ロシア語圏に旅行していると、色々な場面で「ドバイ」という言葉を聞くことがあります。
私たちがドバイと聞いて真っ先に思い出すのはアラブ首長国連邦の金融国家・ドバイですよね。
ロシアでなぜそんなにドバイを連呼するの?と思ったらどうやら違う意味だったようです。
「ドバイ」以外にもロシア人との会話でよく登場するフレーズを紹介しますのでご覧ください。
ドバイ
ロシア語で書くとдаваиです。
文法的に言うと「давать」の命令形です。
意味はたくさんありますが、「行う」「do」が近い意味になります。
ロシア人がよく使う場面は「電話先の相手」「パパが息子に」「友人同士で」など多岐にわたります。
英語で言うなら「come on」または「Hurry」に相当します。
意味は「さあ急いで!」です。
意味を理解した上で「ドバイドバイ!」と繰り返しているのを聞くとなんとなく急かされているのがわかりますよね。
よく聞くフレーズ ヤパニマーユ
ロシア人(旧ソ連圏の人)はキレイな方が多いです。
私は主にウクライナにいることが多いのですが、ウクライナは世界中から「美人の国」と認識されています。
そんなウクライア・ロシアの女性に「写真を撮っていい?」と聞くと「ヤパニマーユ」と返ってくることがあります。
まったくロシア語が分からなかった頃は「ヤパニ・・・」の部分だけ聞き取ってJapan、つまり日本人という意味だと思っていました。
※日本はяпонскийヤパンスキー
私がキレイな女性にカメラを向けるのは主にコスプレイベントの会場のため、コスプレの本場から来た私に対して「日本人ね」と言っているのかと勘違いしていました。
ヤパニマーユはキリル文字でのスペルはя понимаюです。
英語に直訳するとI understandです。
つまり「了解」的な意味ですね。
私は上述の通り「ジャパニーズ」だと勘違いしていましたので、「ヤパニマーユ」と言われて「イエス」と答えていました。
アホな人だと思われていたことでしょう(笑)
ちなみに、同じ意味で「ポニョ」「ヤポニョ」という言葉もあります。
綴りは「понял」「Я понял」です。
Я понимаюの過去形です。
正確にはポニャル(女性の場合はポニャラ)ですが、非ロシア語話者の日本人にはポニョと聞こえます。
カタコトの私が「ポニョ」と言うと大半のロシア人は爆笑しながら「おお、ロシア語喋れるじゃん」と言います。
ちょっとスラング気味の砕けた表現のようです。
最後に
ロシア語圏でよく耳にする2つのフレーズを紹介しました。
それぞれ自分が使う場面は限られていますが、ロシア人と仲良くなったら頻繁に聞く言葉です。
汚い意味の「スラング」ではありませんが、実際の場面で使われているフレーズを知っている方が旅行は面白くなりますよね。
そして何より「知っているフレーズ」は知らないフレーズと異なり聞き取りやすいです。
ロシア語圏に旅行する際は「ロシア語はわからない」と最初からあきらめるのではなく、指差し旅行帳などで少しでもロシア語に触れているとなんとなく聞き取れることもあります。
ただし、ロシア語は語尾変化が尋常ではありません。
しかも固有名詞も変化します。
「私は〇〇スカヤという女性が好きだ」という表現では「Я люблю 〇〇スカユ」となります。
完璧に理解しようとすると絶望しますのでご注意ください。