日テレドラマ「極主夫道」第5話では龍と美久の出会いが描かれました。
原作でも描かれなかった(というかそもそも原作にはいない)娘の謎なども明かされました。
が、第5話はかなり大きな違和感がありますよね。
ネットでも原作既読組だけでなく未読組の方すらもざわざわしています。
ドラマの公式サイトとドラマ本編は設定が違うのでしょうか。
美久はバリバリのキャリアウーマン...
第5話では、美久は大学在学中に子どもを産んでシングルマザーとなり、フリーターとしてファミレスでバイトしていたことが明かされました。
そこで偶然客としてやってきた龍と勘違いが重なって結婚することになったのが2年前です。
つまり、少なくとも2年前までフリーターだったことになります。
ですがドラマ公式サイトでは「デザイナーとして働くバリバリのキャリアウーマン(原文ママ)」となっています。
大学で子どもを産んで2年前にフリーターをしていたということは、2年前までデザイナー経験がないことになります。
わずか2年で会社の命運を賭けるような大事なプロジェクトを任されるほど成長をしたということなのでしょうか。
ちょっと無理がありますよね。
やっぱり子持ちの設定に必然性が感じられない
当初から原作既読組の方々は「子持ちにしたのは蛇足だ」と口にしていました。
私は「原作と違っていてもドラマとして違和感なく成立していればいい」と思っていました。
ですが、子持ち設定を追加しなければ第5話の捻じれ具合は発生しなかったはずです。
今のところ子どもを追加した意味はあまり感じられず、むしろ設定がおかしくなってしまっているように思います。
元反社とか関係なく美久のほうが...
第5話では、プレゼンの直前に美久が旦那が元反社であることをカミングアウトしました。
まず第一に、すでに足を洗っている以上わざわざ発表することではありません。
そしてもう一つ、この場面で美久は上司にタメ口で啖呵を切りました。
美久自身は反社ではありませんが、目の前に取引先の相手がいる場面で上司にそんな言葉遣いをしている時点で社会人失格であり、「元反社の旦那」よりも美久自身のほうがよっぽど問題があります。
この場面はシリアスなシーンではなく捧腹絶倒の面白シーンなのでしょうし細かいツッコミは野暮なのかもしれませんが、個人的には目上の人に向かって冗談でもタメ口を使う人を面白いとは思えませんでした。
親が子を守る...
これは美久とは関係ありませんが、天雀会会長(演:竹中直人)は龍を迎える際に「ウチは親が子を守る」と言いましたよね。
ですが第5話で会長はひまわり(龍の子ども)に悪口を吹き込んで離婚させようとしました。
これも抱腹絶倒の面白シーンなのでしょうか。
私は「子どもに嘘をついて両親を別れさせるという面白いシーン」の面白さが全く理解できませんでした。
最後に
「極主夫道」第5話はだいぶ違和感のある内容でしたね。
なぜ美久はわずか2年でバリバリのキャリアウーマンになれたのでしょうか。
これまで時短勤務ができる会社しか探しておらず、龍が主夫として家庭に入ってくれたからフルタイムで働く会社に入れたのかもしれません。
ですが本当に能力のあるデザイナーであれば、ドラマ本編にもあったようにテレワーク的に自宅で仕事をすることもできたはずです。
もし本当に能力のあるデザイナーなら、ファミレスのウェイトレスなどという「デザイナー職と直接関係ないバイト」など選ばずににフリーランスで活動できたのではないでしょうか。
今回の第5話は不思議な内容でした。