日テレドラマ「ハケンの品格」が13年ぶりに帰ってきますね。
13年前の2007年に放送された際、主人公のスーパーハケン・大前春子はすさまじい数の資格で次々と問題を解決していきました。
ですが実はいくつか苦手とするものがありました。
2020年版では克服できているのでしょうか。
大前春子の辞書にヒューマンスキルの文字はない
毎回冒頭のナレーションでは「大前春子の辞書に不可能とヒューマンスキルの文字はない」と語られていました。
ヒューマンスキルというのはやや曖昧ですが、人とのコミュニケーション能力に著しい欠陥があります。
「正社員の言う事を全く聞かない」という意味ではありません。
単純に「報・連・相」ができていないのです。
問題が起きるたびに解決している大前春子ですが、「自分に何ができて今からどうするのか」を一切説明していません。
「報・連・相」は正社員だけではなく派遣社員にも必須のスキルです。
また、そもそも2007年の第1話で挨拶をきちんとしませんでした。
これは社会人の前の「人として」必要なスキルです。
ドラマなので仕方がないのですが、こういう尖り過ぎたキャラクターは非現実的すぎますよね。
絵心
巨大な魚を捌いたりできるほどの大前春子ですが、意外にも絵が描けません。
2007年版ではお弁当の企画でイメージ図を出し合った時に発覚しています。
絵を描くというのは言葉以上の威力を発揮します。
大前春子はロシア語を喋ることができますが、仮に喋れなかったとしても絵を描けば意図が通じる場面は多いです。
車関連
運転はできますが、整備士の免許は持っておらず故障した際に分解するだけして放置して帰ったことがあります。
ちなみに通常の自動車だけでなく、バイクやクレーンなどの免許も持っています。
時給はいくらになったのか
13年前、時給3000円(中盤で500円アップ)でした。
当時はそれがとんでもない高額だったのかもしれませんが、今はそんな時代ではなくなりました。
プログラミング経験があるIT系のハケンでは時給3500円は頻繁に見かけます。
大前春子にプログラミングの知識と経験があるかわかりませんが、あれだけの資格があるのなら時給3500円はむしろ少なすぎます。
2007年版でも年齢を語らなかった大前春子ですが、あれから13年の月日が経っているということは同年代の正社員は時給換算で3500円は超えている人が多いはずです。
その年齢で「スーパーハケン」を名乗るのであれば3500円は低すぎるとまでは言いませんが、決して目を見張る時給ではありません。
派遣社員という働き方
「正社員になれば一生安泰」という時代は終わりました。
であれば、むしろスキルを身に着けて派遣社員として働く生き方のほうが将来がある気がしますね。
大前春子は3か月働くと海外を放浪するという生き方をしています。
「外こもり」と同じ生活スタイルです。
短期で稼いで本当に好きなことを楽しむという生き方は充実しているように見えますね。
ただし昔ほど「派遣切り」などの話題を聞かなくなったものの、今でも当然存在します。
そもそも3か月・6か月などの短い契約が基本となっており、その後契約を打ち切ることは正社員ほど特別な理由は不要です。
単純に業績が悪いからという理由で簡単に切られます。
そういう意味では今もまだ不安定とは言えます。
スキルがあれば切られ難いとはいえ、2020年のように全世界で経済活動が停滞するような事態ではスキルがあっても切られます。
そのリスクは把握しておく必要があるでしょう。
最後に
日テレドラマ「ハケンの品格」の主人公・スーパーハケンの大前春子が苦手なものは「ヒューマンスキル」「絵心」「自動車整備」などです。
あれから13年経ちましたがこれらのスキルは克服しているのでしょうか。
「報・連・相」はできるようになっていて欲しいところですが、それができてしまうとキャラクターが立たなくなるのできっと今回もヒューマンスキルは獲得していないのでしょうね。
また、13年前は時給3500円でした。
当時の大前春子の若さと時代を考えると高い時給でしたが、今の時代はそこまで驚く程ではなくなっています。
どのくらい時給が上がっているのかも気になるところですね。