日テレドラマ「ハケンの品格2020」の第4話冒頭で衝撃が走りました。
新人派遣社員の千葉小夏の給料が10万に満たなかったのです。
一体なぜ?
時給いくらで働いているのでしょうか。
実は、この給料にはカラクリがあります。
ネタバレしますのでご覧ください。
給料明細
一瞬だけで見逃してしまった人も多いと思いますので、給料明細(正確には給与支給明細書)の内容を紹介します。
【勤怠】
出勤日数:13日
就業時間:98時間
早出残業時間:0時間(!?)
【支給額】
基本時給:137,200円
【控除額】
健康保険:13,226円
厚生年金:17,000円
雇用保険:1,500円
所得税:6,860円
住民税:5,100円
【差引支給額】
93,514円
ということで、手取りは9万円台という悲惨なことになっています。
視聴者の中には「派遣でもそこまで低賃金じゃない!」「都内、しかも一流企業に派遣されてこの金額はおかしい!」という不満の声が殺到しました。
カラクリをネタバレ
もう一度上記の明細の出勤日数をご覧ください。
13日です。
実は千葉小夏は途中入社なので「週5日」のフル出勤ではありますが1か月丸々働いたわけではありません。
正社員であれば4月(初月)から満額もらえますが、派遣社員は時間給で計算されるため月の途中から働き始めたり(翌月にやってくる)GWなどの連休によって給料は減ります。
現実では新型コロナウイルスの影響で出社できなくなったことで時給が発生せず悲鳴を上げている派遣社員が多いことが問題視されていますよね。
時給は悪くない
13日で就業時間は98時間、1日の平均勤務時間は7.5時間です。
残業していないのか、残業しても申請していない(つまりサービス残業)なのかわかりませんが、ほぼ正規の勤務時間のみの給料となっています。
これにより、千葉小夏の時給は1400円ということがわかります。
一般的なバイトやパートと比べれば十分高いですし、平日は毎日7時間以上の労働時間が安定して確保できることを考えれば決して悲観するほどひどい状況ではないような気がします。
千葉小夏の平均月収は?
4月は途中入社だったので10万円に届きませんでした。
今後はどうなるのでしょうか。
5月はゴールデンウイークが存在するのでまた少な目ですが、一般的に月の就業日数は20日から22日になります。
20日として、1日7.5時間であれば就業時間は150時間です。
時給1400円なので総額は210,000円になります。
税金の算出は手間がかかるのでとりあえず4月のものと同じ額が引かれると仮定すると、支給額はおよそ156,000円ほどになる見込みです。
東京でコレはやっぱり辛い...?
派遣社員には家賃補助や通勤手当がないのが一般的です。
※最近では通勤手当が出る派遣会社もあるようです
どこに住んでいるのか、一人暮らしなのかは明かされていなかったと思うのでなんとも言えませんが、もし一人暮らしだとすると家賃・通勤費、食費・衣類代・化粧品代などの必要経費でほとんど消えてしまいますね。
私だったら都内で15万円程度の給料を提示されたら仕事そのものに魅力がない限りお断りしたいところです。
最後に
ということで「ハケンの品格2020」の新人派遣社員・千葉小夏の給料について調べてみました。
9万円というのは途中入社だったのが原因ですが、フルタイムで働いても20万円には遠く及びません。
もし都内で一人暮らしだとしたら生きているだけで収支がマイナスになっていそうです。
派遣社員というのはこんなにも辛いものなのでしょうか。
ちなみに私も派遣社員として働いた経験があるのですが、プログラマーなのでお時給は3000円台でした。
能力が高ければさらに時給は上がりますが、最低限のプログラミングができるだけでこのくらいは貰えます。
残業無しでも30万以上安定して貰えます。
派遣社員として生きて行かなくてはならないなら、プログラミング技術を学ぶのがオススメです。