初心者の皆さんこんにちは。
超美麗なイラストを描いてみたいと思って板タブ(または液タブ)を買い意気揚々とペンを走らせてみて、そもそもまっすぐ線を描くことすらできずに愕然とされていることでしょう。
俺/私には絵の才能がないんだ。
無駄な投資をしてしまった。
なんて思っていませんか?
大丈夫です。
大丈夫、あなたは間違っていません
そもそも、これまで絵を描く練習をほとんどしていない初心者の方がいきなりきれいな線を引くのは不可能です。
最初からできる人のほうが特別なのであり、まっすぐに線が引けないだけで絵の才能の有無は判断できません。
焦らないで大丈夫です。
もしあなたが今月中にジャンプで連載しなければ人生が終わってしまうような状況でないのなら、焦らずゆっくり練習して習得しましょう。
そもそもの勘違い「線は一発で引くこと」
「線は一発で引かなくてはならない」と主張する一派がいます。
この手の人の声は比較的大きいので、初心者が鵜呑みにしてしまいがちです。
たしかに一発で狙った線が引けるのは理想です。
それができるならその方がいいに決まっています。
ですがそれは必須ではありません。
継ぎ足して線を引いてもいいんです。
線の継ぎ足しは見ればわかる勢
声が大きい方の中には「線を継ぎ足したらわかる。習字でも二度書きはNGと習ったはずだ」と言う人もいます。
デジタルではそうとは限りません。
もしあなたが「俺/私もわかる」と思うのであれば、次の画像のどちらが継ぎ足したものか当ててみてください。
正解は下です。
拡大し、各ドットをチェックすればわかるかもしれませんが、そもそも絵を描く際にそこまで見る人はほとんどいません。
そして何よりもそんなことにこだわるより前に学ぶべき・得るべき技術がたくさんあります。
初心者は継ぎ足しの練習をしよう
線を継ぎ足して描くというのは、以下のような描き方を言います。
まずAの線を引き、そこに重ねるようにBの線を引きます。
見やすいようにBは色と透明度を変えていますが、同じ色にすればこのようになります。
この方法は一筆で描くより簡単に習得できますが、それでも多少の練習は必要です。
線の太さのコントロールはデジタルのペンを握ったばかりの人には少し難しいかもしれません。
その場合は、ペンの太さを3pxから5px程度にしてみてください。
プロやセミプロはもっと太いサイズを好む方が多いですが、それはペンの太さを筆圧で自在にできるからです。
最初は太さが均一に近くなるサイズで描くのが無難です。
最後に
デジタルイラスト初心者にとって、線をまっすぐ引くのはそこそこ大変です。
ネットでしっかりと情報を調べて行動する人の中には「線は一発で引かなくてはならない」という声に引っ張られてしまっている人もいるでしょう。
理想を言えば一発で長い線を思い通りに描けたほうがいいですが「それができないなら絵を描いてはいけない」ということではありません。
継ぎ足して線を引いてもまっすぐに見える線が引けるならそれでいいんです。
初心者のあなたはこれからもたくさんの上手な人たちの声を聞くでしょう。
その中には「これをやらないやつはバカ」「絶対にこれをしてはいけない」という強い言葉を使う人がいます。
※この手の「強い言葉」は絵を描かない癖に批判だけはする人の中にも好む人がいます
絵に「絶対」は存在しません。
100人いれば100の描き方が存在します。
あなたが描きたいと思った脳内にある絵をキャンパスに描けるならどんな方法でもいいんです。
効率が悪くても、多くの人がやっていることをやっていなくても、結果的に自分が納得できる絵が描けるならそれでいいんです。
どうか「声の大きい人」に惑わされず、絵を描くことを楽しんでください。