櫻坂46の1期生、守屋茜と渡辺梨加が卒業を発表しました。
二人とも欅坂46時代から人気があったメンバーですが、渡辺梨加はいくつかの出来事でアンチが増えていました。
そのため、今回の卒業発表で「せいせいする」だの「やっといなくなってくれた」だのと非常識なコメントがネットに溢れています。
この手のアンチは渡辺梨加を「外見だけの常識がない女」と言いますが、卒業するアイドルに罵詈雑言を浴びせるその姿は「外見もよくて常識のある人」なのでしょうかね。
外見だけの常識がない女
アンチの一部が渡辺梨加を貶すコメントの中で「外見だけの常識がない女」という表現を使っています。
ただ、私からすると「アイドルなんてみんなそういうものでは?」という思いしかありません。
いつの頃からか、「テレビに映る人は全員が一般人を凌駕する常識と知識と才能を持ち、国民の見本となる振る舞いをしなくてはならない」という同調圧力が発生しています。
そうなんでしたっけ。
渡辺梨加に限らず、アイドルは昔から「外見はかわいいけどどこか抜けている」というのが王道スタイルだったような気がします。
「どこか抜けている」というのは要は常識がないことと同義です。
往年のアイドルを貶めるつもりはないので名前は出しませんが昭和や平成のレジェンドアイドルも変なエピソードばかりでしたよね。
「いや、渡辺梨加はそういうレベルではない」と言い出すかもしれませんが、そもそもこの手の「抜けている」「おっちょこちょい」などの性格でレベル調整が出来たらそれは「天然」ではなくなります。
そういう天然じゃないケースは「あざとい」と言って否定しますよね。
結局、アンチは相手が何をしようととにかく否定するんじゃないですかね。
渡辺梨加にアンチが大量発生したパン屋事件
まだ櫻坂46が欅坂46を名乗っていた頃に放送されていた「欅って、書けない?」(現在の「そこ曲がったら、櫻坂?」の前身番組)で、もう一人のメンバー(すでに卒業済み)とともにパン屋に修行に行く企画がありました。
もともと二人とも声が小さい消極的なタイプで今回も教えて下さる方の説明に返事もしない状態が続きます。
パン屋さんが最終的に堪忍袋の緒が切れ大声で怒鳴り散らし、それがそのまま放送されました。
この事件でファンは二分化されました。
アンチは「いくらなんでも教えてくださいという態度ではない。挨拶や返事は社会人としての基本。20歳を超えてそれすらできないのはいくらアイドルでもありえない」と主張。
パン屋さんも「あれは怒ったわけではない、叱っただけ」(つまり威嚇ではなく指導だった)と主張し、多くの人がそれに賛同しました。
擁護派は「渡辺梨加はそういうキャラ。あんな近くで恫喝されたらさらに萎縮するのは当たり前。あのパン屋はおかしい」と主張。
ただしこちらはこちらで問題で、パン屋さんへの営業妨害を行うという卑劣な行動を取りました。
私個人としては、渡辺梨加たちの消極的な態度もかなりまずいですが、指導と称して怒鳴り散らすのもどうかと感じました。
私も親から恫喝を教育だと言われてきましたが、恐怖で相手を従順にさせると「その恐怖がなくなったら従順ではなくなる」ということを身をもって体験しました。
気付ける人は「それではダメだ」と考えて大人になってからも成長していきますが、大半の人は怒る人がいなくなると自分勝手にとことん堕落します。
現に親や教師から「勉強を強制された人」は大人になってから資格や知識の習得の勉強をしない人が多く、会社員としての成長が著しく遅いケースが多いです。
「叱らずに甘やかせ」というのではなく、ダメな部分を威嚇せずに適切に指摘して矯正するのが正しい指導者だと私は思います。
ま、ほとんど理想論ですが。
トドメとなった?ヒット祈願未達成事件
卒業を発表する直前、ヒット祈願のために選抜メンバーが空中ブランコの「ニーハングキャッチ」に挑戦しました。
しかし高所恐怖症の渡辺梨加は、なんとかブランコに乗ることに成功するもニーハングキャッチはできず。
放送では「練習ではできなかったところまでやった」と称賛されていましたが、ヒット祈願は達成できていないとしてアンチ様は大変お怒りでした。
個人的にはそもそもヒット祈願に効果がないと思っているので、この企画自体に意味を感じません。
やりたいメンバーがやりたいヒット祈願をするのならいいでしょう。
ですが選抜メンバーだからという理由で苦手な事を無理やりさせるのであれば、それに取り組む時間をダンスや歌の練習に充てるべきだと思います。
少なくともニーハングキャッチができるようになったからといって今回の曲のパフォーマンスに活かせるとは思えません。
さらに言えば、「お、ニーハングキャッチできたな。CD買おっと」となる人はいません。
むしろ今回のように「棄権しやがった!許せん!!CD買うのやめたわ!!」と叫ぶ人がいることで「じゃあやめとこうか」と考える人が増えるリスクがあります。
ゴールデン帯での放送のように櫻坂46を知らない人が見るのならまだしも、日曜深夜放送というファンしか見ていない番組ではヒット祈願をしたところで「失敗したらアンチが増えるだけ」なのでむしろマイナス要素しかない気がします。
最後に
櫻坂46の渡辺梨加の卒業でネットではアンチが大はしゃぎしています。
個人的にはその姿を見て「常識がある」とは思えませんでした。
パン屋さんの一件は渡辺梨加にも非があると思いますが、そのことで応援していたアイドルを憎めるようになる人間性が信じられません。
そもそもアイドルは「外見はいいけどちょっと天然」が王道です。
常識がないのは仕方がないので、周囲の大人がサポートしたり教えたりして辛うじてアイドルであり続けるのが普通だと思います。
アイドルや芸人などに一般人のお手本になれる品行方正な振る舞いを求めるのはちょっと夢を見過ぎている気がします。