海外在住というと一部の富裕層だけのイメージが強いですが、むしろ日本でどうにもならなかった人が物価の安い国に滞在するケースが増えていましたね。
日本と物価の安い国の賃金差を利用し、数か月だけ日本で働いて貯めたお金で海外を満喫するというスタイルを外こもりと言います。
最近では東南アジアなどでもネットが整備されたことで海外にいながらお金を稼ぐ人も増えてきました。
こちらは外こもりの一種ですが、区別のために海外ノマドと呼ばれたりしています。
海外ノマドの場合は半永久的に稼ぎ続けられるため、貯金を切り崩すタイプの外こもりほど将来への不安がないのが特徴です。
2020年は未知の感染症が世界的に大流行しました。
日本でも仕事を失った人や給料が極端に下がった人が多いようです。
中には生活を続けることが困難になる人も出てくるでしょう。
今すぐは無理ですが、感染症が終息したら物価の安い国で海外ノマドをしながら経済の回復を待つのもアリかもしれません。
目次
海外ノマドはどうやって稼いでいる?
ブログやYouTube、プログラミングなど「ネット上で完結するもの」であれば何でもOKです。
前者は広告収入なので経済が停滞している状況では厳しくなっていきます。
プログラミングは2020年前後でもできる人が少ないため、ネット経由で仕事を得ることは可能です。
どの方法で稼ぐとしても、ゼロから初めて半年程度は満足な収入になりません。
その間は勉強だと思って頑張ってください。
初日から・初月からいきなり稼げると思っていると心が折れます。
具体的な方法については、お金を払って習うべきだと思います。
ネットの情報は時代遅れになっていることがありますし、書いている人の「武器」は隠されていることが多いです。
私も無料で自分の実践しているブルーオーシャンな仕事を共有するつもりはありません。
ちなみにお金を払うなら
・講師自身が現役
・講師の活動内容を見せてもらえる
・教材売り切りでなくある程度の期間、質疑応答が可能
は必須です。
さらに可能であれば
・一定期間で結果が出なかったら返金可能
という条件があればベストです。
自分で稼げなくなったからコンサルで稼ぐという訳の分からない行動を取っている人は驚くほど多いです。
そんな人に教わって稼げるはずがありませんよね。
絶対に現役で稼ぎ続けている人から教わりましょう。
必要なスキルと才能は?
海外ノマドに必要なスキルというと「ネットで稼ぐスキル」のことだと思われがちですが、他にもあります。
見知らぬ国で生活できるスキル
どの国でも日本語はほぼ通じません。
スーパーやコンビニ、レストランなどほとんどの場所で英語または現地語で意思を伝える必要があります。
また、ゼロから始める場合は友人を作れなければかなり寂しく辛い日々になります。
誰とも会話しなくても大丈夫な人でも、まったく会話がないとだんだん気が滅入ってきます。
ということで言語スキルとコミュニケーションスキルが必要です。
新しい技術を習得するスキル
海外ノマドは一人で稼ぎ続ける必要があるため、時代にあわせてスキルを補強していく必要があります。
また、一つの仕事だけだと何かあったときに対応しにくいので、複数の仕事を持っていることが多いです。
ブログとプログラミング、YouTuberと同人活動(ダウンロード販売・一次創作)などの二足の草鞋で活動している人はよく見かけます。
海外ノマドに限らず個人で活動する場合、会社員時代・バイト時代のように上から言われたことをやるだけではすぐに稼げなくなります。
新しい技術を習得するため、まず興味を持って始めること、そして継続して勉強することが必要です。
「物価の安い国でダラダラ自由自適な生活をしたい」という人にとって、新しいスキルを学ぶための努力はかなり辛いかもしれません。
楽しむ才能
海外ノマド・外こもりは実は辛いことが多いです。
もちろん楽しいこともたくさんありますが、日本と比べると不便なことが多いです。
この不便を楽しめるかどうか、せめてそれを許容できるかどうかというのは海外ノマドにとって重要な問題です。
ちなみに海外ノマド・外こもりを楽しんでいる人は、海外ノマドを諦めて帰国した人と比べて楽しい出来事が特段多いわけではありません。
彼ら彼女らは「楽しいことに注目している」だけです。
自己啓発本でよく登場する「コップに水が半分入っている。あなたはまだ半分もあると思うか、それとももう半分しかないと思うか」という話と同じです。
海外ノマドを楽しめる人は、楽しい部分に注目しているから楽しめているのです。
海外ノマドを楽しめない人は、辛い部分にばかり注目して苦しんでいます。
海外ノマドに必要な道具
何の仕事をするかによりますが、ラップトップ(ノートパソコン)は必須と言っていいでしょう。
スマホが高性能になったとはいえ、それはあくまでケータイ電話としてはのレベルです。
両手10本のパソコンと親指1本(または両手で2本)ではタイピング速度が違います。
調べものをするにしても、マルチウィンドウで同時表示できないスマホは分が悪いです。
YouTuberになりたいのならそれなりの値段のラップトップが必要です。
プログラミングはスマホでは絶対にできません。
最高級品を買う必要はありませんが、起動や操作にストレスが感じない程度には高性能なものを買いましょう。
ほかに必要な道具は?
