日テレドラマ「同期のサクラ」第4話は設計部の土井蓮太郎回でした。
蓮太郎はネガティブな性格で、いわゆる「陰キャ」と呼ばれる部類の人です。
一方、サクラたち同期の仲間は全員が陽キャです。
私は引きこもり体質なのでもし同じ状況になったらサクラたちの暑苦しさが「トドメ」になってしまいそうです。
土井蓮太郎がクズなのには同意しますが、今回のサクラの行動で無事円満解決したことにはちょっとファンタジー色が強すぎるように感じました。
みんなで蓮太郎君を迎えに行こう
なんだかんだあって引きこもりになった土井蓮太郎に対し、サクラは毎日部屋の前まで行って出社するよう説得していました。
さらには同期メンバーを集めて「みんなで迎えに行こう」と言い出します。
私はこれを「追い込まれている」と感じました。
自信を失い、ネガティブな気持ちが膨れ上がっているタイミングで明るい人たちに「前を向こうぜ」と言われるとその明るさがかえって心をえぐることになります。
自信に満ち溢れた人に寄ってこられると自信のない自分がどんどん惨めになります。
なお、私はサクラたち同期が悪いと言っているわけではありません。
陽キャラ・陰キャラのどちらが正しいとかどちらが優れているとか言うことでありません。
それぞれ考え方が違うので理解できないだけです。
だから傷つけあわない距離感を維持するべきだと思います。
同期メンバー、言ってほしくないことのオンパレード
サクラは同期の「仲間」を集めて蓮太郎の家にやってきます。
そのときにかけた言葉はどれも引きこもりの人間には逆効果になる内容ばかりのように見えました。
「わたしもわかるけどさ」
安易に理解している態度を見せられると「何もわかってないくせに」と感じます。
「みんなも悩みながら生きているんだよ」
それは百も承知です。
そしてその「他の人には耐えられる悩み」に耐えられない人もいます。
「結局お前の問題点は」
言われなくてもわかっています。
他人から改めて指摘されなくても大丈夫です。
「彼女が欲しいんだろ?キャバクラ行こうぜ」
誰もが異性との恋愛を重要視していると思わないでください。
喋るのが苦手な陰キャにとって、キャバクラは楽しい所ではないことがあります。
私は上記のセリフは言われたくない内容です。
蓮太郎も同じとは限りませんが、引きこもっているタイミングでは嬉しいセリフではなかったはずです。
アンパンマンの歌
最終的になぜか蓮太郎は会社に戻りました。
無断欠勤までしてよく戻る気になりましたよね。
私だったら普通にそのまま辞めてしまいそうです。
その後、同期の仲間たちと一緒にアンパンマンの曲を歌っています。
曲のタイトルは「アンパンマン体操」です。
アンパンマンの曲はいい歌詞が多いですよね。
ですがそれを仲間と共に歌うというのは陽キャラ特有のノリです。
陰キャの私には耐えられそうにありません。
最後に
日テレドラマ「同期のサクラ」第4話は設計部の土井蓮太郎回でした。
ネガティブな性格の蓮太郎がサクラたち同期の仲間に支えられて成長する物語でした。
が、私には陰キャが陽キャに追い詰められているように見えました。
最終的に蓮太郎は前を向いて歩けるようになっていますが、私がもし同じ立場に立たされたとしたらサクラたちの行動がトドメになって会社を辞めてしまうでしょう。
今回のストーリーを見て、あらためて「陰キャと陽キャは相容れない」と感じました。
念のため再度主張しますが、「陰キャ」「陽キャ」のどちらが優れているという話はしていません。
一般的に陽キャラのほうが勝ち組とされてはいますが、それは一つの価値観にすぎません。
それぞれ違う性格というだけで、無理に変わる必要はないです。
なので陽キャは陰キャを無理に明るい場所に引っ張り出さないでください。
陰キャも陽キャをバカにするのはやめましょう。
それぞれを尊重し、適度な距離感を保てば共存できるはずです。