***2022ウクライナ危機について***

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恐れていたことが現実に起こってしまいました。

ドネツク・ルガンスクを助けるという名目のはずが、なぜかロシア軍はキエフに向かっているそうです。

2月24日時点で100人以上の日本人がウクライナにいるとの情報がありました。

私は「なぜ早く逃げなかったのか」と責めません。

きっとのっぴきならない事情があったのでしょう。

今もまだその事情は続いていますか?

お金が問題なら、近隣諸国にも同程度の物価の国がありますよ。

 

ウクライナ国外で当記事をご覧になっている方へ。

行くのは今ではありません。

当ブログのウクライナに関する記事は過去の情報であり、今現在のウクライナへの渡航を勧めるものではありません。

google検索上で表示されている日付は記事の執筆日とは異なります。

***2022ウクライナ危機について・ここまで***

ウクライナ

海外ノマドと戦争リスク ウクライナで外こもりしていたらどうなっていたのか...

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海外ノマドや外こもりは、物価の安い国を転々とする生活スタイルです。

 

2020年から続く例のアレが発生する前はネット上の声が大きい方々が盛んに盛り上げていました。

 

私のブログも(影響力は少ないながら)その端っこで声を上げていた側で、さらに言えば2022年2月末からの大惨事の被害国であるウクライナを紹介してきました。

 

私は今でもウクライナは魅力のある国・人々だと信じて疑わないですし、自分の安全が確保できるのなら現地に飛んでできる限りの支援をしたいと考えています。

 

そんな私に向け、「あのままウクライナにいたら終わってたね」と言ってくる人がいます。

 

友人・知人・家族だけでなく、見知らぬ人からも当ブログにメールやコメントでメッセージが(乱暴な言葉で)送られてきます。

 

勘違いされている方が多いようなので外こもり・海外ノマドについて説明します。

 

 

 

そこにいないといけない義務はない

 

ウクライナだろうとタイだろうと、ジョージアだろうとトルコだろうとカザフだろうとマレーシアだろうとフィリピンだろうと台湾だろうと、「そこに骨を埋めないといけない」という理由はありません。

 

だからその国の物価が上がれば離れますし、戦争・紛争のリスクを含めた治安の問題があれば離れます。

 

私はウクライナに対しては国・人ともにとても大切に感じていますが、抗戦活動に参加することはありえません。

 

何かあった場合、ウクライナ政府が助けてくれるわけではなく、日本政府が税金を使って無茶をしてくれることになります。

 

日本国籍を持っている私たちに対し、望む望まないに関わらず日本政府は最大限の行動をしてくれます。

 

それに甘えて好き放題するのではなく、可能な限り自分の身を自分で守るべきですし、回避できる危険からは離れるべきです。

 

なのでウクライナに留まって抗戦活動に参加することは「滞在国への愛を示す」というポジティブな意味よりも、「国籍がある国・故郷である日本に大きな迷惑をかける」というネガティブな側面が大きいです。

 

自分の命を守るという点だけでなく、自分を守ってくれる日本国に迷惑がかからないように行動することは外こもり・海外ノマドの最低限の義務だと思っています。

 

 

もし私がウクライナで外こもりしていたら

 

ウクライナは180日のうち90日間、ビザなしで滞在できる国でした。

 

さらには2019年頃までは物価がとても安く、同等のクオリティであればタイよりも安く過ごすことも可能でした。

 

もし2020年からの例のアレがなければ、私は今年も以前と同様にウクライナにいたかもしれません。

 

ただし、そうだったとしても今回の戦争に巻き込まれなかっただろうと思います。

 

なぜなら、かなり早い段階から退避勧告が出ていたからです。

 

ロシアの侵攻の数日前まで民間の航空機が飛んでいましたし陸路も機能していました。

 

正直に言えば私は「ロシアは侵攻しないだろう」という楽観的考えを持ってはいましたが、それでも一時的にウクライナから離れる程度のリスク回避はしていたはずです。

 

私を含め、海外ノマドや外こもりは「人生で一度きりのウクライナ旅行」ではなく「いつでも来ることのできる場所」という認識をしています。

 

ですので「大雪の中で登山を決行する」ような、「せっかくウクライナに来たのだから」という思考にはなりません。

 

 