旅ブロガー・旅YouTuberならカメラが必要ですね。
スマホではなくウェアラブルカメラや一眼レフ・ミラーレスなどのきちんとしたもので写真を撮れば臨場感が違います。
それ以外に特に必須なものはありません。
ほとんどの国で(質を問わなければ)日本と同じものが手に入ります。
以下は海外で手に入りにくいので「あったらいいな」というものです。
マスクと耳かき
マスクは感染症が発生するより前から手に入りにくかったので洗えるマスクを持っていくことをオススメします。
国によっては耳かきではなく綿棒しか手に入らないこともありますので、ののじ耳かきなどお気に入りのものがあるのなら持っていきましょう。
衣類と裾上げテープ
衣類や靴は手に入ります。
ただし東南アジアならまだいいですが、私がいる東欧のウクライナやコーカサス地方のジョージアではズボンで苦労します。
こちらの国の方々はみんな異様に足が長いです。
百円均一で売られている裾上げテープを用意しておくといいかもしれません。
圧縮ビニール袋、ジップロック、洗濯ばさみ
圧縮ビニール袋は衣類をしまうのに活躍します。
百円均一で売られているものでも1/2から1/3のサイズになるので予備も含めて持っていくといいでしょう。
ただし、外国人にはビニールをガサガサさせる音が不快らしいので、ドミトリーなどで海外の旅行者が近くにいるときは気を付けてください。
ジップロックは洗剤や歯ブラシなどを持ち運ぶのに便利です。
国を何度も変える場合はお金をしまうのにも使えます。
外から見えるのでどの国のお金がすぐに判別できます。
洗濯ばさみは日本と海外では質が全く違います。
私はセリア(百円均一)の洗濯ばさみが気に入っています。
洗濯物を干すだけでなく、調味料の封をしたりポテトチップスの封をしたり活躍します。
浴用タオル・シャンプーブラシ
意外にこの2つは海外で手に入りにくいです。
海外の液体石鹸やシャンプーは泡立ちも悪いのでしっかり洗うために個人的には必須レベルだと思っています。
ともに百円均一で売られているもので十分です。
百円均一はすごいですね。
その他
その他、スーツケースやナンバーロック(ナンバー付きの鍵)はどの国でも手に入ります。
海外ノマドのように半永久的に旅を続けるスタイルだと、スーツケースは現地で買い替えることも多いです。
最後に
海外ノマドになるのなら、ネットで完結する仕事ができるようにお金を払って現役の講師から指導を受けましょう。
無料で稼げるほどこの世界は甘くないですし、無料の情報群の中から正しい(稼げる)情報だけを抜き取るのは初心者には不可能です。
商材売り切りではなく、きちんと質問に答えてくれたり軌道修正をしてくれる講師で、さらに(全力でがんばったのに)結果がでなかったら返金してくれるという条件があるのなら参加しましょう。
海外ノマドはただネットで稼ぐだけでなく、海外特有のトラブルにも対処できるスキルが必要です。
英語がペラペラである必要はありませんが、拙い英語でも話そうとする意欲は必要です。
また、楽しいことに注目し日々を楽しめる人でないと物価の安い国は疲れてしまうかもしれません。
海外ノマド・外こもりは向いている人には天国のような世界ですが、合わない人にはブラック企業以上に地獄です。
あまり夢を見過ぎず、かといって悲観になりすぎないように生きていきましょう。