私は海外旅行が好きで、学生の頃からバックパッカーをしていました。
今ではむしろ日本にいることのほうが少なく、ウクライナやジョージアで長期滞在しています。
タイは日本へ帰る際に経由地として滞在することが多いです。
大学生などが、海外に貧乏旅行に行こうと考えたとき、最も気になるのはいくらくらいかかるのか、ですよね。
しかし、ネットで調べても出てくるのは、中級クラス以上のホテルの話や、美味しいレストランの話が多く、最下限でギリギリの生活をしたらどうなるかというのはなかなか載っていません。
ならば、自分の方法をまとめておこう!
ということで、今回はタイのお話です。
目次
1日1,000円生活(宿泊費・食費)
結論を先に言うと、1日あたり1,000円あればじゅうぶんな生活が送れます。
内訳はこちら。
宿泊費:500円前後
食費:朝:20B(60円) 昼:60B(180円) 夜:80B(240円) 合計480円
合計、980円なり。
そこからさらに、観光のためにバスや電車の料金や、観光地の入場料などがかかります。
私は無料で入れるところしか行きませんが、異国の地はお金を払わなくても十分魅力的です。
ちなみに、バスは1回7B(21円)~。
値段に関しては、車両によって違いがあり、エアコンなしが7B(21円)で、エアコンありが12B(36円)~24B(72円)となっています。
タクシー?ナニソレ?
そんな高いもの、乗りません(笑)
ちなみに、バンコク市内はバスが大量の路線で運行しているので、電車より便利で安いです。
では、それぞれの項目について説明しましょう。
宿泊
バックパッカーの経験がある方ならわかると思いますが、ドミトリーに泊まります。
ドミトリーとは、一つの部屋に二段ベッド(場所によっては三段ベッドの場合も)があり、風呂・トイレは部屋にないパターンです。
さらに、バンコクでは風呂ありの激安ドミトリーは少なく、シャワーのみの場合が多いです。
私がよく利用したのは、以下の宿。
この2つの宿は閉店してしまいました。
数年ぶりに宿の前を通ったら当時の面影が残っていて少し懐かしくかんじました。
私は最近、パソコンでの作業が増えたこともあり個室に泊まることが多いです。
個室はちょっと高く、1000円を超すため紹介できません。
今でもbooking.comなどでは300円台のドミトリーはたくさんあるので泊まり歩いてみましょう。
オールドタウン ホステル
私が泊まったときは、456円でした。
なんでオールドなんて名前にしたのか。
内装は意外にキレイで、1Fは受付とビリヤード台、そして自由に使える机があります。
wifiが無料で利用可能で、大きい荷物を持っている方は受付の後ろにある倉庫に預けることも可能です。
さらに、この「荷物預け」は、1ヶ月まで「宿泊していなくてもOK」とのこと。
つまり、初日に泊まったときに預けておき、帰る直前に引き取りに戻ることが可能です。
そもそもそれなら持ってこなければいいのに、と思わなくもないですが(笑)
場所がちょっと遠く、観光のためにバスや電車を利用する必要があります。
マッドカウ ホステル
私が泊まったときは、580円でした。
500円からは80円も予算をオーバーしますが、それでも満足できる理由があります。
その理由は、場所です。
スクンビットの駅前、大型商業施設「ターミナル21」の裏というとんでもない好立地にあります。
スクンビットと言えば、男性なら必ず行きたくなるであろう「ソイカウボーイ」がありますし、日本食など、日本人向けのお店がたくさんあります。
また、BTS(高架鉄道)アソーク駅と、地下鉄スクンビット駅の交差する場所のため、BTSと地下鉄による乗り換えで発生する料金がかからないのも魅力です。
食事
食費を削ってマズイものばかり食べたくない?
わかります。
ところで、美味しいものって、高級料理店でしか食べれませんか?
「本場の料理」を食べるなら、現地の屋台や大衆食堂こそが「本場」じゃないですか?
