TBSドラマ「グランメゾン東京」の第7話では相沢瓶人の妻・エリーゼがアメリをフランスへと連れて行きました。
このエリーゼについて、登場するなりネットがざわつきましたね。
幸せに暮らしている相沢瓶人とアメリを引き裂いたことへの批判は当然ですが、一部的外れな批判をしている人がいました。
昔から気に入らない相手には何を言ってもいいと思っている人が一定数いますよね。
ちょっと考え直しましょう。
批判の声
勝手に出て行ったくせに今更アメリを連れて行くな
フランス人だから美女だと思ってた
フランス人なのに日本語ペラペラすぎ
アメリに作った料理がマズそう
これらは実際にネット上に存在した意見です。
どう思いますか?
私は最初の1つ以外は賛同できませんでした。
勝手に出て行ったくせに
多くの視聴者が最初にエリーゼを嫌いになった理由はコレでしょう。
フランスにいた頃、エスコフィユで働いていた相沢瓶人に問題があったのはわかります。
ですが、それならば一人で出て行かずにアメリを連れて行けばよかったのです。
勝手に一人で出て行って、ノコノコとやってくるのはちょっと理解しがたいですよね。
エリーゼも美人だと思ってた
「嫌いな相手は外見を攻撃してもいい」と考えている人が多すぎる気がします。
行動・性格と外見は切り離して考えるべきです。
また、エリーゼはこれまで誰の口からも「美人な奥さんだった」とは語られていません。
たしかに「アメリちゃんがかわいいからお母さんも美女だと思っていた」という気持ちはわかります。
ですがエリーゼはモデルなどの設定もありません。
勝手に「フランス人は美女だらけ」と思い込み、想像と違ったからと批判するのはやめましょう。
「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ということわざがあるように何か嫌いな点があるとその人の全てを批判してしまいがちです。
気に入らないことがあったら外見まで否定してもいいという考えは改めましょう。
日本語ペラペラ
フランス人という設定にもかかわらず日本語がペラペラなことに違和感を覚えた人が多いようです。
元旦那である相沢瓶人はもちろん、尾花夏樹や京野陸太郎はフランスで働いていた経験もあるのでフランス語がわかるはずです。
むしろ全員フランス語で喋って字幕をつけたほうが自然だったような気がしますね。
なお、演じている女優はハーフで日本生まれ日本育ちです。
怪しげなカタコト日本語を使って欲しいとは言いませんが、フランス人が突然日本にやってきて日本語をネイティブレベルで喋りだすのはおかしいですよね。
アメリに作った料理がマズそう
昔からアメリが病気だったときに作っていたというライスプリンが登場しました。
「フレンチシェフがいる中で素人が作ったものがマズそう」という意見の他、「甘いお粥はマズいのでは」という声もありました。
私は人の作った料理を「マズい」と言える神経がわかりません。
母の味
ドラマ内でも言われていましたが、「母の味」というのは特別なものです。
私の母は料理が下手だそうですが、その母の料理を食べ続けた私にとっては母の料理が一番落ち着きます。
特に好きな料理について母がレシピを教えてくれたことがありますが再現できませんでした。
それは料理の上手い下手ではなく、母の愛情のせいだと思っています。
外国の料理
また、外国の料理など知らない食べ物に対して「マズそう」と言える神経も理解できません。
外国人が納豆や卵かけご飯を気持ち悪いと言っている聞いてどう思いますか?
イタリア人がナポリタンを見て爆笑したらどうですか?
ご飯にカレーをかけているのを見て苦笑いしているインド人を見たら?
他国の料理文化をバカにするのはやめましょう。
ちなみに「ライスプリン」についてですが、実際に食べても舌が慣れていない人はおいしいと感じないかもしれません。
そういうときは「あの食べ物はマズい」ではなく「あの食べ物は私にはあわなかった」と言いましょう。
英語では「Not for me」という慣用表現があるそうですよ。
いい言葉ですよね。
最後に
TBSドラマ「グランメゾン東京」の第7話に登場したアメリのママのエリーゼへの批判が続出しています。
勝手に出て行ったくせにアメリを連れ帰ったことに対しては私も不満がありますが、外見や作った料理などまで批判するのは行き過ぎに感じました。
日本では「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」ということわざがあるように、嫌いな相手の全てを批判してしまう人が多いです。
エリーゼはモデル設定はありませんので美人でなくてもいいはずです。
小さいころに食べていた母の味が豪華なフレンチに勝る瞬間はあるはずです。
何に不満を感じているのか改めて考え、無関係なことにまでおかしな批判をしないようにしたいですね。