TBS「テセウスの船」が今期ドラマトップクラスの盛り上がりを見せていますね。
ただ、それぞれの想いが交錯しあっており油断すると「なんで?」と思うようなこともチラホラあります。
今回は田村心の姉、村田藍がなぜ木村ミキオと結婚(内縁関係)したのかを紹介します。
償いだった
シンと再会するまで、シンの姉ちゃんは真っ当な人生を生きることを諦めていました。
父の容疑のせいで自分たち家族にも大きな足かせがあり、一生償い続けなければならないと思っていました。
世間のバッシングから逃れるため顔を整形し名前も変えているものの、それまでに感じ続けた罪の意識に苛まれ、音臼小学校の事件の被害者である加藤ミキオと結婚することを償いの一つとしています。
クレイジーな姑
加藤ミキオの母親は木村さつきです。
木村さつきは両親のいない加藤ミキオを養子に迎えています。
第5話では村田藍にクレイジーな指示を出していました。
ですが今まではそれほどおかしな言動はなかったようです。
ただし、音臼小学校の被害者であることは隠しておらず、容疑のかかっている佐野文吾を憎んでいる感情は隠していません。
村田藍の立場になって考えてみると、そんな姑がいるところへ嫁ぐのは理解しがたいですよね。
名前と顔を変えても戸籍情報などで簡単にバレてしまいます。
家族になるということはそういった個人情報も簡単に入手できるようになるということです。
ミキオ自身は知っているの?
ドラマ版では今のところ、木村ミキオ自身はおかしな言動がほとんどありません。
むしろ第5話の松尾紀子に会いに行こうとしたシーンでは、養母の態度がおかしいことに感付き、それとなく止めようとしているようにも見えました。
もし何も知らずに村田藍と(内縁の)夫婦でいるのだとしたら、藍が償いを目的にして一緒にいることを知ったら絶望しそうですよね。
原作をネタバレ
ここからは原作漫画を基にしたネタバレが含まれています。
※ドラマ版の公式サイトには、原作者からの手紙として「ドラマ版は真犯人が違うと聞いています」というコメントが掲載されています
原作では真犯人は加藤ミキオで、木村さつきも加藤ミキオに指示を受けて行動していました。
ですので当然加藤ミキオは妻の村田藍が何者なのか知っています。
もともとのミキオの動機は佐野鈴への恋心から発展したものです。
ミキオが音臼小学校に転校してきたときに隣に座っており、やさしく声をかけてくれたことで好きになり、その気持ちが膨らんで「自分のものにしたい」と考えるようになりました。
歪んだ形ではありますが、その願いは達成できています。
原作では木村さつきもミキオの操り人形状態です。
新しい証言者についてもミキオの指示で木村さつきが証言を辞めさせようとしています。
ドラマ版では木村さつきは誰かに指示を受けたという描写がカットされていますね。
本当に真犯人は加藤ミキオではないのでしょうか。
最後に
TBS「テセウスの船」の2020年(現代)の世界でシンの姉・村田藍が木村みきおと内縁関係にあるのは、音臼小学校の償いのためです。
そのため、理不尽すぎるクレイジーな言動をする姑の虐めにも耐えています。
姑である木村さつきの憎悪がすごいですが、真犯人なのでしょうか。
ドラマ版ではミキオはそれほど佐野文吾への憎悪を見せていませんが、村田藍が佐野文吾の娘だとは気づいていないのでしょうか。
もしそうだとするならば、今後藍の側に恋愛感情がないと気付いたらすさまじい憎悪をまき散らすことになりそうですね。