屋台
タイではいつも屋台が出ています。
衛生的に不安という方もいるかもしれませんが、日本レベルの衛生状況を求めるのであれば、それなりの値段は覚悟しなくてはなりません。
激安旅行をするのなら、胃腸を強くするのは必須です(笑)
とはいえ、実際におなかを下すのは、「水」です。
東南アジアに限ったことではありませんが、海外の水は、殺菌が十分でなかったり、硬水のため体にあわなかったりします。(日本の水道水は軟水です)
ですので、飲み物はコンビニで調達しましょう。
炭酸飲料などジュースが15B(45円)~30B(90円)。
ブランドによって値段が違うようです。
水は7B(21円)~。
ですが、水はさらに安くすませる方法があります。
ペットボトルの水は1回買ったら次は1リットル1B(3円)で補給可能!のウラワザ
タイには、街中に飲み水を入れられる自販機タイプのウォーターサーバーがあります。
日本でもスーパーなどで置いてありますよね。
アレがあります。
タイでは、1Bで1リットル出てきます。
500mlのペットボトルを2本持ち歩くか、1リットルのペットボトルを1本持ち歩けば、いつでもこの自販機で水を補給できます。
ガイヤーン(焼鳥)・ムーピン(豚串)+カオニャオ(もち米)
私のオススメは、ムーピンと呼ばれる、豚串です。
とても柔らかく、ちょっと甘めの味付けで日本人の舌にも合うと思います。
お値段はガイヤーンもムーピンも、1本10B(60円)です。
注意点として、タレが屋台によって大きく違う点が挙げられます。
甘辛いものから、尋常じゃない辛さのものまであり、前者であれば大量につけても美味しいですが、後者は口が麻痺します。
そういう点でも、このムーピンの屋台は「お気に入り」を見つけ、同じ屋台で購入するのがオススメです。
そしてそういう屋台に必ずあるのがカオニャオです。
こちらはもち米のおにぎり(?)です。
三角になっているわけではなく、ビニール袋に詰めてあります。
私はビニール袋の上から握って細長くしてムーピンと一緒に食べています。
カオニャオは5Bまたは10Bです。
屋台によって違います。
私は、毎朝散歩がてら、宿の前の屋台でムーピン2本とカオニャオを買って朝食にしていました。
「毎朝」「必ずムーピン二本とカオニャオ」を買うので、屋台のおばちゃんも私の顔を覚えてくれたようで、こちらが挨拶する前に手を振ってくれるようになりました。
カオマンガイ
日本でも人気のある、タイの代表的料理、カオマンガイ。
お値段は30B~(90円)です。
鳥の出汁で炊いたご飯に蒸し鶏やカラアゲを乗せ、タレをかけた料理ですね。
お店によって味が違うものの代表でもあります。
混んでいる屋台は入りにくいかもしれませんが、むしろそこが一番美味しいところ。
同じ料理を出しているから同じ味がするというのは、タイでは通用しません。
私のお昼の定番メニューでした。
ケバブ
タイ料理ではなく、トルコ料理になってしまいますが、美味しくて安いのでオススメです。
お値段は50B~(150円)です。
日本で食べるなら400円~500円程度しますので、かなりお得ですよね。
しかも味もすごく美味しいです。
ちなみにウクライナやジョージアといった旧ロシア圏ではシャウルマという名前で売られています。
こちらも100円前後という驚きの安さでお腹が膨れます。
パッタイ
焼きそばみたいな麺料理です。
素パッタイは30B(90円)程度。
ここに、卵を乗せたり肉類を乗せたりすると、倍近い値段になります。
倍になっても60B(180円)なので、十分お手ごろな値段ですね。
私は初めてタイに訪れた際に食べたパッタイに一切味がなかったことがトラウマとなって長いコト食べていませんでしたが、パタヤでキレイなオトモダチから美味しいパッタイ屋台を紹介してもらい美味しさを知りました。
フードコート
日本でもおなじみ、デパートなど大型商業施設の一角にある、フードコート。
タイでは、事前にプリペイドカードを購入し、注文時にはカードで払うことになります。
お釣りを用意する必要がないのでお店側の利便性も高いですね。
日本でも導入すればいいのに、この点については、タイのほうが進んでいます。
フードコートは、屋台が衛生面でどうしてもダメという人にとっての次善の策と言えるでしょう。
また、雨で屋台がないときなどにも便利です。
扱っているメニューは、場所によって当然違いますが、屋台にもあるカオマンガイやパッタイは間違いなく置いてあります。
値段も50B以内でおさまるようなものが多く、高くても80B前後です。
利用方法
前述の通り、プレイペイドカード式のため、まずはカードを入手しなくてはなりません。
フードコートエリアをメニューの確認がてら一周すれば、どこかにカウンターがありますので、そこで買いましょう。
100B単位で購入となります。
ちなみに、余った額は返金できますので、ちょっと多めにチャージしておけば安心です。
なお、このプリペイドカードは翌日に持ち越せない場合がほとんどです。
※ターミナル21は持ち越せます
購入・返金に手数料は取られないので、面倒くさがらずに毎回清算しておきましょう。
返金も、購入したカウンターへ持っていけばOKです。
まとめ
・宿は500円前後のドミトリーに泊まる
・朝は屋台で鳥串・豚串を数本
・昼と夜も屋台やフードコートで70B(210円)以内
・水はペットボトルにウォーターサーバー自販機から1B(21円)で補給
・移動は7B(21円)のエアコンなしバス
これで、生活費としては1,000円未満で、移動は1回7B(21円)。
ギリッギリ、辛うじて生きていけるというレベルで、観光についてはゼロです。
世界遺産など、タイには見どころがたくさんありますので、それについては別途予算を計上してみてください。
また、アルコールがなくては生きて行けない方や、甘いお菓子を取らないと思考が止まってしまう方のため、コンビニ利用の話などもそのうちまとめてみたいと思います。
※当然ですが、このギリギリの生活は、体調を崩す危険性があります。
なので、海外旅行保険は必須です。
保険を切り詰めたくなる気持ちはわからなくはありませんが、「何かあったとき」のための用心は削ってはなりません。
病気になって無保険で海外の病院にかかるリスクを考えると、保険代はけっして高い買い物ではありません。
また、クレジットカードに海外旅行保険がついてくるものもあるため、1枚持っていると保険代を払う必要がなくなります。