ジブリ映画「猫の恩返し」は、ハルが強引に猫の国の王子と結婚させられそうになる物語ですね。
王子がいるということは、猫王には妃がいるはずです。
ですが映画内では登場しませんでした。
王妃に関しては「猫の恩返し」の原作漫画である「バロン~猫の男爵~」の2巻で明かされています。
紹介しますのでご覧ください。
猫の王妃
王妃の名前はハナと言います。
漫画では作中の7年前から行方不明となっています。
王妃の居場所
王妃はヒロミの隣の家で飼われています。
ヒロミというのは、ヒロイン・ハルの友人です。
冒頭でラケットを折られたあの友人です。
なぜ?
ヒロミの家の隣には老女が住んでいます。
夫に先立たれ、一人きりです。
実はハナはもともとこのおばあちゃんが子どもの頃に飼っていた猫で、おばあちゃんの周りに誰もいなくなったことで戻ってきたのです。
猫の国とは
作中では明言されていませんが、猫の国はいわゆる「黄泉の国」です。
「人間の世界にいられなくなった猫が行く世界」とされています。
おそらくハナちゃんもおばあちゃんが子どもの頃に病気か事故で亡くなっていたのでしょう。
おばあちゃんの最期が近くなったため、「奇跡」が起きて戻って行ったものと思われます。
王子・ルーンは知っていた
猫王は妃であるハナちゃんがどこに行ったかわかっていませんが、実は王子であるルーンは知っていました。
ハナちゃんの下に定期的に通っていることが原作漫画内で明かされています。
なぜ猫王には連絡していないのかについては明かされていません。
ちなみに、猫王の側近であるナトリも王妃がどこにいるのか知りませんでした。
猫王のその後
猫王は妃のいる場所を知り、連れ戻そうと人間界にやってきます。
ですが身寄りのないおばあちゃんに寄り添うという目的を知ったことで、連れ戻すことをやめてそのまま猫の国に帰っています。
最後に
「猫の恩返し」に登場する猫王の妃の名前はハナちゃんです。
ハルの友人・ひろみの家の隣に住むおばあちゃんが子どもの頃飼っていた猫で、一度は「おばあちゃんの前からいなくなった」ものの、家族など周囲に人がいなくなったことで寂しさを埋めるために戻ってきました。
原作漫画では王妃のことを側近たちに探させ続けていたことが匂わされています。
ですがジブリ映画では一切話題に出ておらず、さらには王子にユキという恋人がいると発覚してからは自分の妃にハルを迎えようとする始末。
映画版での猫王は妃のことを忘れてしまったかのようですね。