日テレドラマ「私たちはどうかしている」が母屋の火事を堺に第2章へと突入しました。
あの火事の日から3年、七桜は光月庵を乗っ取るために行動を始めます。
七桜が「闇落ち」した理由は、あの火事の日に自分より光月庵を選んだからのようですが、実は...
※当記事は原作漫画の内容が含まれています
火事の日を振り返る
火事の日、七桜と別れた椿は大旦那を助けに向かいました。
その途中で倒れ、家屋が崩れ落ちるところを栞が庇っています。
一方の七桜は、椿を待っていたものの直前に女将と揉めたことが原因なのか腹部に激痛が走り、病院へと担ぎ込まれました。
と、ここまではドラマでも描かれていますね。
七桜が「椿は光月庵を選んだ」と判断したのは、テレビのニュースで「光月庵に伝わるお菓子作りの道具を椿が命からがら持ち帰った」と報道していたからです。
このことから、七桜は「椿が自分のいる部屋に戻らずに光月庵を選んだ」と判断したわけです。
※もし「自分との話し合いよりも大旦那を助けることを優先した」という点で七桜より光月庵を選んだと判断しているのならだいぶクレイジーですね
真実は違う 椿は光月庵を選んだわけではなかった
実は、あの火事の日に光月庵の道具を取りに行ったのは椿ではありません。
女将です。
女将は自分で取りに行ったものの、「次期当主の椿が命がけで守った」というストーリーのほうが体裁が良いと判断し、マスコミに情報を流したのです。
老舗和菓子店の従業員が嬉々としてインタビューに答えていたのも、女将が許可したからなのかもしれません。
原作を知らなくても推理可能
これらの事実はドラマの映像だけでも推理が可能です。
椿は大旦那の元に向かう途中に倒れています。
その後しばらくの間椿は入院しており、3年経った今でも目が見えにくくなるほどの後遺症に悩まされています。
倒れている時点では道具は持っていませんでした。
なので椿が持ち出したわけではないと判断できます。
二人とも勝手に勘違いしているだけ
七桜はニュースの情報から「椿が自分より光月庵を選んだ」と判断し、椿は七桜が黙って姿を消したことで「七桜は自分を捨てた」と判断しました。
椿は七桜が妊娠していることを知らず、七桜があの部屋に留まろうとしていたにもかかわらず強引に病院へ担ぎ込まれたことを知りません。
二人の仲は...
原作漫画では、ドラマ版最終回に当たる「光月庵の後継者争い」の結果、二人の仲は完全にこじれてしまいます。
光月庵の後継者についてはこちらでネタバレしています。
最後に
日テレドラマ「私たちはどうかしている」では第2章で七桜と椿の仲がこじれています。
その理由はあの火事の日にあります。
椿が七桜を捨て光月庵を選んだとされていますが、光月庵に代々伝わるあの道具を持ち出したのは椿ではありません。
椿は怪我で入院しており、七桜の元へ戻ることができませんでした。
もっとも、戻ったところで七桜は病院に担ぎ込まれた後ですが。
お互い勝手に想像せずに事実を確かめてさえいれば別の結末があったかもしれませんね。