もありました。
また、「いじめの結果として現れる現象であって原因ではない」という意見もありました。
これらの意見も納得できる人が多いはずです。
それこそ昭和時代から教師に隠れて何かをする児童・生徒はたくさんいました。
明らかに蔑視しているあだ名を使っていれば、それがきっかけとなって教師の前では隠していた陰湿ないじめが発見できるかもしれません。
私もあだ名禁止反対派
※ここからは当記事を書いている私自身の意見です
私はあだ名はあっていいと思っています。
確かにいじめられっ子気質の子たちが嫌と言えず苦しむことになるかもしれません。
それを「我慢しろ」とは言いません。
ですがその対策があだ名禁止では臭い物に蓋をするだけであり、見えなければないのと同じという事なかれ主義です。
いじめに対しては何か別の対策が必要だと感じます。
ただ、私にはいじめへの有効な対策が思いつきません。
最後に
「あだ名禁止」というニュースへの賛成・反対の意見を紹介しました。
「言葉狩り」だったり「事なかれ主義」だったりという反対派が多いものの、実際に嫌なあだ名をつけられた人からは賛成の声も上がっていました。
私自身はあだ名で呼んだり呼ばれたりしたほうが親しくなれそうな気がします。
愛称と別称を「あだ名」という同じ単語で表現しているところが解決の糸口になりそうですが、では「その分類はどうするか」という問題も残りますよね。
個人的には「いじめはなくならない」と思っています。
小中学校だけでなく、会社やネット上を含めたあらゆるコミュニティで発生する可能性があります。
しかも日本独自の問題でなく、世界中で発生している問題です。
もし全世界からいじめをなくすことができる妙案があったら、ノーベル平和賞レベルで称賛されそうですよね。
個人的には「働く気がないニートに就職活動させる方法」と「いじめを根絶する方法」は人類が解くことのできない難問だと思っています。