TBSドラマ「グランメゾン東京」の主人公・尾花夏樹は部下に怒鳴り散らし、人の意見を聞かずに自分の意見を押し付ける50歳のオジサンシェフという「老害キャラ」です。
が、第2話では部下だった料理人たちに意見を求め、自分のポリシーを曲げる姿が描かれました。
「いつもの俺様演技」に見せかけて、周囲の人たちに影響され成長していく物語なのかもしれませんね。
当記事は演じている俳優を誹謗中傷する意図はありません。
成長を描くために意図的に酷く見えるように演技しているのではと予想しています。
最低のクズ・尾花夏樹
尾花夏樹は第1話及び第2話中盤までは最低のクズ野郎でした。
3年前までは自分が料理長をしていたレストランでシェフたちに怒鳴り散らし、反対意見を言おうものならクビにする勢いの剣幕でした。
その横暴なオレ様っぷりは日本に戻っても健在でした。
vs相沢瓶人
第2話では元部下たちの職場に顔を出した尾花夏樹ですが、的外れなアドバイスを繰り返しています。
料理研究家・相沢瓶人が出版した一般家庭向けのレシピ本に対して
500円で三ツ星が取れるわけねぇだろ
と言い放ちます。
ですが相沢瓶人は三ツ星を狙っていませんよね。
「一般の家庭でも作れる美味しい料理」のレシピ集という前提が理解できないのでしょうか。
料理教室にサポートとしてやってきて勝手にトリュフを入れだして怒られたら
こんな料理パリじゃ笑われるぞ?
と的外れなことを言いだします。
もうただのおフランス帰りのお上りさんみたいな発言でこっちが恥ずかしくなりますよね。
なお料理教室では料理対決を申し出ておきながら完敗しています。
さらには相沢瓶人の家に入り浸りキッチンを使って料理を試し、難航したら
アイデアくらいくれたっていいだろ
と上から目線で頼っています。
「あの尾花が人に頼った!」という感動シーンだそうですが、私にはなぜ人に頼るのに上から目線なのかわかりませんでした。
また、タダで教えてもらって当然という意識も理解し難いです。
相沢瓶人は料理研究家で、「手間暇とアイデア」を武器に仕事をしています。
そのアイデアをなぜタダで教えてもらえると思っているのでしょうか。
私は日本特有の「情報はタダ」という考え方は改めるべきだと思います。
vs平古祥平
ビュッフェの料理長・平古祥平に頼んでもいないのにアドバイスしています。
しかも「そこそこ安くおいしいもの」がモットーであるビュッフェの料理に高級フレンチ志向を押し付けています。
完全に老害ですよね。
さらには部外者にもかかわらず「これを使って感想を」と自作のグレイビーソースを送り付けています。
「過去にアレルギー物質混入事件」を起こしたシェフから何が入っているかわからないソースを送られるというのは恐怖です。
ちなみに平古祥平は一度はゴミ箱に放り込んでいますが、その後に考え直し拾い上げており、尾花夏樹のアドバイスに従い料理を改良しようとしています。
そんなクズが徐々に成長していく物語?
「グランメゾン東京」は原作がないので結末がどうなるかわかりませんが、第2話では上述のような「意見を聞かない」「下に当たる」「自分の主張を曲げない」という老害丸出しの尾花夏樹が人の意見を聞き入れ、高級フレンチ志向という主張を曲げて原価率を下げました。
まだ上から目線の俺様な態度は残っていますが、第2話ラストでは相沢瓶人に「ありがとう」という言葉と共に握手を求めています。
※相沢瓶人は葛藤の末、その手を握ることはありませんでした
相沢の娘であるアメリーに対してはしゃがみ込んで同じ高さの目線で話している姿も描かれました。
今後、さまざまな壁を周囲の人が解決していく中で尾花夏樹も成長していくのかもしれませんね。
最後に
TBSドラマ「グランメゾン東京」の主人公・尾花夏樹は上から目線の俺様シェフですが、第2話では歩み寄りを見せています。
今後もさまざまな壁にぶつかる中で成長していくのかもしれませんね。
「老害」とも言える迷惑極まりないシェフが最終的にどんな魅力的な三ツ星シェフになるのか楽しみですね。