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思い出のマーニーの舞台は、北海道です。
内気な少女、杏奈が住んでいるのは札幌。
喘息の治療を兼ねて夏休みに行った療養
先で、マーニーと出会い物語が始まります。
湿地屋敷(しめっちやしき)のある、
あの舞台はどこなのでしょうか。
そして、あのマーニーが住んでいた
青い窓のあるお屋敷は実在するので
しょうか。
調べました!
目次
舞台は日本最大の湿原!
北海道の東端に位置する、釧路です。
釧路には、日本最大級の湿原である
釧路湿原があるのです。
ジブリは釧路のほかにも、根室などの
北海道の各地を取材し、湿地屋敷の
イメージに最も近い釧路湿原を今回の
舞台に選んでいます。
広大な釧路湿原。具体的な舞台の場所は?
広い釧路湿原の中で、今回の舞台は
藻散布沼とされています。
読みは「もちりっぷぬま」です。
太平洋と水路で繋がっており、海水が
含まれる汽水湖です。
霧が出やすいようで、朝晩などは幻想的
な雰囲気に包まれるこの地であれば、
廃墟となっていた湿地屋敷からマーニー
の姿が見えてもおかしくはありませんね。
原作の舞台は?
思い出のマーニーの原作は、イギリスの
児童文学です。
原作での舞台、そしてマーニーの住んで
いた湿地屋敷がイギリスにあります。
海辺の村 リトル・オーバートン
原作ではイギリスのノーフォーク州に
あるリトル・オーバートンが舞台です。
しかし、このリトル・オーバートンは
実在せず、作者のジョーン・G・ロビンソン
が家族と夏の避暑地として訪れることが
多かったBurnham Overy(バーナム・オーバリー)
という村がモデルとされています。
原作者のジョーンは、実際にこの村で
青い窓の屋敷の窓に金髪を梳かして
もらう少女の姿を目撃したことが
あり、そこから着想を得て原作小説
思い出のマーニーが誕生したそうです。
青い窓の屋敷は実在する!
バーナム・オーバリーはのどかな漁村で
ロンドンから約140マイル、車で3時間半
ほどの場所にあります。
湿原や草原の広がるこの村は、風車が
回っており、畜産業がメインとなって
います。
時間の流れが違うのではと錯覚して
しまうほどのゆっくりとした感覚は
思い出のマーニーの風景にマッチして
います。
この村の中に、マーニーが住んでいた
湿地屋敷のモデルが存在しています。
この青い枠の窓が特徴的なレンガ造りの
屋敷です。
杏奈の実家の住所は本物?
映画の中で、杏奈が養母・頼子に向けて
手紙を送るシーンで住所が記載されて
いますね。
札幌市青葉区緑ヶ丘3-8-30
コーポあおぞら3-203
となっていました。
詳細に部屋番号まで映っていたので
実際に現在そこに誰が住んでいるか
気になりますよね。
調べてみたところ、なんとというか
やはりというか、実在しない住所でした。
そもそも、札幌市に青葉区が存在して
いません。
そりゃそうですよね。
ジブリの事務所があった場所を使うと
しても、永久に残る映画内で、移転する
かもしれない現実の住所を載せるのは
問題があります。
札幌の青葉
では、青葉区以下の住所は全くの
作り物かというと、名前の元となって
いそうな地名がありました。
青葉区は存在しないものの、厚別区に
青葉という区域が実在します。
新札幌駅の近くですね。
具体的に作中でそれらしい風景が
ある場所はみつかっていませんが、
札幌市内で「青葉」というのは
厚別区にしかないので、ここが
モデルで問題ないでしょう。
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