「ノマド」の語源である遊牧民のごとく、より心地のよい国へと移動することこそが海外ノマドのメリットです。

 

少なくとも今回のロシアによるウクライナ侵攻は「何の予兆もなく突然発生した災害」ではありません。

 

だから私は「もしウクライナで外こもり・海外ノマドをしていたとしても、こうなる前に逃げ出していただろう」と思います。

 

実際、私は新型コロナが世界中に拡散されだしたころにウクライナにいましたが、長期滞在が可能なジョージアに避難しましたし、新型コロナの脅威が薄れはじめて2022年2月直前にもロシアのきな臭い行動を警戒してウクライナには戻っていません。

 

 

今もウクライナにいる人を責めるつもりはない

 

私は「もし自分がウクライナで外こもりをしていたらどうしていたか」という問いには自信をもって「1月の時点で他国に移動していた」と言えます。

 

ですが、侵攻がスタートした2月25日時点でウクライナに留まっている邦人(のほとんどの人)を責める気はありません。

 

今残っている方のほとんどはウクライナ人の伴侶がいたり、現地で仕事をされている方だそうです。

 

ウクライナ人は日本人ほど自由に海外に行くことが出来ませんし、子どもや高齢の方がいるならなおさらです。

 

そういうのっぴきならない事情がある方に「自己責任」という言葉のナイフを突きつける気はありません。

 

ただ、迷惑系YouTuberや迷惑系ブロガーは別です。

 

私自身は動画を見ていませんが、実際にカメラを回しながらロシア大使館に入ろうとした方がいるというヤフーコメントを見ました。

 

YouTube上では見つけられなかったのでコメントした方の空想だと思いたいですが、もしこの手の炎上系を海外でやろうとしているのなら心底軽蔑します。

 

わずかな再生数の代わりに自分の命と日本国民の税金を無駄にしないでください。

 

 

私の大好きなウクライナ

 

私はウクライナが大好きです。

 

キエフ、ハリコフ、リヴィヴ、オデッサ...

 

実際に訪れた街はとても美しく、そこで住む人々の多くは私に好意的でした。

 

下手くそなロシア語しか使えない私の話をなんとか汲み取ろうとしてくれたり、日本のアニメや漫画が好きだと熱く語ってくれる人もいました。

 

※もちろん中には冷たい態度の人もいましたし、ウクライナ語が喋れないなら話をしないという態度の人もいました。「お前はロシア派か」と胸ぐらをつかんでくる人もいました(私のパスポートにロシアのスタンプはなく、逆にウクライナのスタンプが10個以上押されているのでこの手の人はパスポートの渡航履歴を見せると誤解を解き、爆笑しながら「いや、ウクライナ来過ぎだろwww」と態度を反転させてくれます)

 

各地でコスプレイベントが頻繁に開催され、私が日本人だとわかると「いっしょに写真撮ろう」「この衣装どうかな」などと話しかけてくれる人がたくさんいました。

 

私は日本国籍なので、今ウクライナで抗戦に参加することは日本政府に大きな迷惑となってしまいます。

 

だから遠くから見ていることしかできません。

 

私はウクライナの領土がロシア領にならないことを祈っています。

 

ウクライナ国民たちができるだけ怪我をしないように祈っています。

 

とにかく早く戦争が終わり、ウクライナから爆撃音と悲鳴が聞こえなくなる日を待っています。

 

安全が確保できるようになったら、現地に行き自分のできる限りの支援をしたいです。

 

 

最後に

 

外こもり・海外ノマドは拠点となる国から出てはいけないわけではありません。

 

昔からよく「え?何で日本に帰ってきたの?」だとか「え?なんで違う国に行ったの?」などと半笑いで聞かれることが多いですが、外こもり・海外ノマドは永住するわけではないので頻繁に国や街を移動します。

 

自分が快適な国へ移動することこそが外こもり・海外ノマドの最大のメリットです。

 

私にとって、2019年までの「もっとも快適な国」はウクライナでした。

 

物価の安さだけでなく、街並みの美しさや人々の態度などを含めた全てにおいて、私に合っていました。

 

※全ての人がウクライナを魅力的と感じるという意味ではなく、私個人が気に入っているという話です

 

ウクライナに早く平穏が戻って欲しいと心から願っています。

 

 

 

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