「学生のうちに海外に出ると経験値が上がる」という人は多いですよね。
ただ、私は短期間の「海外旅行」では人生観は変わらないと思います。
特にツアーなどで何から何までお膳立てしてもらい、くっついて歩いていくだけでは外国を知るのは難しいでしょう。
もし人生観を変えるほどの体験をしたいのなら、夏休みなどの長期休暇を利用しての「外こもり」をおすすめします。
外こもりと海外旅行の違い
海外旅行で最もラクなのはツアーですね。
ツアーは同じ日本人だらけの集団についていけば何も問題は発生しません。
外こもりにはツアーは存在しません。
航空券の手配から海外旅行保険まで自分で契約する必要があります。
当然、空港には自分で行き、チェックインし荷物検査やイミグレを通過して自力で搭乗する必要があります。
到着してからも、自分でバスや電車などでホテルまで向かう必要がありますし、そのホテル自体も自分で予約し、チェックインする必要があります。
海外旅行でも個人旅行であれば同様ですね。
ただ短期間なら問題が発生しても我慢して帰ってくることができますが、外こもりのような長期間になると致命的な状況が発生するリスクがあるので、問題は都度解決する必要があります。
新しいタイプの外こもり
もはや何も新しくはないのですが、外こもりをしながら稼ぐ人が増えてきています。
今でも外こもりを知らない人の多くは「国内で短期的に稼いで海外で自堕落な生活を送る存在」だと思っているようです。
ですが今の時代、特に日本の学生であればスマホを持っていない人はいませんよね。
ノートパソコンの所有率は下がっているようですが、それでもちょっと頑張れば買えてしまう裕福な国です。
スマホやパソコンがあれば、お金を稼ぐことができます。
もちろん、一流企業の正社員と同じ額を稼ぎ出すのは難しいです。
ですが物価の安い国で普通に暮らしていくだけの収入を得るくらいなら誰にでもできます。
外こもりの最中にパソコンで稼ぎ、半永久的に外こもりを続けるスタイルが主流になりつつあります。
学生時代に外こもりをするべき最大の理由
社会人には長期休暇が取れません。
夏休みが1か月以上あるのは大学生だけですし、単位の取り方によっては3年次あたりで授業がほとんどなくなることもあるでしょう。
また学生時代ならば、休学をしても当然のように学籍が残っています。
社会人が1年間外こもりしようとしたら、退職する必要があります。
そして社会人が「外こもり」で1年間の働いていない「空白期間」を作ってしまったら、再就職が難航します。
学生の1年と社会人の1年では空白期間の意味が違うのです。
ですから、学生時代に外こもりをするのはオススメできます。
外こもりで人生観は変わる?
間違いなく変わります。
「言葉も通じない国で何か月も過ごした」という経験は「自力で何かを成し遂げた」という強烈な成功体験になります。
現地の人と同じような生活をすることで、日本で当たり前だったことがそうではないのだと知ることもできます。
現地の友人を作ることで、文化的な違いや考え方に触れることができ、外国人がどれだけ日本を素晴らしいと思っているのかを知ることができます。
「それが就職に直結するか」という問題はありますが、学生時代に人生経験を豊かにすることはその先に長く待ち受ける社会人生活をより楽しむための要素になりえるでしょう。
外こもり経験は今後の人生の「保険」になりうる
人生を豊かにして、よりよい就職先を目指すという点とは逆に、何か辛いことがあったときの保険にもなるという話をさせてください。
日本にはブラック企業ががたくさんあり、従業員の人権を蔑ろにするような働き方が称賛される風潮があります。
その中で、心を壊してしまう人が後を絶ちません。
日本はまだまだ弱者にやさしいとは言えない国です。
もしあなたが心を壊して働きたくなくなった時、外こもりの経験があれば海外で療養することが簡単にできます。
心を壊してから外こもりしようとしても、初めてだらけの恐怖で動き出すことができません。
外こもりは難しいことではないので、一度体験しておけば二回目は簡単です。
学生時代の心が柔軟な時に将来の保険になりうる外こもりを経験しておくのはおすすめです。
最後に
学生への外こもりをオススメしてみましたがどう感じたでしょうか。
学生は社会人と違ってお金がないのでスタート時点で大変かもしれません。
「外こもりなら月10万円以下でできる」と言ったところで、そもそも学生は普段から10万円以下で生活しているかもしれませんね。
ネットでお金を稼ぐ外こもりをおすすめしますが、稼げるようになるまで半年はかかります。
アパートの2年縛りが終わる3年次あたりで休学を予定し、2年次の頃からネットで稼ぐ準備をしてみてはいかがでしょうか。