なつぞらの第4話でガンコじじい・柴田泰樹が
奥原なつに語った「働き方」への考え方が
とてもいい内容でした。
まだ「なつぞら」は始まったばかりですが
すでに涙腺が緩み始めてしまいました。
※個人の感想です 涙腺には個人差があります
柴田泰樹の働き方
帯広の闇市で奥原なつに語った内容は
以下の通りです。
ちゃんと働けばいつか報われる日がくる。
報われなければ働き方が悪いのか
働かせるやつが悪いかじゃ。
そのときはとっとと逃げ出せばいい。
だが一番悪いのは人が何とかしてくれると
思って生きることじゃ。
人は人をあてにするものを助けたりせん。
逆に、自分の力を信じて働いていれば
きっと誰かが助けてくれる。
まさに現代社会への風刺!ブラック企業と泣きわめく社畜への言葉のよう
現代ではSNSなどで「報われない」と
声を上げる人がとても多いです。
柴田泰樹の言葉はその人たちに向けた
言葉のようでもありますね。
報われないのは要領が悪かったり
無意味な方向への努力だったりと
働き方が間違っているのかもしれません。
そうでなければブラック企業が悪い
のです。
そういう人たちは「とっとと逃げ出せばいい」
わけですね。
働かせるやつが悪い場合、自分だけの力
では改善は難しいです。
ブラック企業を変える努力よりも
自分の働き方を認めてくれる環境へ転職
する努力のほうがずっとラクです。
ただし、自分では労働環境を改善しようと
せずにただ給料を上げることを叫んで
道を歩いたり外国の一部分を切り取って
日本が劣っていると叫んだりするような
他力本願な要求ばかりの人は助けてもらえ
ないのです。
泰樹の言葉は奥原なつに伝えたものですが
現代を生きる人々の心にも響いたのでは
ないでしょうか。
少なくとも、私は上司や会社のせいにせず
自分の努力の方向が間違っていないか確認
したり、労力に見合わない要求ばかりして
いないか自省しようと感じました。
泰樹、なつを評価する
上記の「働き方」の考え方に続けて、
泰樹はなつへの評価を口にしています。
お前はこの数日、本当によく働いた。
そのアイスクリームはお前の力で得た
ものだ。
お前なら大丈夫だ。
だからもう無理に笑うことはない。
謝ることもない。
お前は堂々としてろ。
堂々と、ここで生きろ。
泣ける
ムスっとしていつも厳しい泰樹の
言葉に私の涙腺は緩みっぱなしです。
ここまで、「あざとい」と言われるほど
なつは周囲の大人にこびた態度を取って
いました。
笑顔もどこか歪(いびつ)で、怯えたような
目をしていました。
しかし、ついに泰樹が「正当な評価」を
口にしたのです。
「もう無理に笑うことはない」
というセリフ、ギリギリの精神状況で
頑張ってきた人にはありがたすぎて
辛い言葉ですね。
ベタといえばベタですが私はこの手の
王道な内容が大好きです。
現実社会は安易に逃げてもその先は地獄?
現代では底辺は底辺のまま、地獄の
ような現状から逃げてもその先はまた
地獄だと感じる人が多いようです。
「とっとと逃げ出せばいい」というのは
SNSでもよく言われていますよね。
ブラック企業が辛かったら逃げるべきだと。
しかし、実際にブラック企業に勤めて
いる方は「ここを逃げても誰も保証して
くれない」としていつまでもその場に
留まる傾向があります。
本当に正しく努力し正しい働き方を
した上でそれでも正しい評価をされて
いないと感じるのであれば、職場を
変えれば必ず評価が上がります。
職場を変えても評価が変わらなかったり
評価が下がるのであれば、それは
自分が思っているより自分の働き方が
よくないか、変えた先もブラック企業か
のどちらかです。
なお新人の頃は気付きにくいですが、自分
では正しく働いていると感じていても
上司や先輩からするとまだまだだったり
することが多く、実は正しい評価だった
ということも多いです。
もし正しい評価が得られていないと
感じるなら上司や先輩に「なぜこの評価
なのか」と聞いてみるのもいいかも
しれませんね。
最後に
なつぞら第4話で泰樹が闇市で奥原なつに
語った働き方の考え方は現代で苦しんでいる
社会人の心にも響く内容ではないでしょうか。
正当な評価がないとつい会社や他人の
せいにしたくなりますが、まずは正しい
働き方かどうかの確認が必要です。
そして正しい働き方をしているにも
関わらず正しい評価が得られないのなら
働かせるやつが悪いのです。
そのときは逃げ出せばいいのです。
正しい働き方ができるのなら別の企業で
正しい評価がもらえます。
頑張りましょう。