ヨーロッパなのに驚くほど物価が安いことでじわじわと人気が出てきているウクライナ。
そんなウクライナ旅行をした人たちはみんな「ウクライナはクレジットカードが必須だよ」と言います。
一体なぜ?
海外は日本と違ってスキミングの被害などもあると言われており怖いですよね。
それでもクレジットカードは必要なのでしょうか。
実際にウクライナに長期で滞在している私からクレジットカードの利便性を紹介します。
目次
日本円の現金を両替するよりレートがいい
一番の理由はコレです。
ウクライナにとって日本は遠い国です。
首都キエフなどでは日本食が大ブームではありますが、実際に日本に訪れた経験のある方は少なく、ウクライナにいる日本人も非常に少ないです。
となれば、日本円の需要も少なくなりますよね。
国際空港であるボルィースピリで両替しようとすると為替レートに10%近い手数料が上乗せされます。
街中には両替屋がたくさんありますが、日本円に両替できる場所は限られておりレートもよくありません。
クレジットカードで買い物をした場合、レートは為替相場に1%から1.5%程度の手数料が乗る程度です。
また、キャッシングも意外にレートがいいです。
私がよく使うのはeuro.netというATMですが、こちらはレートもよく手数料が200円ほどとなっています。
※2018年は手数料ゼロ円でした
お金が嵩張る
ウクライナでは1UAH,2UAH,5UAH,10UAH,20UAH,50UAH,100UAH,200UAH,500UAH札が流通しています。
日本で小銭が貯まる要領でお札が貯まっていきます。
あっというまに財布がパンパンになります。
慣れていないと大量のお札のどれがいくらの紙幣なのかとっさにわからなくなることも多いので、カードでサクっと払えるのは便利です。
短期旅行者は余ったり端数調整が不要
長期で滞在しているならあまり気にしなくてもいいですが、数日しか滞在しない場合はお金を使い切らなくてはなりませんよね。
ウクライナの通貨はあまり強くないので近隣諸国での再両替はレートが悪いです。
私はポーランドに渡った際に両替できる場所がなくて苦労しました。
クレジットカードなら国が変わっても気にする必要はありません。
飛行機・電車もクレジットカードが便利
ネットで航空券や電車のチケットを買うならばクレジットカードが必須です。
首都キエフからガンダムファンの聖地オデッサや古都リヴィウなどは夜行列車なら片道1000円から2000円ほどで行くことができます。
窓口で購入もできなくはありませんが英語もままならないスタッフ相手に細かい指定は難しいです。
ネットであれば乗客の少ない席や寝台の二段ベッドの上段・下段なども自由自在に指定できます。
現地の人たちもクレジットカードで買い物をしている
スーパーや衣料品店など、観光客向けではない地元の人が利用しているお店でも多くの人がクレジットカードで買い物をしています。
ウクライナではお釣りを用意していない個人商店も多く、安い物を買う際に大きなお金を出すと露骨に嫌がられます。
クレジットカードならばその心配はありません。
また、地元の人たちがみんな利用しているのであればスキミングの危険性も少ないでしょう。
自分の手から離さない・カードの番号を一部隠す
念のため、カードを使う際には自分の手から離さないようにしましょう。
ウクライナのカード端末はタッチ式が主流となっているため、カードを半分隠したままでも読み取ってくれます。
日本でもタッチで使えるクレジットカード・デビットカードが増えていますよね。
ウクライナに(というより海外に)行くならタッチ式であることを確認しておきましょう。
マクドナルドやケンタッキーではクレジットカードのほうが早い
ロシア語・ウクライナ語がペラペラなら別ですが、英語も拙い我々日本人にとってファーストフード店の注文はなかなか厄介です。
ウクライナのマクドナルドやケンタッキーには頭上にしかメニューがないところも多く、キリル文字で書かれているので読むことすら困難です。
ですがクレジットカードがあるならば店内の注文用端末で自分で注文することができるんです。
テイクアウトか店内かを選択し、画像で商品を選びクレジットカードで支払いをすれば後は出来上がった商品を受け取るだけです。
マクドナルドの一部の店舗では番号札を入力することで席まで持ってきてくれます。
ウクライナの食事はどこも美味しいのでファーストフードを利用するか微妙なラインですが、便利なのでクレジットカードでの利用方法を知っておくといいでしょう。
クレジットカードの恐怖
海外でクレジットカードを使う際に一番怖いのはスキミングですよね。
不正にカードの情報を抜き取られ、勝手に買い物をされたりキャッシングされるという被害は今でも頻繁にあります。
ウクライナでも残念ながらその被害はあります。
ただし、クレジットカードは不正使用に対して保険がかけられていることが多いです。
不正使用が発覚した時点で連絡すれば、すでに使用された分まで補填してくれる会社もあります。
ちなみに私がメインで使っているのは三菱UFJ銀行のデビットカードですが、こちらは私が気付くよりも先に停止した上で払い戻しまでしてくれました。
※払い戻しについては警察への届け出が必要でした
限度額の設定は常にゼロに
日本のクレジットカードやデビットカードは、限度額が細かく設定できます。
月いくらまで、1日いくらまで、1回いくらまでといったように指定できます。
私は海外にいるときでも、基本的に全てゼロに設定しています。
そして自分が買い物に行く時だけ額を増やして帰ってきたらすぐにゼロに戻します。
こうすることで被害を格段に減らすことができます。
クレジットカードは2枚持ちがオススメ
不正利用された場合にカードを停止すると、当然その後の旅行ではカードが使えなくなります。
そのためにクレジットカードは2枚以上持つことをオススメします。
以下で紹介する2つのクレジットカードはそれぞれ年会費無料で海外旅行保険もついてきます。
さらにbooking.comカードは旅行後に条件を満たすことでその日から3か月保険に加入できるので、エポスカードの3か月が切れるタイミングで条件を満たすことで合計6か月分の海外保険が無料になります。
ウクライナは多くの海外旅行保険会社で1か月あたり1万円から1.5万円の保険料が設定されています。
6か月ならば6万円から9万円です。
それだけで航空券代を賄えてしまえそうですね。
最後に
ウクライナはクレジットカードでのキャッシュレス化が進んでいます。
現地の人たちも普通に利用しているのでスキミング等のリスクは低いほうだと言えるでしょう。
キャッシングの際は野晒しになっている場所や人通りの少ない場所のATMを使わない(深夜などにスキミングの機械を取り付けられる可能性あり)、ショッピングでもカードを手放さず数字を隠して使うなど、一般的なリスク管理をしていれば危険は少ないです。
万が一に備えて不正使用に対してしっかり対応してくれるカードを2枚持っていれば安心です。
それでも現金がいいという方はウクライナに来る前にユーロかドルに両替しておいてください。
2回両替手数料を払うことになりますが、それでも日本円を直接グリブニャに替えるよりはレートがいいです。