昭和の時代から「好きなことを仕事にすると辛い」と言われ続けていますね。
本当でしょうか。
実際、好きな事をしながら外こもりを続けている私の実体験を含めてお話しますのでご覧ください。
目次
「好きなことを仕事にすると辛い」は何と比べるかによって変わる
「辛い」「楽しい」といった感情は、比較表現です。
なので何と比較するかによって、好きなことを仕事にすることが辛いと感じたり楽しいと感じたりします。
わかりにくいと思うので具体的に言います。
辛くないケース
「好きではないことを仕事にする」ことと「好きなことを仕事にする」ことで比較すれば、確実に「好きなことを仕事にする」ほうが楽しいですし、辛くないです。
当たり前ですよね。
やりがいもなく、かといって賃金が高いわけでもなく、ハードで拘束時間も長いといった仕事はただただ辛いです。
「好きなこと」であれば、それに関わっている時点で少なくともやりがいは感じられるでしょう。
賃金が少なくても(多少)我慢できるでしょうし、ハードだったり拘束時間が長くても(多少)我慢できるでしょう。
ですので、やりたくもない仕事と比べれば、好きなことを仕事にすれば楽しいです。
なお、当たり前ですがこれは「好きなことならタダ同然でやれよ」という暴論を肯定するものではありません。
行動の対価はきちんと払うべきです。
辛いケース
「趣味として好きなことをする」ことと「仕事として好きなことをする」で比べれば、辛くなります。
こちらも当たり前ですよね。
仕事としてやるのであれば、取引相手との交渉や書類整理など「好きなこと」以外の雑務も増えます。
フリーランスでなくどこかの会社に所属して好きな仕事をするのだとしても、自分の意にそぐわない部署に配属される可能性はありますし、上司や同僚などに苦手な人がいる可能性もあります。
【私の体験談】仕事にした場合に辛いと感じたこと
ここからは私個人の体験談です。
これから好きなことを仕事にしようとしている人全員に当てはまるかはわかりませんが、参考にしてみてください。
ノルマの存在
私に限らず多くの方が感じると思いますが、好きなことを仕事にして最も辛いと感じたのは「ノルマ」の存在です。
趣味にノルマは存在しませんが、生活費を稼ぐための仕事には会社員でもフリーランスでもノルマがあります。
どんなことでも、「~しなくちゃいけない」と強制されると不快感が発生します。
気分が乗らなくても期日までに仕上げなければならないというのはしんどいです。
本当に好きなこと「だけ」ではやっていけない
収入を得たいと考えている場合、絶対に客のことを考える必要があります。
趣味でやっているうちは「俺はこれが好きだ!」という気持ちだけで好き勝手にできますが、お客様から対価を得るのであれば、「自分の好き」と「世間の好き」を近づける努力が必要です。
自分に対するファンが多くつき何をやっても許されるような人気があるのであれば、本当に好きなことだけで十分すぎる収入になるでしょう。
ですがそれはほんの一握りの「時代にマッチした感覚の持ち主」だけですし、駆け出しの頃は自分を知ってくれている人がいないので相手にあわせられなければそもそも仕事自体が得られません。
会社に入った場合、特に新人は自分の意見が丸々通ることはまずないので、客(この場合は上司)にあわせる必要が出てきます。
それでも「好きなことで生きていける」は素晴らしい!
好きなことを仕事にすると、趣味で好き勝手やっていたころよりは辛いことが確かに存在します。
ですが、それを差し引いても「好きなことで生きていける」というのはとても充実しています。
好きなことを形にして、それをお客さんが「お金を使う」という行動で評価してくれるというのは本当にうれしいです。
好きなことを仕事にするのは「やりがい」があります。
最後に
ということで、「好きなことを仕事にすると辛いのか?」という疑問に対しては、
・比較対象が「趣味のまま」なら辛くなる
・比較対象が「好きではない仕事」なら辛くない
と言えます。
もしあなたが好きなことを仕事にしようか迷っているのなら、それを選ぶほうが充実した人生が送れるでしょう。
仕事は人生の大半を費やすことになります。
好きでもないことに人生の大半を使いますか?
それとも好きなことに人生の大半を使いますか?