外こもりという生き方はもはや新しいものではなく、多くの人が選択しています。
ですが、多くの人とはいってもあくまで「以前と比べれば」の話であり、日本の人口の0.1%にも満たない程度でしょう。
海外旅行をしたことがない人の中には海外で暮らすことを憧れる人もいます。
その夢を叶えるために外こもりを夢見る人もいますが、外こもりをゴール(目的)にすると、実際に海外に出た後が大変なことになります。
沈没が目的なら人生が終了する可能性もある
沈没とは外こもりと同じような意味で使われています。
個人的には「将来のことを考えず自堕落に外こもりをすること」が沈没という表現にあてはまると思います。
※このあたりの定義は人によって違うため、あくまで私個人の意見であることにご注意ください
もし物価の安い国で何も考えずだらだら過ごすことを目的に外こもりをするのであれば、当然ながらその先はありません。
特に貯金を食いつぶすタイプの外こもりは刻一刻と消えて行く残高を見て見ぬふりをして生きなければならず、まともな精神ではいられなくなります。
実際に味わったことがある方ならわかると思いますが、お金が足りなくなるかもしれないというのはかなりのストレスです。
真っ当な思考ができなくなり、いともたやすく詐欺に引っかかったりします。
外こもりはゴールではなく手段
私は「外こもり」は「安い生活費で過ごすことのできる手段」だと思っています。
ですので外こもりそのものを目的にするのではなく、浮いたお金と時間で何かに挑戦するべきです。
社会人をしながら夢を追いかけるのはとても難しいです。
外こもりであれば、月10万円以下で過ごせる国はたくさんあります。
個室である程度自由に食べ物を食べても10万以下で暮らせます。
10万円程度であれば働く時間も少なくてすみます。
残りの時間で新しい技術・スキルを獲得し、その技術で稼げるようになればもう「遊びながら稼げる」という生活が可能です。
目的がなければ外こもりはしちゃいけないの?
自堕落に沈没している人からよく「目的のない俺はクズっすか?www」と半笑いで聞かれます。
別に本人が楽しければそれでいいと思います。
が、私はクズだなぁと思います。
外こもりは日本で大学卒業からずっと働き続けている人にとって「何もせず遊んでいた」という認識を持たれています。
英語がネイティブクラスであっても、「ビジネス英語を使う企業」にとっては当たり前の前提スキルであり、それ単独で就活の武器にはなりません。
逆に「ビジネス英語が不要な企業」にとっては「すごいねぇ」という感想を持たれる程度で仕事に不要ならばプラスの評価にはなりません。
そんなことよりも長期間仕事をしていなかったという人間性でマイナスの評価を受けます。
外こもり中にスキルを得て自分で稼いだり、就職に有利になるスキルを学ばない生き方は行き当たりばったりです。
私は外こもりの許可を出す立場ではないので「しちゃいけない」とは言いませんが、将来を考えたらちょっと無謀すぎるなぁと思います。
目的は外こもりをしながらでも手に入る
目的のない外こもりは危険ですが、外こもりを始める前に確固たる目的がなくても大丈夫です。
時間だけはたっぷりあるので、今までやってこなかった・やってみたかったことに片っ端から挑戦することができます。
いろいろ試してみて、面白そうだと思ったスキルを学んでいけばいいでしょう。
社会人時代は時間の制約があって試せなかったことの中に天職になるものが隠れているかもしれません。
最後に
外こもりは目的ではなく手段です。
そこをはき違え、何も目的を持たずに外こもりをすると得るものが何もなく、ただただ時間を浪費して最悪の結末を迎えることになります。
若いうちはそのリスクに気付きにくいですが、年齢を重ねれば重ねる程就職は難しくなります。
肉体労働系の仕事もできるのは若いうちだけです。
外こもり中にスキルを学ぶべきでしょう。
個人的には、再就職のためのスキルより個人で収入を得られるスキルをオススメします。
長年外こもりのゆるい時間感覚に慣れると会社勤めは難しくなりますし、そもそも会社側が空白期間を持つ人を採用したがりません。
個人で稼ぐなら空白期間を気にする人は誰もいません。
目的をしっかり持って充実した外こもりをしましょう。