インスタやTwitterなどで海外ノマドは自由に生きられる方法のように語られてきました。
そのため日本社会の息苦しい生き方に耐えられなくなった人がたくさん挑戦しています。
※2019年までの話です
ですが実際にはほとんどの人が半年もたたずに帰国しているという事実はあまり知られていません。
ちなみに当記事は私の周囲で実際に断念した人たちの話を基にしています。
もちろん、たまたま私の周囲に偏った人が集まったという可能性もゼロではありません。
海外ノマド初心者は「絶対にこうなる」と断言しているわけではないのでご注意ください。
目次
海外ノマド未経験の初心者が脱落する最大の理由
生活費が捻出できないからです。
物価の安い国はちょっと節制すれば10万円以下で暮らせます。
海外ノマドの大半はタイなどの物価の安い国をスタート地点に選ぶため、本来であれば月10万円で暮らせるはずです。
ですが・・・
思ったよりお金がかかった?
タイに限った話ではありませんが、異国の地は魅力にあふれています。
物価が安くてもナイトライフは結局そこそこの額になりますし、夜の遊びでなくてもマリンスポーツや車をチャーターしての観光などはそこそこの値段です。
月10万円というのはこれらの費用が除外されているため、きちんと把握していないと初月でいきなり30万円くらい使ってしまうこともあります。
海外ノマドが初めてという方は軌道に乗るまでの資金を持ち込んでいることが多いです。
それは本来「きちんとネットで稼げるようになるまでの生活費」のはずですが、異国の地でテンションが上がってしまうのか「まだお金があるから」と散財してしまう人が多いです。
当然遊んでばかりでは生活費を稼げるようにならないので、気が付けばお金がなく収入もなく不安になって帰国することになります。
思ったよりネットは稼げない?
海外ノマドの大半はネットで収入を得ています。
一部の楽天家さんたちには、(当ブログも含め)海外ノマドの収入源を「適当にやってるだけで稼げる」と考えているようです。
たしかに日本のサラリーマンと比べればかなり適当ですし、自分で内容が選べるので好きなこと・興味があることしかやらないという意味でとてもラクです。
これで辛いなんて言ったら毎日一生懸命働いている会社員の方々に石を投げられてしまいます。
ですが、そんないい加減に見えるブログでも稼ぐための核となるルールに則った方法で書かれています。
そのルールを知らずに見様見真似で適当に書いても、それは「広告が貼られているただの日記」になるだけです。
当然pvも増えず収入に繋がりません。
その結果「あいつらは詐欺だ」と捨て台詞を残して帰国することになります。
未経験の初心者の我流は稼げない
どの世界でもそうですが、未経験者・初心者の「こうすればいいのでは?」という思いつきは失敗に終わることが多いです。
テレビではよく「小さな子どもの何気ない一言で会社が急成長!」などと絶賛するバラエティ番組などが放送されています。
それをそのまま鵜呑みにして「俺/私の思いつきでも天下を取れる」と勘違いする人がとても多いです。
「子どもの何気ない一言」というのは、山のような使えない発言の中からプロが選別した一言です。
さらにその選別された一言から着想を得たプロが戦略を立て、プロの技術を注ぎ込んで結果に繋げただけです。
海外ノマド初心者がソロで思いつきを実行しても、プロの戦略・技術がないので「子どものお遊び」で終わります。
海外ノマド未経験の初心者が最初にするべきことは、王道中の王道の手法を学ぶことです。
王道の手法だけでは「億り人」にも「FIRE」にもなれませんが、月10万円程度の最低限の生活費なら超高確率で稼げるようになります。
※もちろん王道の手法を使いこなせるようになるまでそれなりの時間がかかります
「食べ物と文化が理由で帰国するのでは?」
元海外在住者は「食べ物」「文化」の違いで帰国したとよく言いますよね。
海外ノマドもこれらの影響で辛い思いをすることはあります。
ですが、海外ノマドの場合は一般的な海外在住者(駐在員・現地勤務者・その家族)と違う点があります。
まず、海外ノマドは「その国にいなければならない」というルールがありません。
だからその国の食べ物や文化が合わなかったら別の国に移動すればいいんです。
日本食が安く食べられる、または日本食が安く作れる(食材が安く手に入る)という国があれば日本食が恋しくなっても大丈夫です。
そして、海外ノマドは必ずしも現地人と交流する必要があるわけではありません。
会社や奥様会のようなコミュニティに参加する必要はありません。
だから現地の文化や言葉が自分の肌にあわないのなら外出を必要最低限にしたり、外に出ても人と交流しないという方法が取れます。
さらに今の時代は物価の安い国でもネットが繋がるため、日本の友人とLINE等で電話をしたりネット上でオトモダチを作ることも可能です。
実際に会わないと寂しいという人は辛いですが、「日本人に会わないと寂しいけど現地人は顔も見たくない」という思考を持つ人はそもそも海外に行こうとは思わないはずです。
最後に
海外ノマドは軌道に乗れば自由で楽しい生活が送れます。
ですが初心者の方は「自由な生き方」に期待しすぎるあまり、最初から飛ばし過ぎて失敗することが多いです。
優先順位をきちんと考えましょう。
まずはとにかく海外での生活費を安定させること、そして次にその生活費分を稼ぐことです。
この2つができれば、「永久機関状態」です。
経済的な心配がなくなれば、ビザの許す限り好きに生きることができます。
もちろん健康上・紛争などのリスクなどは回避できません。
海外旅行保険には必ず加入する、紛争地やスラム街など危険な場所には行かない、現地のニュースをちゃんと見るなどのリスク管理は必須です。