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トレスは無意味じゃない!モチベ維持しながら上達する方法!もちろんそれだけじゃ無理!

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イラストを描くのは想像以上に難しいです。

 

漫画やアニメなどを目にして、自分でも描いてみたい!と始めてみたはいいものの、まともに絵が描けず苦戦している人は多いでしょう。

 

そんな初心者に向かって、「トレスは無意味」と口にする人がいます。

 

はっきり言いましょう。

 

無意味なんかじゃないです。

 

ちゃんと考えて描くなら意味はあります。

 

ただ「トレスだけで神絵師になれるか」という問いには残念ながらYESとは言えません。

 

 

 

大前提として

 

誰もが知っていることなので言わなくてもいい気がしますが、一応言っておきます。

 

トレスした絵の自作発言はダメです。

 

カラー絵の線画部分だけトレスしたものであっても自作発言はダメです。

 

さらに言えば模写であっても「全て自分で描いた」という意味での自作発言はダメです。

 

トレス・模写はともに練習のための手段であって目的ではありません。

 

完成品として人に誇ってはダメです。

 

当然ですが、反転させたり角度を変えてもトレスはトレスです。

 

今の時代、ネットでたくさんの人がチェックをします。

 

バレます。

 

 

無意味じゃないトレスとは?

 

まず、何の練習をしたいのか考えてください。

 

「線をきれいに引けるようになりたい」

「パーツの形を覚えたい」

「好きな絵師の描き方を学びたい」

 

トレスでは大きく分けると上記3つのことが学べます。

 

上から順にレベルが高くなっています。

 

 

線をきれいに引けるようになりたい

 

これは超初心者、つまり道具を使いこなせていないレベルの人が考えるべきことです。

 

線をまっすぐ引くことができなかったり、思い通りの曲線が描けないという場合は「直線や曲線・丸をひたすら描く」よりもこちらのほうがモチベーションを高く維持したまま練習ができます。

 

ある程度レベルが上がったら線の太さにも注意してみましょう。

 

どこがどんな理由でどの太さになっているか、想像できるようになると画力はアップします。

 

 

パーツの形を覚えたい

 

オリジナルの絵がうまく描けない、アニメや漫画のキャラクターのオリジナルの構図の絵がうまく描けないという段階では、各パーツの比率を意識しながらトレスするのがいいです。

 

この際、注意すべきなのは

「拡大して線に夢中になりすぎない」

「パーツごとにまとめて描く」

という点です。

 

パーツが入りきらないほど拡大して描くと、当然パーツの比率がわかりません。

 

自分がトレスしているパーツの比率や角度を意識しましょう。

 

 

また、画面の上からそこにある線を順番に描くようなことは避けましょう。

 

指を描いてその後ろにある肩あたりの服を描いて襟とそこから伸びる首を描いて・・・とやっていると、それぞれのパーツを理解することができません。

 

パーツの比率を覚えるなら、パーツ1個ずつをちゃんと描くべきです。

 

 

イラストによってはパーツが他のパーツの影に隠れている構図もありますが、その場合は見えていない部分も描いてみましょう。

 

隠している別のパーツを別レイヤーに描いてマスク等で隠れている部分を消すと何度も見返すことができます。

 

 

好きな絵師の描き方を学びたい

 

目指している絵師がいる場合、その人のイラストをトレスすることで「その神絵師の描き方」を汲み取ることができます。

 

ただその絵を見て考えるより、実際に神絵師が辿った筆の跡を追うことで「なぜそこにその線や色があるのか」がなんとなくわかります。

 

なお、当然ながら神絵師本人に聞かなれば本当のことはわかりません。

 

ですが自分で「こうじゃないか」と試行錯誤するのはとても重要です。

 

特に「自分はなぜここがこうなっていると魅力的に感じるのか」を言語化していけば、神絵師の魅力を自分のものにすることができます。

 

※神絵師のコピーという意味ではありません

 

 

独り言のススメ

 

トレスはかなり簡単な作業です。

 

上記のようなことを意識すれば上達はしますが、油断すると線をなぞるだけの作業に陥ってしまいます。

 

それを防ぐために、独り言を呟いてみましょう。

 

「自分は今どの部分を描いているのか」「このパーツの角度はこうなっていて、この線とこの線は平行になっている」「ここにこれを入れることでこういう表現ができる」など、描きながら気付いたポイントを口に出して行くのです。

 

理想は「トレス元の絵を描いた人物になりきって、その絵を描けない自分に教える」イメージです。

 

アニメを見たりYouTubeを見たりの「ながら作業」よりも圧倒的に知識の吸収量が増えますよ。

 

 

モチベ維持

 

神絵師への道はとても長く険しいので、どんなに絵が好きな人であっても「今日はやりたくない」という日が来ます。

 

しかも初心者・初級者であれば頻繁に来ます。

 

そんなとき、トレスでモチベを上げましょう。

 

何事もやり始めるまでがシンドいです。

 

とりあえずペンを握って、大好きな神絵師の絵を下敷きにして線を引きましょう。

 

トレスはオリジナルの絵を描くよりも労力が少ないのでモチベが低くても始められますよね。

 

トレスで気分が乗ってきたら自分にとって負荷の高い作業へと進みましょう。

 

気分が乗らなかったらその日は思い切って休憩日にするのもアリです。

 

自分のレベルにあったことを考えながらトレスをするのなら、ゆっくりですが前進できています。

 

オリジナルの絵を描く気力が湧かないからといってペンを握らない日々を重ねたらますますモチベは落ちていきます。

 

 

最後に

 

ということで、トレス練習について私見を述べさせていただきました。

 

世間的に「トレスは無意味」という風潮が強いですが、きちんと意識して考えながら描けば必ず効果はあります。

 

とはいえ、もちろんトレスだけで神絵師になれるわけではありません。

 

吸収した知識と技術を使ってぜひオリジナルのイラストを描いてみましょう。

 

あなたの描くオリジナルのイラストは、きっとトレスした絵と比べて圧倒的に下手くそです。

 

ですが下手くそな絵を見て落ち込む必要はありません。

 

だってあなたは神絵師と比べて描いてきた時間も量も違うんですから。

 

下手くそな自分の絵を見て、トレスなどで得た知識から「どこを修正すればいいか」を考えてみましょう。

 

そしてまた自分の苦手なパーツやもっと描けるようになりたいパーツが描かれている絵をトレスして知識を増やしましょう。

 

 

 

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