2020年から、ネット副業(とくにブロガーやYouTuber)が再流行しています。
これらは元手がかからず、ネット上に「稼ぎ方」が無料で転がっているため簡単にできるように見えるのでしょう。
ですが実際にはうまくいかないですよね。
私の所にも「うまくいきません。どうしたらいいですか?」という質問が来たりします。
聞きに来る方の中には「私は素人なので分析できません」と語る方がいます。
実際にブログやYouTubeチャンネルを見せてもらうと、何も考えずに先行者のブログや動画のマネをして失敗している人たちが多いです。
「なぜ自分で分析しようとしないのか」と指摘すると、初心者の方々は「下手な考え休むに似たり」を理由にします。
たしかに分析という名の長考に入って行動しなくなってしまうのは本末転倒ですが...
初心者の分析は無意味か?
まず、ネット副業をスタートさせる場合に多くの人は指導者を持っていません。
ネットの無料の情報を見て「これをすれば稼げるのか」と行動をしているケースが大半です。
指導者がいないということは、自分が間違っていても指摘してくれる人がいないということです。
pvや再生回数が少なく、コメントも貰えないような状況では、文字通り「あなたのブログや動画を真剣に見ているのはあなたしかいない」という状況もあります。
そして唯一真剣に見ているあなたが自分の成果物の改善点を見つけなければ、結果としていつまでも成長できず成果(つまり収入)も上がりません。
分析力がないのは当たり前
「自分で分析しましょう」とアドバイスすると、ほぼ全員が「私バカだから分析力ないんです」と答えます。
バカかどうかは関係なく、この世の全ての人は新しいジャンルに参入した場合に最初から分析力が備わっていません。
知らないんだから当たり前です。
そして行動しなければ知らないままなので分析力も上がりません。
また、そもそも分析というのは、「1回の変化で完璧な結末を得るもの」ではありません。
分析して対策を考え、実行してその結果を再び分析するという繰り返しが必要です。
ビジネスマンであればPDCAサイクルという使い古された手法を聞いたことがあるでしょう。
初心者はなぜか「聞いたことのある手法」をバカにする傾向がありますが、PDCAサイクルは令和の今も現役で使える手法です。
PDCAを繰り返していくことで、初心者の拙い分析でもちょっとずつ改善されていくんです。
「下手な考え休むに似たり」とは
手もとに国語辞典がないのでネットで検索してみましたがgoo辞書によると
碁や将棋で、下手な者の長考は、時間を浪費するだけで、なんの効果もない。
相手が考え続けるのをあざけっていう。
引用:goo辞書
となっています。
このことわざは「長考」が「時間を浪費するだけ」だと言っています。
もう少し言えば、碁や将棋の一手に対しての長考を指していますよね。
たしかにネット副業でも分析に時間をかけすぎて結局足が止まっていては時間の無駄です。
時間をかけなければいい
問題なのは分析そのものではなく「長考」です。
足を止めずに改善案を実行し続けるのであれば、少なくともネット副業の世界では分析することにデメリットはありません。
初心者がすべき分析とは
「分析」という言葉を勝手に「自分が考えた独自の改善」が必要だと思い込んでいる方がいます。
違います。
現時点の自分のブログやYouTube動画の問題点を見つけ、それを改善することが分析です。
問題点がわかれば、改善方法はネットで調べてもいいんです。
「ネットで調べる」ということに嫌悪感を持つ初心者は多いですが、それは違います。
むしろ、初心者の段階で躓いているものは多くの先行者たちも躓いた内容であることが多いです。
それをわざわざ自力で解決する必要はありません。
解決方法が確立されているなら、その通りに行動すればいいんです。
初心者は誰にも頼らないことに憧れを持っていることが多いですが、「車輪の再発明」はビジネス的には無意味です。
最後に
ネット副業において、初心者の段階であっても分析は必須です。
分析力がなくても繰り返すことでちょっとずつ改善させていけばいいんです。
その過程で問題を発見する力や改善案を考える力が伸びていきます。
また、問題点の解決というプロセスにおいて、ネットで解決方法を探すというのは間違っていません。
順番としては、
問題を探す
ネットでその解決方法を探す
なかったら自力で改善案を考える
その方法を試してみる
試した結果に対して、問題点を探す
ネットで...
というループがオススメです。