TBSドラマ「グランメゾン東京」の第6話で芹田がメインのエピソードが描かれました。
早く料理人として一人前になりたい芹田と、まだその域に達していないと考えるグランメゾンのシェフたちの軋轢に評価が分かれています。
あなたはどちらに感じましたか?
私は芹田が可哀想だと感じました。
芹田に否定的な意見も紹介します。
そちらも言い分はわかりますので、この件はどちらが正しいという話にはならなさそうですね。
芹田公一、可哀想
私はこちら側の意見です。
芹田を可哀想と感じる人の多くは「頑張りを認めてもらえていない」「言葉が強すぎる」「そもそも何がダメなのか説明していない」などの意見のようです。
私は「指導」に「怒号」は必要ないと思っています。
特に主人公の尾花夏樹は常に喧嘩腰でイライラした喋り方をしていますよね。
さらに自分の思っていることを伝えず勝手に行動し、相手を否定しています。
一度も説明せずに「そんなこと当たり前だろ」というのは新人には厳しすぎます。
「見て覚えろ」「自分で考えろ」というのは何も知識のない状態からでは効率が悪いです。
最近再評価されている「守破離」という修行のステップでは「自分で考えろ」は「破」や「離」に当たります。
「守」は「師の教えを守る」です。
「見て覚える」という段階は存在しません。
料理人の世界だけでなく、伝統技術などもこの手の「説明は受けられず見て覚える」のが主流だとよく言われています。
これは「職人の道は厳しい」として放置した結果、跡を継ぐ人がいなくなり廃れた技術がどれだけあったでしょうか。
芹田公一、ウザい の声
一方、芹田をウザいと言っている人たちの主張は「そもそも料理を作るレベルに達していない」「平古祥平をライバル視できるほど努力も能力もない」「gakuのスパイ」「学ぶ態度がない」などです。
たしかに、第6話時点で辛うじて5mm角に切れるようになっただけです。
第6話では市場に修行に行き魚を捌けるようにはなりましたが、切るものによって包丁を変えることも知りませんでした。
「客に出す料理に手を出せるレベルではない」というのは芹田自身も理解すべきですよね。
また、グランメゾンのメンバーたちが平古祥平のことばかり話していることで嫉妬していましたが、平古祥平は2つ星レストラン「エスコフィユ」で働いていた経験もありますし、ブッフェレストランで最年少料理長を任されていたという経歴もあります。
野菜を5mmに切れただけでライバル視するのは無理がありますよね。
その他、視聴者側はgakuのオーナーからお金を受け取り情報を流していることがわかっているため、グランメゾン内で頑張っていても説得力がなく、これまでメモすら取らなかったという学ぶ気がない状況からいきなりメモを取り始めても「gakuに流すためなの?」と思ってしまいます。
※結果的にこのノートはgakuのオーナーの手に渡りました。
この、「最終的に裏切った」という点で芹田公一を許せなくなった視聴者は多いようですね。
最後に
TBSドラマ「グランメゾン東京」の第6話では芹田公一が辞めると言ったり土下座した上でまた戻ってきたりしました。
この芹田に対して、視聴者の間で「ウザい」と「可哀想」という意見に割れています。
私は可哀想と感じる側です。
一流フランス料理店が厳しい世界というのはわかりますが、まだ人数も少なく新人一人に説明する時間くらいはあるように思えます。
説明を一切せずに「見て覚えろ」というのは私がもっとも嫌う指導方法です。
前時代的で効率が悪いです。
「マニュアル通りでなく自分で考えて行動する」ができるようになるのは、マニュアルを理解してからです。
ただ、最終的にレシピなどを横流ししたことだけは擁護できませんね。
結果的にトップクラスのシェフの料理はレシピを見ただけで真似できないので流出は無意味でしたが、お金を受け取って情報を流したという行為はクズすぎます。