2021年の状況はこちらをご覧ください。
2020年の箱根駅伝は2区で東洋大の相澤晃が史上初の1時間5分台をマーク、総合トップの選手たちも1時間6分台というすさまじいハイペースのレースとなっています。
となると気になるのが繰り上げスタートと復路の一斉スタートですよね。
繰り上げスタートは復路のラストだけでなく、往路でも発生する可能性があります。
ルールを再確認しましょう。
各校、仲間の汗と誇りがしみ込んだ襷を最後まで繋ぎたいところです。
往路での繰り上げスタートや復路の一斉スタート、そして復路後半での繰り上げスタートについてまとめていきますのでご覧下さい。
目次
6区(復路1区)の一斉スタート
6区は前日のゴール順に順番にスタートしていきます。
前日の往路での差をそのまま引き継いで走ることになるわけです。
ただし、往路の時点で10分以上の差がある大学は1位スタートから10分後に出発します。
この前日の往路で10分以上遅れてゴールした大学が「一斉スタート」となります。
優勝候補の強豪校と出場そのものが目標となっている大学とでは選手層も違うため、毎年復路一斉スタートが発生しています。
2020年の一斉スタート校は9校
今年も優勝候補の大学がハイスピードなレース展開だったため9校も一斉スタートとなりました。
ちなみに中央大学はシード権まで2分42秒差です。
シード権争いには十分参加できる状況ですね。
中央大学 10:24
順天堂大学 10:37
日本大学 11:38
法政大学 11:44
神奈川大学 12:56
日本体育大学 13:19
関東学生連合 13:39
筑波大学 16:38
国士舘大学 17:22
復路繰上げスタートルール
ここで改めて繰上げスタートのルールを確認しておきましょう。
復路の繰上げスタートはタスキを受ける際に先頭と20分以上差がついた場合に発生します。
復路の一斉スタートは往路1位の大学のスタートから10分遅れとなっています。
つまりそこからさらに10分遅れてしまうと繰上げスタートになるわけです。
8区→9区
筑波大学、辛うじて滑り込みました。
9区の川瀬選手が繰り上げスタート用のタスキを渋々身に着けていましたが55秒ほど残してタスキが間に合いました。
9区を走るのは医学部5年生の川瀬宙夢選手です。
頑張って欲しいですね。
8区から9区の中継でのその他の大学の「見かけのタイム差」は以下の通りです。
この見かけのタイム差が20分を超えると繰り上げスタートです。
日本大学 16分08秒
日本体育大学 17分13秒
法政大学 17分14秒
筑波大学 19分05秒
残り1区間です。
筑波大学も青山学院大学の神林勇太選手との差を約1分以内に抑えられればタスキを繋ぐことができます。
全大学がタスキを繋ぐ可能性も残されています。
9区→10区
トップの青山学院大学・神林勇太が速すぎましたね。
2位の東洋大学との差を広げ独走状態になっています。
9区から10区でクリアゲスタートとなってしまったのは以下の3大学です。
日本体育大学 20秒
日本大学 1分24秒
筑波大学 1分56秒
日本体育大学はわずか20秒足りませんでした。
目の前で走り出した10区の選手の背中が見えているというのは悔しいでしょうね。
筑波大学は実は区間14位というなかなかの好成績で走っていました。
往路での繰り上げスタート
例年復路最終区あたりで発生することが多い繰り上げスタートですが、ルール上往路でも発生します。
1区から2区の中継地点である鶴見中継所と2区から3区の中継地点である戸塚中継所でトップと10分差を過ぎれば繰上げスタートです。
さらに残りの3区から4区の平塚中継所、4区から5区の小田原中継所も15分差で繰り上げスタートとなります。
復路とはルールが違う上、区間によって差があるので注意が必要です。
これまでの往路で繰上げスタートはあった?
2019年には1区で転倒した大東文化大学が2区→3区で繰り上げスタート、さらに4区→5区では学生連合が繰り上げスタートとなっています。
最後に
お正月の風物詩、箱根駅伝。
関東大会なので地方大会のはずですが、多くの大学駅伝選手は全日本駅伝や出雲駅伝だけでなくこの箱根駅伝も重視しています。
視聴者側としてはお正月休みということもあり「大学駅伝」=「箱根駅伝」という認識の人も多いですよね。
箱根駅伝は駅伝シーズンの最終レースということもあり、選手にとっては最大の舞台です。
箱根駅伝を走るために大学を選ぶ選手もたくさんいます。
そのため、選手層に差ができてチームごとの差が広がってしまいます。
繰り上げスタートはお正月の交通規制を最小にするために定められたルールです。
必死でタスキをつないでいる選手にとっては悪夢のようなルールですよね。
最後の最後まで気力を振り絞ってタスキを繋いでいってほしいですね。