TBS「私の家政夫ナギサさん」では主人公のメイがやたらと家政夫のナギサさんの存在を隠そうとしていますね。
自分の服がしまってあるクローゼットに押し込んだり、靴を外に放り投げたりとやりたい放題です。
家政夫を雇う事はそこまで恥ずかしいことなのでしょうか。
それだけお金を稼いでいるのだからむしろ「ステータス」のように感じますよね。
ただ、肯定派の意見を聞いてみたところ一理あると感じました。
双方の意見を紹介しますのでご覧ください。
最大の理由は「母の呪縛」だった
メイは幼い頃から母親に完璧であることを望まれてきました。
そのため、男性よりも仕事をこなしつつ家事も完璧にできなくてはならないという強迫観念のようなものがあったのです。
家政夫(または家政婦)を雇っていることを母親にも隠そうとしていたのは、「自分でできない」=「欠点が存在する」ということになるからです。
ただし、母親はメイの看病を通してナギサさんの素晴らしさに気付き、父親にも話しています。
世間体が悪い...??
メイは「嫁入り前の若い女性の元に家政夫が来ているのは世間体が悪い」と語ったことがあります。
これには2つの意味があるようです。
1つは「異性」であること。
そしてもう1つは上述の「母の呪縛」とも共通しますが「女性なのに家事ができないことがバレるのが恥ずかしい」ということです。
「異性」を部屋に入れているとはいえ、仕事として雇っているのですからなにも恥ずかしくないですよね。
普通に説明すればいいだけです。
また、「女性なのに家事が出来ない」というのは古い考えです。
今の時代、主夫も少しずつではありますが増えてきています。
「出産」以外に性別による役割は存在せず、得意な人がやればいいですし、交代でやっても一緒にやってもいいはずです。
お金があるのならメイのように家政夫(または家政婦)を雇うのもおかしなことではありません。
海外ではある程度収入がある人はメイドを雇うのが一般的な国もあります。
肯定派の意見
ネットではメイが家政夫を隠すことに肯定的な視聴者もいました。
「特に好きな人の前では(家事が苦手という)欠点を晒したくない」
「説明するのが面倒だし、信じずに穿った目で見る人がいる」
などの意見がありました。
確かに、日本では1つでも欠点があったり失敗したりすると人格ごと否定するような人が存在します。
そういう人たちにはできるだけ欠点だと思われそうなことは隠した方がいいでしょう。
メイの会社では、40代の男性が若い女性と結婚するとメンバー総出で飲み会でつるし上げをします。
そんなコミュニティに属しているのなら、家政夫を雇っていることを隠すのも仕方がないのかもしれませんね。
最後に
「私の家政夫ナギサさん」では主人公のメイが家政夫のナギサさんを周囲に隠しています。
完璧を求める母親にバレたくないのはわかります。
ですが家政夫を雇えるのは収入が多いからこそです。
掃除や料理をする時間をMRとしての勉強時間などに充てるのは適材適所という気がします。
一方で、「好きな人に欠点を晒したくない」という肯定派の気持ちもわかりますね。
※メイは特に誰か好きな人がいるわけではありません
また、職場の同僚たちが平気で人をバカにして盛り上がるため、男性の家政夫を部屋に入れていることを隠したいというのも理解できます。
特に「穿った目で見る人がいるから」という肯定派の意見には納得でした。
メイのように仕事で結果を出して昇進している場合は特に足を引っ張られる可能性があるのなら避けたいでしょう。