外こもり

外こもりの「安い」の基準 旅行者の「あの国は物価が安い」があてにならない理由とは

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外こもりは海外の物価が安い国でのんびり暮らす生活スタイルです。

 

海外のほぼ全ての国では長期滞在するためにビザが必要であり、学生ビザや労働ビザなどを取得しない外こもりは一定期間内に国外へ移動しなければなりません。

 

そのため外こもりは一つの国に定住するというよりいくつかの国を転々とする人が多いです。

 

昔は東南アジアのタイが圧倒的人気でしたが、ビザランが厳しくなり、学生ビザも出席率を見られるようになるなど難しくなってきました。

 

 

海外ではドミトリーなどに泊まっていると、多くの旅行者と仲良くなります。

 

外こもり・バックパッカー・世界一周旅行中の若者など、ドミトリーに泊まる人の多くは「いかに安く生きるか」に興味を持っています。

 

そんな中で「どの国が安かった?」という話は頻繁に登場します。

 

ですが、旅行者の「あの国の物価は安い」という言葉はあてにならないことが多いですよね。

 

その理由は比較対象である「基準」が違うからです。

 

 

 

外こもりと旅行者の「安い」の基準

 

お互いの「安い」にズレがある最大の理由は、その国に行く目的です。

 

外こもりは「生活」で、旅行者は「旅行」です。

 

そのため、旅行者が自国の物価と比べるのに対し、外こもりは自分の知っている最も物価が安い国と比べます。

 

だから旅行者は1万円のホテルを安いと言ったり、2000円の地中海料理を安いと言ったりするんです。

 

外こもりにとって「日本より安い」なんて当たり前の話で、日本より1割2割安い程度では意味がありませんし、日本でも普段の生活で使わない五つ星ホテルの値段がいくらなのかはどうでもいい話です。

 

※これはどちらが間違っているかという話ではなく、お互いの基準が違うというだけです

 

 

外こもり同士でもあてにならない

 

「外こもり」というのはとても曖昧な表現で人によって生活スタイルが違います。

 

たとえば屋台でしか食事をしない人、コンビニでパンやカップ麺しか食べない人、栄養を考えてサラダも食べる人、スーパーで食材を買って自炊をする人では食費が違うのは当然です。

 

屋台がメインの人はスーパーの野菜の値段を毎日チェックしないでしょうし、レストランや自炊の人は最も美味しくて最も安い屋台を巡って食べ歩くことも少ないでしょう。

 

長期間海外にいるなら健康も大事なので食事に使う人が多くなりますが、それでも若い人など健康に自信がある人は野菜をほとんど食べなかったりします。

 

ドミトリー(タコ部屋)にしか泊まらない人とホテルの個室を利用する人、airB&Bで家を借りる人で宿代が違うのも当然です。

 

個室にしか泊まらない人にドミトリーのことを聞いても、booking.comなどでの値段は知っていても実際に泊まれるレベルの宿なのかはわかりません。

 

知らない外国人と寝泊まりしても気にならない人には個室は贅沢に見えるでしょうし、ネットでお金を稼いでいる人は仕事の邪魔をされたくないから個室がいいという人もいます。

 

誰も見ていない個室で仕事をするのがいい人もいれば、おしゃれなカフェのテラス席でパソコンを開くほうが調子が出るという人もいます。

 

環境が劣悪でも値段が安ければそちらを選択するという極限まで生活費を削る人もいれば、快適に過ごせるレベルの中で安く済ませようとする人もいます。

 

会社に勤めたりしなくていい分かなり自由に生きることができるため、生活にかかるお金も大きく変わります。

 

だから「外こもり」を名乗る人同士であっても、「安い」「高い」はあてになりません。

 

 

あいまいな表現ではなく具体的な金額で話し合おう

 

結局、相手の事を知らない状況で「あの国は高かった・安かった」と言ってもよくわかりません。

 

それでも物価を知りたいのなら、具体的な金額を語りあうべきです。

 

いくらのホテルでどんな設備だったか。

 

レストランはいくらで味はどうだったか。

 

自炊は可能か。

 

スーパーの値段は。

 

航空券の値段は。

 

その国で楽しんだアクティビティとその値段は。

 

もちろんそれだけを矢継ぎ早に質問したら嫌がられるので会話の中でお互いに情報を出し合っていきましょう。

 

 

でも結局は...

 

百聞は一見に如かずです。

 

自分の許容できる金額に収まりそうで、治安なども問題なさそうならとりあえず行ってみるべきです。

 

事前に旅行者やネットで調べることは悪い事ではありませんが、結局行かないと本当のところはわかりません。

 

 

最後に

 

外こもりは物価の安い国を探していることが多いですが、旅行者から聞く「あの国は安かった」は日本と比べていることが多いのであてになりません。

 

外こもり同士でも、ホテルの個室で生活する人とドミトリーで生活する人の間での安い高いはあてになりません。

 

 

一般的な旅行者にとっては物価が安いというギリシャやイタリアは私にとってはかなり高い国でした。

 

エジプトも敢えて何度も訪れるほどの安さは感じませんでした。

 

一方でイギリスは聞いていたよりは安く感じました。

 

もちろんこれらは私の感想であり、イギリスはネットの情報や旅行者に聞いていたよりは安く過ごせましたが当然ながらエジプトよりも圧倒的に高くつきました。

 

 

安い・高いは結局のところ、比較対象がはっきりしていないと意味がありません。

 

物価の安い国を知りたいのなら、「今のここでの生活と比べて」聞く、具体的に何がいくらだったのかを細かく聞く、などが考えられます。

 

それでも、その国に長期で滞在した人であれば地元民しか知らないような激安大衆食堂を見つけたりどのスーパーが何が安いかまで把握していたりします。

 

同じ国でも初めて訪れた人にそこまでの情報はないので、「安いと聞いていたのに意外に高い」ということも起こり得ます。

 

 

ですので結局真実が知りたいなら自分自身が訪れるしかありません。

 

治安が極端に悪いのでないなら、とりあえず行って自分で確かめてしまいましょう。

 

もし耐えられないなら別の国に移動すればいいだけです。

 

 

 

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